TOMOL プロジェクトを更なる高みへ
EXPACTの髙地です、久々に記事を書きます。静岡になぜスタートアップが必要なのか別記事でも書いているので、お時間ある方はお読みください。
起業体験イベントの開催
私たちは静岡市でStartup Weekendというイベントを毎年開催し、ここ最近では年2回ほど開催しています。なぜやっているか?それは起業家を生み出すためです、もっというとアントレプレナーを生み出すためになります。
アントレプレナーとはアントレプレナーシップを持った人を指し、ビジネスを、特に新規事業を立ち上げる方には重要なマインドセットであり、それらを学ぶことができるからです。
しかし、Startup Weekendを続けても静岡から起業家が生まれてこないという現実がありました。要因としては、地元からの参加者が少ないことです。静岡の参加者が増えないことには、起業家は増えません。
もう一つ問題なのは、Startup Weekendの3日間の中では、自分が向き合いたい課題を見つけることができないということです。もちろん、3日間の中で自分が向き合いたい課題が見つかる方も稀にいるかもしれません。
しかし、自分が向き合いたい課題を三日間深掘りするためには、初日の1分ピッチで仲間を二人以上集める必要があります。
この段階で、検証したい課題をもっていない場合は、他人のアイデアに乗っかるしかありません。それでも非常にいい経験は得られるのですが、中高生や大学生は、解決策を考える発想力があっても自ら解決すべき課題が何なのかまだ見つかっていないというジレンマを感じていました。
アンケート調査を実施
私もこれらの課題を検証するために、自らStartup Weekendに複数回参加し、検証してみることにしたのです。そして以下のようなアンケート結果が得られました。Startup Weekend参加者や実際に起業した方にも数多く協力いただきました。
結論、「情熱を持てるテーマを見つける。」これに伴走するプログラムがあれば、学生たちのやる気を引き出し、起業の一歩を踏み出したり、就職するにしても軸をしっかり持った子を育てることができるのではという仮説が生まれました。
私たちはこれらの仮説がきっと正しいだろうという確証を得ないまま、まずはプログラムを運営してみることにしました。
いくつかの予算に応募する中で、AKATSUKIプロジェクトに出会いました。
AKATSUKIプロジェクトは、各地域でイノベーションを起こす人材を発掘・育成し、新たな価値創造を実現することを目的としています。
このプロジェクトは、2022年に策定された「スタートアップ育成5か年計画」の中核を担う人材育成策の一環として位置付けられています。
プロジェクトの特徴
地方人材の発掘
全国各地の補助事業者が、IT分野を中心に優れたアイデアや技術を持つ地方の若い人材を発掘・育成します
育成プログラム
各地域で行われるプログラムを通じて、若手クリエータは自らのアイデアを具体化するための様々なサポートを受けることができます
プロジェクトマネージャーの支援
補助事業者に属するプロジェクトマネージャー(PM)が、参加者に対して指導・メンタリングを行います
イノベーションエコシステムの形成
産官学にわたる多様な組織が相互に協働・競争を続け、イノベーションを誘発するシステムの構築を目指しています
急遽、EXPACTととしてこちらのプログラムに応募することを決め、経産省の承認を得ることができました。これがTOMOLプロジェクトの始まりです。
4回の合宿は、それぞれ異なるテーマを持ち、自分自身と向き合い、またロールモデルとなる静岡県内の起業家やスタートアップの話を聞きながら、課題との向き合い方を学んでいきました。
合宿の夜は、夜通し語り合い、挑戦を誓い合ったクリエイターもいました。
東京合宿
富士合宿
熱海・下田合宿
静岡合宿
Coming Soon
そして個別伴走期間を経て、ついに中間発表を迎えました。
中間発表
中間発表と言いながらも本番さながら、司会者や一部の審査員の方も最終のDemo dayと同じ方に務めていただきました。
審査員
エバーコネクト株式会社
静岡ベンチャースタートアップ協会 理事長
篠原 豊様
株式会社ABAKAM
松本直人様
浜松市 スタートアップ推進担当部長
川路勝也様
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長
伊藤羊一様(ベストセラー「1分で話せ」の著者)
中間発表のプレゼンの様子は、別途最終発表にお越しいただく方には共有したいと思います。当日の様子も写真が届き次第アップデートします。ご参加いただいたFUJIの参加者の皆様もありがとうございました。
当日の様子は、伊藤羊一さんのVoicyでも取り上げていただいておりますのでぜひとも耳を傾けてください。
明日からの元気の源になる話(伊藤 羊一)
https://voicy.jp/embed/channel/1262/6295176
正直、もっと多くの発表を、魂の叫びを、心の底から湧き上がる情熱を聞きたかった。登壇できなかった TOMOL プロジェクトの仲間もいた。能力が何か劣っていたわけでない。
今すぐ、向き合うべき課題がが見つからなかった。きっとまたいつか違うビジネスアイデアやテーマで挑戦してほしいし、
かならずこの経験は全員の人生にとってプラスに働らくはずだ。
最終発表(Demo day)
デモデイは2025年2月15日、あともう2ヶ月もない。きっと全員自分の殻を破り、限界を超えて、ギリギリまでチャレンジをしていいプレゼンを見せてくれると信じています。
全員が優勝を目指しています、優勝することが全てではないけれど、彼らにとっては通過点でしかないけど、彼らの集大成です。個人的には大どんでん返しを期待してます。
<開催日時>
2025年2月15日(土)13:00〜17:30
<会場>
クーポール会館
静岡県静岡市葵区紺屋町2-2
ぜひ、最終発表会にも足をお運びください。チケットはこちらから↓
最後に
伊藤羊一さんからも、お世辞かもしれないけど始動のプログラムとも遜色ないという評価をいただきました。そして、未踏 への採択も目指しているクリエイターも多い。
プログラム運営者としても、同じプログラムを繰り返すのではなく、もっと高みを目指すべきだと思う。学生たちのチャレンジや成長を見ていると、
「現状維持は衰退である」と強く感じる。
プログラムとして始動を超える、未踏を超えることはできるのか?どういうチャレンジをすればいいのか?
静岡から世界へ
静岡から世界へ羽ばたく起業家を輩出したい。これが創業からの想いです。TOMOLプロジェクトもグローバルへの足掛かりとなるプログラムに昇華させたいと考えています。
来年のプログラムはGo Globalで仙台市のプログラムを参考にしたい。
リーダーシッププログラム
ハーバード・ビジネススクール(HBS)のオンラインプログラムを履修
海外派遣プログラム
シリコンバレーとボストンのイノベーション拠点を訪問
現地でのビジネスアイデアのブラッシュアップ機会を提供
とにかく、プログラムのグローバル化を目指していきます。興味がある方は、まずは最終発表会に参加して、応募資格がある方は、来年のTOMOLプロジェクトに参加してください。
EXPACT株式会社
代表取締役
髙地