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起業したが怖くて4年間ビビってる私に、友人実業家がくれたアドバイス。

本日は、最近私の友人からアドバイスをもらった話をしようと思います。

将来何かで一旗揚げたい方、本当はビビッてるのに上手くいってるように見せたい方への参考になったら嬉しいです。





起業前と起業後


私は学生時代にホームページを作ったり、アメリカから仕入れたアパレルブランドをヤフオクで売ったり、ベンチャー企業でバイトしたりしていました。

自分が実際にビジネスを中途半端な形でやめてしまったり、身近で事業を創っている人のパワーに触れてたりする中で、「ビジネスを作っていくほど自分の中に確固たるものがなければ、起業すべからず」と考え、流れに身を任せて就職活動をして大手都市銀行に行きました。

大手都市銀行に入った数日後に「この社風、無理」と感じていましたが、
取引先の中小企業の経営者と触れる機会の中で、自分の魂を燃やして生きている人が輝いて見える、いずれ自分もそっち側へ行きたい!と憧れたことが3年半も続く原動力になりました。


起業すること自体が一歩飛び出すことなのにそれ以上に怖いことあるの?


と思うかもしません。

中国にいた時や、創業直後に(今の会社の前身で)起きた「人」のトラブルの中に思い当たるフシがいくつかあります。

沸き上がってきた怒りの炎を鎮火させるために自分のどこかで「感情を出すことをやめる」「恐怖と感じることから離れて自分を守る」ということに繋がっています。

つまるところ、変化と挑戦が怖いというどうしようもない状態なのです。


友人実業家との再会


最近、学生時代にバックパッカー旅行で、同じホステルに泊まっていた友人から、「北海道旅行する前に東京に寄る」とwhatsappで連絡してくれたので会うことになりました。


単刀直入に自分の現状を伝えて、聞きたいことを伝えました。

・今の仕事は、自分の経験に基づいているが、正直満足できる結果に至っていない

・起業したけど、凄く儲かっているわけではなく、煩悩まみれ。4-5年くすぶっている。

・今後、どういうビジネスがいいのか、今の資源を活用してどのように変革していくべきか、教えてもらえる範囲でアドバイスが欲しい。

彼は、一通りの話を頷いて聞いてくれました。

私が期待していたのは、「君の強みは〇〇で、このビジネスは今トレンドで、〇〇の予算で〇〇したほうが良い」という具体的なアドバイスでした。


友人から貰った実際のアドバイス


そこで、受け取った返事は、



You just jump into the water(とりあえず飛び込むしかない)


え、、、俺の話聞いてた…?俺の英語力ゼロだったか…?と一瞬焦りました。


私がガンジス川に飛び込む光景


とりあえず、何も言い返さずに話の続きを聞きました。


「結果が出ない」は試行錯誤を続けなかった人の言い訳

・こっちの水がいいか、あっちがいいか、こっちは底が深いか、あっちは汚染されていないか、多くの人は答えのないことで延々と考え込んでいる

・溺れてもいないのに、溺れた時はどう苦しいか、どんなに危ないのかを考えて足がすくんでいるのはもったいない

・どこかのグループで認められたい、誰かに称賛されたいと思っている以上、自分に自信を持てる日は来ない

・やりたいと思ったことは回りくどいことせずに、最初からやればいい


自分のことをすべて言い当てられているようで、心苦しく、恥ずかしくなりました。


You just jump into the water(とりあえず飛び込むしかない)」の一言で自分を前に進めるしかないのです。


「良いビジネスアイディア」を求めていた私は、はっとしました。

ビジネスアイディアを詰めていくのではなく、飛び込む勇気がないというのが私の最大の問題であるということに気付きました。


話したその時に決めた三つのこと


その後、三つのことを決めました。


(1)集うことを根幹にしていくこと


「隗より始めよ」と言うことで、遠大な計画やビジョンを語る前に、まずできることからやろう!

と言うことで、二子玉川 蔦屋家電さんでポップアップイベントを初開催させていただきました。約10年ぶりの対面接客で、金融商品以外のものを初めて販売しました!

既存のユーザー、購入を迷っているユーザー、初めて来た方、上海留学中の友人・・・と多くの人と会う機会になりました。

二子玉川 蔦屋家電さんで上海留学中の友人と記念撮影

また、今年から主催・共催・陰からの応援を含めて「Meet up event(別名:ワークショップ或いは体験会)」をサービスの一環として提供していくことを決めています。

東京だけでなく、関西は滋賀、東北は福島会津でのイベントが決まっています。

昨年4月に実施したファミリーデーの様子
※全員から掲載の承諾を得ていないため、ぼかしを入れています

よくよく考えたら、昨年から「里山で間伐体験」や「ファミリーデー(社内懇親会)」を始めていました。高校受験対策クラスで一緒だったクラスメイトや、海外から帰国したクラスメイト、高校の後輩(現役高校生)も来たりして、新しいつながりが生まれてとても嬉しかったです!


こうしたイベントですぐに利益になるとは思っていませんが、積小為大です。続けていくことで、その轍に意味が生まれてくると考えています


(2)回りくどいことをしない


現在、新しい取り組みを行っています。

なぜ始めたかは、過去記事で紹介しています。

自分が考える事業の理想像をコンポストの普及にしてしまうと、可能性に蓋を閉ざしてしまうことになっていることに気付きました。


「〇〇ができたら、〇〇をやる」と考えていけば、次の段階に行く前に心が折れているかもしれないし、本心で魂を燃やしていくことができません。

「いつかやる」といってやらないことと全く同じであることに気付きました。


このコンポストプロジェクトの目指すゴールは、都市において自然と繋がるコミュニティ・ガーデンの創出です。つまり、人が集まるところに「農」的空間を作り出すことを目指しています。

Bank Of America香港支店ビル屋上
"JLL launch Urban Farm atop Bank of America Tower"
https://www.prc-magazine.com/jll-launch-urban-farm-atop-bank-of-america-tower/


去年、香港に行った際に、Bank Of Americaビル屋上に畑を作ることで社内のコミュニティに豊かさを作り出そうとする取り組みを知り、共感したことがキッカケです。


「ユーザーが一定数増えたら」とか「ある程度認知されるようになってから」ではなく、今やるべきでした

昨年に400名近くの方からアンケートの回答を頂いておきながら、後回しにする理由はどこにもありません


後に引けない状況を創らなければ、また怖気づいてしまうと思っているので、営業資料を配布して不動産会社、鉄道会社や教育機関などに営業活動しています。資材についても調達を進めています。

香港でのコミュニティ・ガーデンの取り組み


人が集まるところを緑で埋め尽くしましょう!!!


(3)Jump into the water


ソイミル事業、ROOF事業と、まだ未公開の企画の三つに共通するテーマは、「 “食” で人はつながるか?」という問いです。

ChatGPTやBardでは導き出せない答えを持続可能にしていくことに創業した意味がありますし、今後新規事業を創ったり、会社・事業を買う中でも揺るがない軸になります。


私は、これまでいくつものコミュニティ運営に携わったり、参加してくる中で、「人を繋げるための中心的価値とは何なのか?」と悩み、苦しみ、常に問いかけてきました。

一つの答えは「金銭的利益」です。

・これに関わっていると何か金儲けに繋がりそう
・これに参加すると有名人と知り合えそう(個人的な利益になる)

金銭的利益には人を引き寄せる力がありますが、一定の期間で利益が見込めないと判断された瞬間に破綻します。破綻しかけてもつなぎとめる場合は、何らかの強制力が発動されることになります。


金銭的利益に左右されない価値は、何なのか?

それは、「食を通じて生きていることを共有する体験」であると考えています。

礼拝後の食事会、結婚式の披露宴、精進落とし、会社の飲み会、宮中晩餐会・・・。すべて「食を通じて生きていることを共有する体験」という共通項に収斂されます。

そして、これらは言語、思想信条、文化的背景を超越することを体験してきました。


あとは、その共通項でどのような社会を創っていけるのか、どうしたらうまく機能していくかは、実践していくしかありません。


変化や挑戦にビビッていますし、事業として詰めていくべき点や解決すべき課題は山のようにあります。

そんな自分、そして同じようにビビッている人へ一言:


Jump into the water



最後に


コミュニティ・ガーデン構想の実現にあたって、現在makuakeプロジェクトを実施しています。このプロジェクトからコミュニティ・ガーデン構想に繋がっているので、ぜひページをご一読いただけると幸いです。



そして、こちらも初めてのイベントを開催することになりました。
自分の腰が重かったのですが、既に申し込みが来ています。

ぜひ、こちらもご覧ください!






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