やりたいことが、本当にみんなを幸せにするかどうかを考えさせられた話
やっっっと明日から、お酒の提供を再開することができます!!
10月24日までは “リバウンド防止措置期間” と呼ばれる期間らしく、
飲食店は段階的に緩和されていくとのことです。
大事に保管し続けてきたお酒や、
しっかり漬かった自家製のレモンサワー、(あの料理研究家、バズレシピのリュウジさんにも美味しいって言ってもらえたんすよ…!)
様々な試作を経て揃えたメニュー。
温め続けたものが一斉にお披露目できる!と、ワクワクしながら
鳥羽さんら幹部陣が見るグループで「10月からこのメニューでいきます」と提案しました。
しかしそこで言われたのは
「魅力を感じない」
提案したメニューは、これまでに僕たち現場の肌感や、自分たちなりに調べたり実際に食べに行ったりして、揃えたメニュー。
多少の確認が入って、『頑張りましょう』と背中を押してもらって、
満を持して再開できるんだ、と思っていたけど。。
まさかGOがもらえないとは。。。
絶望したけど、選べるちょいディナー っていう、鳥羽さんの話しを聞いて
勝手に感動した話しをここにまとめさせていただきます。
選べるちょいディナーに辿り着くまでに
元々は緊急事態宣言中にした、sioとのコラボからでした。
お酒が出せないから採算が合わず、営業することが難しくて、
店の体力と従業員の心が限界だったときの一筋の光として、
ミシュラン一つ星を獲得したことのある旗艦店「sio」とのコラボによる、居酒屋なのにコーススタイルでの営業。
後にそれが #ちょいディナー に発展していきました。
緊急事態宣言が間もなく終わり、やっと居酒屋として営業できるって
これまでによく来てくれたお客さまの顔が浮かびました。
「パワーアップして、再開したニューワールドを見せたい」
そんな思いを持って、10月からの再開メニューを提案しましたが、
GOをいただくことは叶いませんでした。
そこで言われた理由は、
◎人手不足だからメニュー数が減っていて、選べる楽しさがない。
◎やりたい料理が本当に最高のクオリティを担保できるものなのか。
◎そもそも線で繋がっていないから。
「線で繋がっていないから??」
Hotel`sのオープン前っていうこともあり、0時から始まったミーティングだったからか、うまく頭が回らず、理解するのに時間がかかりました。
選べるちょいディナーとは
そこで鳥羽さんから提案されたのは、ちょいディナーをさらに進化させた
#選べるちょいディナー でした。
「各カテゴリごとに4品ぐらいメニュー用意して、そこから全部で6品選んでもらえるようにしようよ」
「ある程度、店側も準備できるから、最高のクオリティで出せる」
「これまでしてきたちょいディナーのメニューを、お客さまが選べるようになるなんて嬉しくない?!」
提案が採用されず、落ち込んでいた自分が
どんどん聞き入って、テンションが上がっていくのがわかりました。
「それで人気のメニューを集めて、タイミングみて、満を持して本気の居酒屋営業にするとめちゃくちゃいいと思うんだよな~」
この時、僕は《やりたいこと=喜んでもらえること》に勘違いしてしまったことに気付けました。
鳥羽さんの言ってることは、
緊急事態宣言中にちょいディナーに来てくれて支えてくれたお客さまにも
いまニューワールドで働いているスタッフにも
これから飲みにきてくれるお客さまにも
もっと言えば、いまの居酒屋業界にも
優しいことなんじゃないかと思いました。(違ってたらスミマセン。笑)
僕らがやろうとしていたことは、自分たちのエゴの要素が強く、
本当に幸せの分母を増やすことになるのか。
そこがブレてしまっていたんじゃないかな、と反省しました。
こんな流れで出来上がった #選べるちょいディナー
メニューだけご紹介します。
この中から6品選んでもらって、
(いまキテるo/sioのツナパプリカとかポテトフライとかヤバくないすか…!)
乾杯ドリンク1杯ついてきて、さらに追加でドリンクご注文できます。
ちょっとずつ居酒屋に近づいてくるも、
あくまでsio株式会社としての「らしさ」は残しつつ、
新しい居酒屋のスタイルとして、明日から再稼働していきます。
これまでやってきたsioコラボやちょいディナーで感動したことをSNSで伝えてくださったり、
ラジオ形式で話して伝えてくださったお客さまもおられました。
そんなお客さまたちがまた来てくれたり、
これから来てくれるお客さまたちに選ばれたメニューが揃って、
人手も足りて、
本来の居酒屋としてやる時には、お客さまが選んでくれた人気メニューばかりある。
これが線で繋いでいくっていうことなんだとここまできてようやく理解しました。
あとこういうのがやっぱり「幸せの分母を増やす」っていうことなんだなと、
まだまだsioのイズムが入ってないなと痛感できた出来事となりました。
だから、まだまだ僕たちは本気で #選べるちょいディナー っていうのを続けます。
9月の終わりの方で、これで最後のちょいディナーって言ってた方々
コロコロ意見が変わってしまってすみません。
秋なんで、許してください。
これからも、まだまだお客さまの力を借りながら、
一緒に最高の居酒屋を作っていけたらなと思っております!
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