SOYMIL KITを進化させたい(前半)
こんにちは、SOYMIL代表の佐藤です。noteの更新にだいぶ時間がかかってしまいました。気付いたら創業してから1年半が経っていました。
山あり谷あり、本当にいろんなことがありました。大きな変化やうねりの中で、「SOYMILの立ち上げを通して皆さまに対してどのような想いで何を伝えていきたいのか」を絶えず考えてきました。
1年半経った今、新しい取り組みの一つとしてSOYMIL KITの進化を考えています。この経緯に至ったキッカケや想いをこの場で紹介させていただきます。
なんでSOYMIL KITを始めたのか?
SOYMIL KIT(ソイミルキット)とは、豆乳を作るための豆を入れた小袋です。プレーン味だけでなく、ドライフルーツとセットにしたストロベリー味やジンジャー味などがあります。
過去の二つの記事でも書いていましたが、「新しい発見や出会いを届けること」これが私たちが最も大切にしていきたい価値観の一つです。SOYMILブレンダーのように、加熱と撹拌の二つの機能を兼ね備えた調理家電は東アジアでは家庭に一つあると言われているほど普及していますが、日本国内においては炊飯器やコーヒーメーカーと比べると知名度が低く、一般的ではありません。
まだまだ身近ではない商品を身近に感じてもらえるようになるための「橋渡し役」を担う存在が必要だと考えていました。そこで、SOYMIL KITがあれば、新しい製品がより身近になるだろうと考えるようになりました。
SOYMIL KITを通して聞こえた「声」
SOYMIL KITは2022年9月末時点で18,000本の販売実績に至りました。2023年の年明けには2万本を超えることが予想されています。本当にすごい数字だと思っています!たくさんのSOYMIL KITを受け入れて下さり、嬉しいです!
一方で、多くのお客様とコミュニケーションをとる中で、共通する問いを頂きました。
市販の大豆と何が違うの?
「宮城県岩沼市をルーツとした在来種で農薬を減らして作っています」と回答しますが、どうでしょう。これだけでは完全に納得できる回答になっていないですよね。
いくらこだわって良い商品を届けようとしても、「これは何か」が伝わらなければスーパーで販売されているアメリカ・カナダ産の格安大豆には敵わないと痛感しました。
SOYMIL KITを個性をどう確立していくか、考えている中でSOYMIL KITの生まれ故郷である玉浦中部ファームへ訪れる機会がありました。宮城県岩沼市にある大豆農園の一角で、SOYMIL KITに用いられる大豆がどのように栽培され、どのような歴史を辿っているかを農家さんから話を聞く中で、ふとSOYMIL KITの声が聞こえました。
「今のままじゃまるで根無し草だよ」
SOYMIL KITの悲しい一声を聞いたみたいで、切ない思いになりました。また、自分の生い立ちを深く振り返り、自分が生まれた場所や人との繋がりを見つめ直すことで、自分が何者かであることが語れるようになることを再認識した瞬間でした。
主語に「自分」が多いのですが、決して独りよがりではないと思っています。生まれ故郷や人との繋がりを踏まえて「自分とは何者であるか」を深く考え、語れるようになることで、初めて他者との交流が豊かになるものであり、他者理解に繋がると考えています。
自分を表現することで広がる繋がり
私自身の人生においても、約40か国・地域の旅行・出張、中国での二回生活を通して、出自も文化も異なる多くの方々と接し、「自分とは何者か?」を振り返る機会を幾度も得てきました。
「私は、佐藤航平です。先祖は斯斯然然(かくかくしかじか)の人生を辿ってきたため、〇〇で生まれました。幼少期は~~、高校や大学では~~。だから、~~をしているとき楽しい」と振り返り、言葉にして表現するときにはじめて人に受け入れてもらえましたし、相手を深く理解することもできました。
あなたって、こういう人なんですね!私も~~なんですよ
と会話が広がります。
SOYMIL KITの次のステップ、それは一つ一つの商品がどのような生い立ちで、どのような存在かを向き合い表現することだと思っています。
SOYMIL KITとは何かを深く見つめ、表現していくことで初めて今までには無かった新しい体験をお届けできると信じています。
(後半につづく)
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