骨折して手術しました②
右手薬指骨折の手術をした当日の事。
夜には麻酔も切れてしまい、痛み止めの薬を飲んでいるにも関わらず指に心臓でもできたんじゃないかという位にドクドクと痛んでいた。
担当医の先生からは、あまりにも痛い時にだけ使ってもいいですよとの事で、飲み薬よりもさらに強力な坐薬の痛み止めも処方をしてもらっていた。
ただそれを使ってしまっては、何となく痛みに屈してしまった感、骨折という敵に負けてしまった感(どうゆう事?)もあるので、使わないでおこうと個人的に密かに思っていた。
しかしながら、あまりの激痛に夜も眠れない状況だったので、背に腹はかえられず強力な痛み止め(坐薬)を使う事を決心した。(思ったよりあっさり決心)
皆が寝静まった後の誰もいない静かな台所にひとりおもむき、右手の激痛に耐えながら、冷蔵保存だった坐薬を冷蔵庫から何とか取り出す。
思えば坐薬なんて自分で挿入したことなんてない。幼い娘が高熱を出した際に娘に使ったことはあったので難しさはさほど感じていなかったのだが、これが自分となると何とも難しい。
そもそもホール(肛門)にやつ(坐薬)が入らない。
全然入らないので同封されていた説明書の力を借りる事に。
「中腰になって坐薬の3/4 ほどを入れた後立ち上がれば、簡単に挿入できます。」
なるほどなるほど。
説明書の通りにさっそく試すと、仰る通りにひとまずは入っていった。
しかしながら今度はまた別の問題が発生した。入ってはいるものの、確実にやつはホール付近に立ち止まっている。そこからやつは微動だにする気配は一切ない。
再度説明書に目を通す。使用にあたっての注意があった。
「挿入後しばらく異物感が残りますが、がまんしてください。」
わかりました。
いや、でも、絶対ホール付近にいますよ?
そう思いながらお腹の力をふっとゆるめると、
「ぴょん」
思った通りやつは再び戻って来た。
やれやれ。
しかし激痛から逃れる為にもこの所業を諦めるわけにはいかない。
もう一度、中座から3/4の法則でやつを挿入する、やつがホール付近にとどまる、お腹の力をゆるめる、、、やつがぴょん。
このルーティンを2回ほど繰り返し、心が折れそうになる。
お腹の力をゆるめるからいけないのか?そもそも異物をお尻から体内に入れるには、何かそういった逆流的な力が働くようにお尻周辺に力を入れないといけないのか?
どうすればよいのかわからなくなった僕は、さらに先を行った方法を試してみる事に。
中座から3/4の法則でやつを挿入する、やつがホール付近にとどまる、、、
そしてその後のアクションとして、つま先立ちをしてお尻を引き締める。さらにつま先立ちをキープしつつ、ひよこのような歩幅でベットに向かう。
この方法で何とかベットに到着する。
少しホッとした気持ちになり、ベットに横になろうとつま先立ちを解錠した途端、、ズボンの裾からやつが、「ぴょんポロロン」と落ちて来た、、、。
むううううゥ、、、怒
さまざまな失敗と挫折を繰り返し、僕が最終的に坐薬を挿入できた方法がこちらです。
まず先にベットの横に立つ、中座から3/4の法則でやつを挿入する、やつがホール付近にとどまる、その後つま先立ちをしてお尻を引き締める、両手でお尻を両サイドから挟み込みその体勢のままベッドに倒れ込む、、、。(しばらくの間両手のお尻挟み込みは続ける)
これで何とか坐薬入りました。
まさしく右手の激痛を忘れる位に難しい所作でありました。
あ!痛み止めってこういう事か!(違うか)
(現場からは以上です)
※皆さまもどうぞお身体ご自愛下さい。
※店主骨折の為しばらくご不便をおかけします。申し訳ございません。