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アニメ『負けヒロインが多すぎる!』 感想・考察

今季のベストアニメは、『負けヒロインが多すぎる!』ですね。

「晩婚化」「少子化」が問題となる昨今。若者の恋愛離れが著しいように思います。その点で、本作は「負けヒロイン(失恋したヒロイン)」がメインに描かれることで、恋愛のツラさと向き合う大切さを教えてくれます。また、そこから生まれる新たな人間関係も描かれていて、コミュニケーション力が苦手な若者にこそ見てほしい作品です。

失恋したからといって、人生が終わるわけでもなければ、現実が何か変わるわけでもない。本作は「ほのぼの系恋愛アニメ」ですが、そのリアルをけっこう生々しく描いていると思います。だからこそ、いろいろと心理的な葛藤が生まれて、ドラマになります。

個人的には「うんうん、そうだよな」「そういうの難しいよな」「がんばれがんばれ」と微笑ましく見ています。

本作のヒーローは「ラノベ好きのオタク男の子」です。いわゆる「ぼっち」で、人間関係が苦手。そんな彼が、負けヒロインたちと関わっていくことで、人間的にも成長して、たくさん活躍を見せてくれます。コミュニケーションが苦手なのかと思いきや、クッション言葉を使ったり、相手を傷つけない配慮ができたり、かっこいいんですよね、彼。背景として、ブラコンの妹がいることも描かれているので、そういうキャラ設定にもしっくり来ます。

うん。大人も観られる素晴らしい作品です。というか、コミュニケーションが苦手な大人は、このアニメを観て、恋愛について学ぶべきですね。

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