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#135 料理の手抜きができる人は仕事ができる
こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。
最近、木下斉さんのVoicyの放送のお料理コーナーで美味しい唐揚げの作り方が紹介されているのを聞いて、実家を出てから始めて唐揚げを揚げました。
めちゃくちゃ美味しく出来て、妻も大喜びでした!!
木下さんがよく『料理は段取りが命』『料理ができる人は仕事もできる』とおっしゃっていますが、非常に納得です。
今日は『手抜きができる』と言う観点で、私の意見も整理してみます。
◯手を抜くとは
ここでの手を抜くとは、美味しい料理を手軽に作ることを指します。
まずい料理を出してもいいということではありません。
菓子パンが一つ食卓に並ぶようなガッカリしてしまうような食事もNGです。
見た目も美味しそうだし、実際美味しい。でも10分で作りました。
みたいな、美味しい食事は用意するが、手間はかけすぎないことを指します。
◯なぜ手抜きができる人は仕事ができるのか?
ではなぜ、手抜きができることと、仕事ができることがつながるのでしょうか。
手を抜いても良いポイントがわかる
まず最低限必要なのは、全体の工程とその中でのクリティカルパスを知っていることです。
唐揚げを作るには、下味をつけ、衣をつけ、揚げる。
そして、一度油からあげて余熱で中まで火をとしてから二度揚げする。
といった工程を知っていること。
そして、ジューシーな唐揚げにするには、浸透圧によって鶏肉の水分を外に出してしまう砂糖や塩は揚げる直前までつけないこと。
カラッと揚げるには二度揚げすること。
などの美味しさを作るポイントを知っていることで、その他の部分は手を抜いても良いと判断ができます。
仕事においても、あるプロジェクトのゴールに絶対に必要なポイントとそうでないポイントを把握できていると、力を抜いてよいポイントが見えます。
楽できる代替案を持っている
唐揚げの下味にはにんにくと生姜をできればチューブでないモノを使いたいです。
が、レシピにそう書かれていてもチューブを使うという代替案を持っていると、手を抜けます。
みじん切りはブンブンチョッパーを使う。
肉を切るのと包丁でなくキッチンバサミを使う。
無水鍋を弱火にかけて放置する。
電子レンジなどの自動調理を使う。
などなど。
手軽に同じ成果を作れる代替案を持っていると上手に手が抜けます。
プログラムを書いたり、計算処理をするのも最近だとChatGPTにまかせればサッとできます。
楽して成果を出す方法を知っていると知らないでは大違いです。
手を抜くことの合意を得られる
今日は〇〇で忙しいから夕飯は昨日の残り物ね。
といった、手を抜く宣言をして、合意を得られることも重要です。
夕飯は20時までには食べたいから、今から作ってたら間に合わない。
何ならそれを見越して昨日多めに作っていた。
ということをちゃんと伝えて納得してもらうことで、手を抜くことの正当性が示せます。
合意を得ずに勝手に手を抜くと、信頼を損ねてしまいます。
しかし、要所で手を抜くことでプロジェクトとして必達のゴールを死守出来るのであれば、出来る方法を何とか捻出したということで称賛されても良いくらいです。
(当然、手を抜くことなくスケジュールを守れる方が良いですが不測の事態は起きるものです。)
これらのポイントを押さえていることで、美味しさを損なわない手抜き料理が作れます。
仕事においても、プロジェクトの状況において必要な成果物を損なうことなくコストを削減することが出来ます。
スケジュール遅延のリカバリーや、他のプロジェクトを並行で回したりと、手を抜くことで浮かしたリソースを有効活用することもできます。
仕事ができる人はそんなメリハリがつけられる人だと思います。
ということで、料理の手抜きができる人は仕事ができるという話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。