見出し画像

#261 一癖ある人とも働けるメンタル・タフネスを持とう

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

仕事だけでなく人生においてもトラブルは必ず発生します。そのトラブルに対応するうえでも大切なのが「メンタル・タフネス」です。
あまりにホワイトな環境にいるとメンタル・タフネスが弱まり、少しの刺激でビックリして個人だけでなくチームのパフォーマンスを下げてしまうことがあります。

今日は、そうならないためのメンタルが鍛えられるチームの環境作りの大切さを痛感する出来事の話です。

体育会系の部活でのメンタル・タフネスを鍛えた私のエピソードもぜひお読み下さい。


◯「業務委託の人の言い方がチームの雰囲気を悪くします」事件

私のチームにはちょっとひと癖ある業務委託メンバーにジョイン頂いています。システム業界で20年近く働いており、ベンチャー企業から名の知れた大手企業などを渡り歩いてきたベテランエンジニアです。ただ、コミュニケーションが直接的過ぎる点や議論のスコープがズレた指摘をされることがあるなどひと癖あります。

指摘自体はもっともなことばかりで、チームを良くしようとするスタンスの現れであることがわかるので、こちらがうまくファシリテートすれば建設的な意見として受け止められます。技術力も高く、適切な課題をお渡しすればすぐに対応いただける頼りになる存在です。

しかし、若手メンバーにとってはその業務委託の方のストレートな指摘にびっくりしてしまい、若干の拒絶反応を起こしているようでした。元々私の職場はマイルドな方がコミュ多く、その業務委託の方のコミュニケーションが特殊に映ってしまったようです。

◯甘やかされた環境への危機感

顧客や社外のベンダー、協力会社の方など様々な人達と仕事をしていると、もっとキツイコミュニケーションの場に出くわします。そのため私にとっては、業務委託の方のコミュニケーションは「ちょっと癖がある」くらいにか思いません。

チームにネガティブな空気を持ちこむようなコミュニケーションは当然NGですが、建設的な指摘は歓迎されるべきです。少し口調が強い点などは改善を求めても良さそうですが、業務委託の方の指摘や要求は決して理不尽なものでないため、食らいついて欲しいものです。

若手同士のその業務委託の方の言葉使いや口調に対する陰口を言うようになり、事実を知らないチーム外のメンバーまでもがその業務委託の方にネガティブな印象を持つようになってしまいました。
シニアメンバーの中での「ちょっと癖があるけど優秀な人」という印象とは乖離が生まれてしまったのも、強い口調での要求にさらされるような経験を与えられていない優しすぎる環境になっていたのかもしれません。

◯顧客の前に出る仕事をしよう

社外に出ると様々な人がいます。顧客の中にもいい人もいればキツイ態度を取られる方もいます。人当たりが良くてもムチャブリを要求される方もいます。社内の同質的なメンバーとは異なるタイプの方々と接することや、発注者と受注者の異なる立場でのコミュニケーションなどを経験することでメンタル・タフネスが鍛えられます。

また、顧客からは厳しい事を言われる事もありますが、それは期待の裏返しでもあります。そのストレスに打ち勝ち、良い仕事をすれば顧客からも感謝され褒めてもらえ、自信を持つことができます。
顧客との仕事で鍛えられることで、業務委託の方のちょっとした癖のあるコミュニケーションも大したことではないと思えるようになるでしょう。

今回のちょっとした事件を通じて、若手には顧客の前に出る経験を与えることや、互いに良い意味での厳しさを持った建設的なコミュニケーションを取ること求めていかなければと、チームビルディングの改善の必要に気づける良いキッカケになりました。

ちょっと強い口調で指摘されたくらいで怯んでいては良い仕事はできません。メンタル・タフネスを鍛えることで、一癖ある業務委託の方とも一緒に良い仕事が出来るように後押し出来ればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!