古楽への入り口①

何事も王道から入れた試しがないのですが
古楽を初めて認識したのは間違い無くあのタイミング。

ツィンクの音を初めて聴いた大学3年の時。
当時大宮の実家から溝の口まで通学していて、乗り換えが渋谷駅。

交通費タダで行ける(気がする)渋谷のタワーレコード。
大抵行くコーナーはCLASSICAL、JAZZ、あとはWORLD MUSIC。(謎すぎてもう、世界)

(WORLDコーナーで見つけた北欧のアコーディオン奏者Johanna Juholaの曲を今でもよく聴きます。)

早くも脱線しましたが、クラシックのフロアでふと聴こえるコルネットみたいな音に。(授業で金管バンドやってたので)

女声と弦楽アンサンブルに、コルネット??
WORLDコーナーやん。

でもめちゃくちゃいいな。
歌声と音が重なりすぎて境界線がわからなくなる瞬間。あーいいな。

となったのがこれ。


答え合わせをしてみると

まず女声じゃなかった。
カウンターテナーのPhilippe Jarousskyさん。

コルネットはあながち間違いじゃなかった?
× Cornet→金管バンドのコルネット
◎ Cornett もしくは Zink(ツィンク)

音と名前が似てるけど形が全然違う。(当時はそう思ったけど音が似てるとか怒られそう)

このアンサンブルのCDトロンボーンはいないんだなー。へー。

今考えるとコルネットが素敵過ぎてトロンボーンの古楽器について何の深堀もしなかった。
ものすごい衝撃があったとはいえ当時L'arpeggiataのCDをあさり始めるに留まり、実際サックバットを吹いてみるのはその5年後になるのです。

そのまただいぶ後に仕事でご一緒した方に「僕L'arpeggiataを聴いて古楽始めたんですよ!!」といったところ

「あれは、古楽では、ない笑」

今だからわかる。
それは確かにそう。


つづく

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