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【決算終了】前期を振り返って

3期目の決算(2024年4月期)を終えた感想と、今後の展望なんかを書き綴ってみます。周囲の方にいろいろとお願いをしていて、その後どうなったかをお伝えしていなかったことに気付いたので、近況を伝えたいと思い記しました。

細かく書こうと思えば、マーケティング施策、広報・PR施策、オペレーション合理化、管理会計導入で経営判断の高速化…と事欠かないのですし、BtoC事業は基本的に「売上 = アクセス数 * 購入率 * 単価」で説明できます。

ただ、小手先のテクニックには再現性が無く、「これをやったら変わった!」という再現性が極めて高い成功要因を綴っていきます。ビジネスモデルの差こそあれど参考になったら幸いです。


1.2023年度(前期)を振り返る

(1)業績

2023年は激動でした。コロナ禍が終わり、世界がどうなるかまったく見当がつかなかったです。

そんな中で、前年対比売上2.112倍、営業利益2.871倍で、予測を大幅に上回った通期黒字を達成しました。今期も全体的に前年倍増が見込めそうであることや、資金繰りからPR施策や新規事業にお金を流せているので足元を固めながらも未来に向けて新しい取り組みができそうです。

また、トレンドの追い風も大きかったと思います。「楽天市場」2024年夏のトレンドにも私のジャンルが入っており、良い影響を受けているのを実感しています。コロナ禍で芽生えた「食」への新しいこだわりは今後も定着しそうです。


(2)BtoC事業者として感じた市況の変化

日本国内でのBtoCビジネス最大のリスク要因は資源価格高騰と円安による物価高でした。うちも海外から仕入れている商材があるため、想定以上の円安に驚きました。

価格高騰で財布のひもが固くなるのでは?と思っていましたが、実際はそうではなかったです。安さやコスパを求め続けると社会が停滞から脱することができないので「価格に対して適切な価値を出そう」という社会的気運が高まっていることが背景にあると感じています。

ただ、これって単に機能の追加や、高級感を出すブランディングをすれば良いというわけではありません。ましてや、ただ値段を上げてweb広告に力を入れるのも違うと思います。この市況の変化を前提にきわめて再現性の高い成功要因をお伝えします。


3.成功要因①:自分の言葉に想いを乗せた

事業・ブランドオーナーとしての自分の言葉に熱意を乗せることができたことが飛躍の原因だと振り返って感じています。

なんか、スピリチュアルなこと言ってるよ!と思われるかもしれませんが、カリスマYoutuberのヒカルさんも同じことをお伝えしたいです。

※12分50秒からの再生を推奨

ヒカルさんが関わるジョイフルの商品開発やPRって言葉に魂が宿っているんですよね。「本気でそのサービスを良いと思って発信した時に結果が出る。お金目当ての案件だと自分の言葉に想いが乗らず、単なる作業になる。」というのが核心をついていると思います。

実際、私もPR Times Stroyで発信したり、公式アカウントで顔出しで原体験を自分の言葉で語る機会を作ってから業績が一気に良くなってきました。それだけでなく、数年ぶりに会った友人から応援してもらったり、手を差し伸べてくれたりする機会にも恵まれました。品質と共感の二つに力を入れることで爆発するということを実証しました。

毎日、毎週のように発信することが難しくても、何かの機会に一度でも代理店や他者に頼らず、自分の言葉で発信することを推奨します。事業に対する本気度を自分自身でも直視できる機会になるのではないでしょうか。

noteもオススメです。


4.成功要因②:ライスワークを切った

靴を売るにしても、SaaSのサービス(クラウドサービス)を売るにしても、自社商品だけで事業を継続していくのって、本当に難しいです。自分の事業単体で損益分岐点売上を超せない時期が続いて、生活するために必要最低限のお金を得るためにライスワーク(受託)をしていた時期がありました。

多くのことを学ばせていただき、新しいご縁にも恵まれたので全てが無駄だとは思っていません。ただ、ライスワークは期間を定めないと抜け出せなくなります。納期だとかクレーム対応だとかに追われて、「3割の時間だけにしよう」と思っても、どうしても3割以上の意識が向いてしまうんですよね。それだけでなく、本業の時間が削られるけど、安定したキャッシュが入ってくるので潰れる怖さと向き合わなくて済むんですよね。でも、それって本当に自分が心の底でやりたいことなんでしょうか?

2023年度は、SOYMIL事業やROOF事業に絞り、商品開発やPR施策を着実に進めていったのが成功要因でした。上記のページを作成したのは、僕とバイトスタッフのR君の2名です。

出来上がった文章の校正を2週間ずっと続け、PRの下準備を2か月近く仕込んでいましたし、makuakeで先行予約販売をしている期間でも、その先の施策の準備を着々と進めてきました。私ほど多くの人に連絡している人はいないと断言できるくらいやり抜きました。ライスワークをしていたら、この結果は無理だったかもしれません。


5.成功要因③:AI活用と逆を行った

①と②を最大化させるためには、商品企画力と伝わる力は重要です。その方法として、昨今だとChatGPTを挙げられそうですが、私は業務効率化を除き、対外的に発信する内容をAIに一切頼ることはなかったです。

AIは推論に長けてるし、表現力も格段に上がっていますが、他人の原体験については無知なんで、AIが勝手に自分の原体験を理解して、想いを代弁してくれることは未来永劫ありえないんですよ。なぜ自分が、この事業を世に広げていきたいのか?という言葉はマーケットを読み解くこと以上に、原体験と向き合う中に答えがありました。

欲だったり、逃げ出したい気持ちだったり、『呪術廻戦』の虎杖の中に潜む宿儺みたいな感じで隙あらば体の所有を狙ってくるとんでもない化け物だったりと向き合っていかなければ、言葉に魂が乗らないんですよね。

私は、前期に中国本土、香港と台湾に行きましたが現地で新しく出会う方々に原体験に基づいた自己紹介をすると一気に理解し合えることに気付きました。チカイケさんの『原体験ドリブン』をお勧めします!

私がこれから取り組んでいくことは、去年の出来事がキッカケになっていますが、原体験とも深く結びついています。このメッセージを出せたのは今後大きな意味を持つかもしれません。


6.これからやりたいこと

私は、地球規模の趨勢を踏まえて、人々のより良い生き方に繋がることを事業として表現したいと考えています。

コロナ禍明けに、円安やインフレを日本国内外で体験してきましたし、ITやAI開発、EV化の波に乗り遅れている光景を目の当たりにしてきました。

大きな趨勢を生み出すことができておらず、小さな重箱の底をつつくようなことをしているように見えますが、これが世界中からの日本社会への信認に繋がっていると改めて確信しています。

多種多様な種類で繊細な食感の農作物やお菓子や食品、
スマホや最先端電子機器に搭載された部品、
人の深い部分を表現している漫画コンテンツ、

凄く目立っているわけではないのですが、確実に評価されている資源をたくさん有しています。

日本人の良い所を以て慰めるのではなく、優位性として国内外で表現するために今期もより一層探究していくつもりです。そして、事業を通して前向きで幸せに生きていける人を増やせる世界を創っていきます。

マイペースにやり過ぎて、遅きに失することのないように。日本国内で地道に土台を固めつつも次を考えながら先手を打って動いていくつもりです。

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