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【京都でラスト】大シルクロード展!
こんにちはアート王子です。
今日は京都文化博物館で開催中の 「日中平和友好条約45周年記念 世界遺産 大シルクロード展」についてお話しします。
開催概要
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「日中平和友好条約45周年記念 世界遺産 大シルクロード展」
京都文化博物館
2024.11.23-2025.2.2
※巡回終了。
【東京】東京富士美術館23.9.16-12.10
【福岡】福岡アジア美術館24.1.2-3.24
【宮城】東北歴史博物館4.9-6.9
【愛媛】愛媛県美術館6.22-9.1
【岡山】岡山県立美術館9.16-11.10
どんな展示?
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"大シルクロード展"に行ってきました!
詳しくないけど、歴史好きなので「ワクワクすっぞ!」と思いながら初日(11/23)に見に行きました。
ローマから中国・長安までの交易ルートで、紀元前2世紀から15世紀中頃まで東西交流に大きく貢献したとされています。
日本にはそこから朝鮮、太宰府、奈良へと巡ります。
地球の約4分の1周の距離を草原や砂漠、雪山などの危険地帯を超え、たくさんの人の手に渡りながらモノや書がたどり着いたと思うと、ただの交易目的だけでなく、「人々の見たい知りたい」という「欲」にロマンを感じ、現代人もまたその集大成を「見たい知りたい」という欲に駆られている事に運命を感じます。
「京都文化博物館」の京都会場が巡回ラストの会場です。
展示構成
第1章 民族往来の舞台-胡人の活動とオアシスの遺宝
第2章 東西文明の融合-響きあう漢と胡の輝き
第3章 仏教東漸の遥かな旅-眠りから覚めた経典と祈りの造形
※撮影可能
感想
正倉院で見ることが出来るような日本に馴染み深い"アジア"なもの、和同開珎などのお金から西洋ぽいコイン、ガラスの杯など東西入り混じったお宝がありました。日本と違い砂漠地帯のお墓のため、衣類も残っていて、鹿、猪、孔雀などの絵のデザインがめちゃくちゃ可愛かったです。
ラクダ、龍、鳳凰のレンガなども馴染み深いけど少し遠いような文化を感じて面白かったです。
後半は仏教に関するものが多く、インドや中国色が強くなります。
壁画や仏像など、破損が酷いですが、まだ残っているのがすごいです。
お宝も素晴らしいですが、遺跡の写真の展示が多く、足が動くうちに巡ってみたいなと思いました。
深掘り感想
ケンタウロス!?
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なんとウイグルにケンタウロスが!?(上半身から下が馬)
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2000年くらい経っても残ってることがすごいが、そんな昔にウイグルにケンタウロスが伝わっていたことが衝撃でした。
デザインがめっちゃ可愛い
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「大シルクロード展」に出品されている布類のほとんどがそうなのですが、デザインがめちゃくちゃ可愛い!
獅子が向かい合わせになっているデザインです。
僕は東京ディズニーシーの「ロストリバーデルタ」というエリアが好きなのですが、そこに出てきそうなデザインでめちゃくちゃテンション上がりました。
和同開珎もある
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教科書にも出てくる日本の奈良時代の貨幣です。
1300年も前のお金ってすごいな。
どこかでお会いした気が…
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あれ?どっかで見たことがある…
と思ったのですが、正倉院の宝物にめちゃくちゃ影響与えているそうです。
奈良によく行くのでそりゃ出会ってるよなーと。
ミニチュア副葬品
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正倉院の宝物にも共通するミニチュアの副葬品です。
火葬で全部燃えるのではなく、ミイラにされて埋葬されるとしたら何を一緒に入れてもらうかなと考えました。昔遊んだゲームかな?(ゲームボーイとか)
そう考えると、馴染みのあったものをミニチュアにして入れるということに納得出来るかもしれません。
セミをデザインするセンス
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固定のされ方が写真をよく見て頂いたら分かると思うのですが、ペンダントのように吊られて固定されているので、装飾品かと思ったら飾り金具なんですね(英語でornamentと書かれている)。
ペンダントとして持ち歩いた方がカッコいい!
蝉は地中から出て成虫になるので復活の象徴らしいです。(土葬されて生き返るみたいな?)
兵馬俑を思い出す
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かっこいい!
サイズはペットボトルぐらいの高さで小さいんですが、圧倒的迫力!
なんと副葬品らしく、観賞用じゃない!
なんともったいない。まぁ、埋めてくれたから我々が今見れるのでありがたいのですが。
京都市京セラ美術館で見た「兵馬俑」展でも騎馬隊の模型があった気がします。
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鏡よ鏡答えちゃって
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美女とイケメンの必需品、鏡。
鳳凰と馬が対になったデザインで、金メッキや着色がされていたらしいです。若干赤色が残ってますね!
教科書に載っていた「三角縁神獣鏡」が名前の響きと見た目が非常に好きで、鏡が展示されていると少しテンションが上がってしまう派です。
原点にして頂点 仏像
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仏像。やはりかっこいいですねー!
お寺の遺跡から見つかったそうです。
頭に水瓶があしらわれています。水にまつわる仏様だったのかな?
日本で見る仏像の多くは多少の欠けはあっても、大体のパーツが残っています。それはそもそも木製だから丁重に扱わざるを得ないからなのか、住職や地域の人が大切に守ってきたからなのか、修復不可能として捨てられて既に無いか。もしくはまだまだ発掘されていないか。
「大シルクロード展」の仏像は"発掘"されていますから結構ボロボロです。
それが逆に新鮮で、片腕がないのがある意味ロマンチックに感じられてしまいます。
それにしても胴がめちゃくちゃ細いですねー。漂う最強感が素晴らしい像です。
図録
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