Kohei Fujimoto

アフリカの右下、モザンビークでビジネスをしていました。 アフリカで見聞したことを、備忘録的にまとめています。

Kohei Fujimoto

アフリカの右下、モザンビークでビジネスをしていました。 アフリカで見聞したことを、備忘録的にまとめています。

最近の記事

エチオピアの成り上がりムスリム社長の元で働いて学んだこと その5

その5 エチオピアビジネス界のムラ社会 まずはその土地をどのように設計し、だれも畜産業を知らないのでどのように事業を計画するか?という事業計画作成を行うことになりました。事業統括はそれに合わせて雇用された。元国営銀行→UN→世銀等で働いてきたエチオピア人のアラガさんです。エチオピアで始めてマーケティング用語とかビジネス用語を利用して話せたのは彼でした。 この事業計画作成のためにボスは、ハラルの近くの大学(農学部が有名)の教授陣を集めて意見をもらったり、メジャー会計会社現地

    • エチオピアの成り上がりムスリム社長の元で働いて学んだこと その4

      その4 新規事業への取り組み 僕がエチオピアで働いていた会社は、主にコーヒーなどの輸出がメインだったのですが、新規事業として畜産業を始めることになったタイミングでした。 この話の中で、いろいろとエチオピアのビジネス事情に関して参考になるネタがある気がするので何回かに分けて書いていきます。 2014年ころの話です。 まずは社会背景から、エチオピアでは人口と所得の増大から食肉需要が伸びており、また周辺国への輸出品としても政府が畜産業の産業育成を推進していました。 それま

      • エチオピアの成り上がりムスリム社長の元で働いて学んだこと その3

        その3「喜捨の精神」 ボスの家に出入りする中で気になることがあった。 定期的に家の庭の芝生の上にテントが立てられ、イスラム教徒の年配の方々がたむろしているのだ。 そして、定期的にヤギの解体など行いご飯をふるまっている。 なんか、イスラム教の偉い地位の方々をもてなしているのだろうか?などと思っていたのだが、後日聞いたところによるとその地域の年配の方や収入が充分でない方(?)を招いて定期的にごはん等を提供しているとのこと。 これはボス曰く成功者の証みたいなものらしいです。

        • エチオピアの成り上がりムスリム社長の元で働いて学んだこと その2

          その2「エチオピアムスリムビジネスマンの横のつながり」 入社してしばらくして、イスラム教の預言者ムハンマドの誕生日をお祝いする会へ呼ばれた。(キリスト教でいうクリスマス?)会社の中でもエチオピア聖教の人がほとんどなので神道仏教混在無信心系日本人の僕ともう一人イスラム教徒の営業担当の社員が参加した。 社長の家は、地上3階、地下1階建ての豪邸で街の真ん中に建っている。 何度かその自宅で食事をしたり子供と遊んだりしていたのだが、その日は社長の親族、経営者など室内と庭の芝生の上に

        • エチオピアの成り上がりムスリム社長の元で働いて学んだこと その5

        • エチオピアの成り上がりムスリム社長の元で働いて学んだこと その4

        • エチオピアの成り上がりムスリム社長の元で働いて学んだこと その3

        • エチオピアの成り上がりムスリム社長の元で働いて学んだこと その2

        マガジン

        • エチオピアの成り上がりムスリム社長の下で働いて学んだこと
          6本
        • アフリカへ来たきっかけ
          3本

        記事

          エチオピアの成り上がりムスリム社長の下で働いて学んだこと その1

          その1「猛烈な行動力で成り上がる。」 社長はいかにして成り上がったのか?すべて本人や周りから聞いた話なのでウラが取れているわけではない内容も多いです。 社長はもともとジンマという地方の町の生まれで、地元でコーヒーのビジネスをやっている家の出らしい。 奥さんがイエメンと関係のある方でそのコネを利用しビジネスを大きくしたと聞いています。 また、エチオピアビジネス界において、切っても切り離せない大富豪がいます。 ほとんどの業界のトップ企業を持っていて、金の利権やシェラトンホ

          エチオピアの成り上がりムスリム社長の下で働いて学んだこと その1

          エチオピアの成り上がりムスリム社長の下で働いて学んだこと

          ~プロローグ~ 僕がエチオピアのアディスアベバの会社で働いていたのは、2014年から2015年の間、半年ちょっとと長くはないが、学んだことがたくさんあると思うし、なかなかこんな経験(エチオピア人ボスの下で働くこと)もないと思うので、いろいろ気付いたことを書き溜めていきたいと思います。 備忘録的に書き溜めていこうと思っているので、写真などは基本有りません。笑 書きたまった段階でそれに付随した写真の整理も行ってアップしようと思ってます。 どんなことをしている会社だったか?

          エチオピアの成り上がりムスリム社長の下で働いて学んだこと

          日本へ本帰国しました。

          だいぶ久しぶりの更新となってしまいました。 昨年の記事を見ているとだいぶ昔のことのように感じますが、、今回は表題の通り、モザンビークから日本へ本帰国のご報告です。 実は昨年12月頃から帰国することを決め、準備を始めていました。そうこうしていたら、コロナにより身動きが取れなくなった。という状況です。 昨年の7月から妻と1歳になった娘もマプト へ来て一緒の生活を始めました。その後しばらくして二人目の子供の妊娠が判明。しばらくマプト でそのまま生活を続けていましたが、病院の体

          日本へ本帰国しました。

          アフリカでビジネスをしようと思ったきっかけ その3 旅先にて

          旅行時にエチオピア南部にて (写真撮るのにお金払いたくないから自分をとって、民族の人を映すパターン。。) まだ、LCCもなく(多分)、時間はあるけどお金はない僕は新鑑真号という知る人ぞ知る船に乗って、2日かけて上海へ! そこからベトナム、カンボジア、タイ。当初はそこからインドを経由してナイロビへ行こう!とざっくり考えていたのですが、東南アジアを回る間にあった旅人たちから中東は危なくないよ。全然違う文化だからいってみると面白いよ。インドは今熱波が来ていて人も死んでいる。。

          アフリカでビジネスをしようと思ったきっかけ その3 旅先にて

          アフリカでビジネスをしようと思ったきっかけ その2 アフリカへ行こう

          センター試験で、世界史の得点が高かったおかげで、無事、明治大学農学部農業経済学科へ進学することになりました。(当時は、国際関係と環境経済に興味があり、両方学ぶことができたので。)東京(正式には、神奈川ですね。)での生活が始まります。 大学へ入学し始めたのはトライアスロン。 1年生の6月に初めてみたトライアスロンのレースが関東選手権でした。 10位以内の選手が日本選手権へ出場できるというレースでした。 「いつか自分もこんなレースで戦えるようになりたい。」チームとして掲げて

          アフリカでビジネスをしようと思ったきっかけ その2 アフリカへ行こう

          マプト 季節の変わり目

          まったく、更新が続かないので、、リハビリを兼ねて日常のことを書いてみます。 ※写真は、先日お客さんがプライベートで開催してくださった日本映画を観る会。夜は結構冷え込みので急遽ブランケットやダウンなどを準備することに。。 モザンビークの季節は、日本と逆の南半球なので、日本の夏が冬になり、日本の冬が夏になります。(なので年末年始の帰国は夏→冬なのでしんどい。。) ただし、冬といっても最高気温20度前後、最低気温20度前後が一番寒い時期になるかと思います。 夏は暑い日は40度

          マプト 季節の変わり目

          Jetro マプト事務所業務を開始しました。

          気づけば平成も終わり令和になってしまいましたが、4月1日よりJETROマプト事務所業務を受託し、開始しました。 前回書いた現在モザンビークでやっていること[Feb/2019]の中のコンサルティング業の一貫です。 主な業務は以下です。 1: 現地の情報の収集や調査 2: 日系企業への情報提供 3: 現地企業からの問い合わせへの対応 1月から加わってくれた松永さんが主に(いや、ほぼ全て)担当してくれています。 ビジネス短信など現地の情報を随時更新しています。 ぜひ、チ

          Jetro マプト事務所業務を開始しました。

          アフリカでビジネスをしようと思ったきっかけ その1

          週に1回くらいは更新しようと思っていたのに、前回からすこし時間が空いてしまいました。笑 アフリカに来ることになったきっかけを、簡単には説明できないので、だいぶ小さな頃から遡ってご説明します。 私が生まれたのは、広島県尾道市向東町。 本州広島側から見て、しまなみ海道で一番最初の島です。 そんなに詳しくは覚えていませんが、好奇心旺盛でいろんなことに興味をもったわんぱくな子供だったと思います。不思議に思ったことをなんで?なんで?とよく父に質問していました。 幼稚園児だったこ

          アフリカでビジネスをしようと思ったきっかけ その1

          現在モザンビークでやっていること[Feb/2019]

          前回の開始宣言に続いて、現在、モザンビークでやっていることについて書いてみます。 モザンビークでは、ヤヒロモザンビークとヤスケという会社に関わっています。この2社を通して、実施している事業、直近で取り組もうとしている事業は以下になります。 1 : 不動産仲介業 ヤヒロモザンビークを通して、2014年から実施している事業です。 私がマプトへ来たのは2015年9月で、翌年2016年1月から現地代表をしています。 日本人を中心にアジアの方向けの住居の斡旋、家具のレンタル、修

          現在モザンビークでやっていること[Feb/2019]