税金を人々に受け入れさせた、本能を操った方法とは
僕の本業は空間創造です。
美的センスはプロに任せますが、空間が人に与える影響について考えて、その影響を空間に落とし込むのは僕の仕事です。
最近流行っている言葉に「行動経済学」というものがあるのはご存じですか?
僕が大好きな分野の学問なのですが、人の行動の心理を読み解くといった内容です。
人が何故その行動を取るのか?をサイエンスや実験結果に基づき言語化していきます。
この分野はもちろん空間創造にも生きてくるので、これから深めていきたいなと思っています。
今では当たり前になっている年金も、この行動経済学に基づいて人の心をコントロールした上手い手法が使われました。
それには3つの行動経済学が使われています。
①イナーシャ:人間には面倒くさいことはやりたがらず「このままでいいや」としてしまうバイアスがある。
※バイアス:偏りや偏見、先入観を意味し、認識の歪みや思考の偏りを表す言葉
➁損失回避:人間はプラスの感情よりマイナスの感情の方がインパクトが大きい。だから、将来の貯金が増えたとしても今のお金が減る方を嫌がる
③現在思考バイアス:人間は「今この瞬間」に重点を置くので、退職後に年金をもらうことが他人事のように思える
まずは①を避けるために、自動的に年金を納める制度としました。年金を貰わないで良いとい人は、手続きを経て年金を納めないことも出来ますが、イナーシャが働くのでめんどくさい解除手続きは行いません。
これが、イナーシャを逆手に取った方法です。
#年金を収めさせないと老後の手助けが国として必要になる (手間を減らすためにも年金は収めさせたいという考えのもと)
次の問題は➁と③です。
今のお金が減ったと感じさせない手法として、昇進して給与が増えたら年金を収める額も増えるというシステムにしました。
これによって「今のお金が減った」という感覚を味わわせずに済むという事です。
これを聞いただけでも多くのサービスに導入されているシステムだという事を感じませんか?
サブスクなんかはまさにこれで、イナーシャ(人はめんどくさいことをやりたがらない)を利用して、月額登録という手法を取りました。
心理学なんて、、行動経済学なんて、、と考えているあなたの周りにもこれらの学問が取り入れられています。
僕が代わりに勉強して発信するので、それだけでも吸収していってください!
そして、それらをちりばめたホテルを僕が作った時は、その感動体験をしに来てください。
それでは、良いイナーシャライフを!
#行動経済学 #イナーシャ #機会損失 #心理学 #決定心理悪