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#136 【採用面談】人がやっているのを見てできそうと思っても意外とできない

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

最近、私は採用に力をいれています。
採用面接は社外の方と話せる楽しい時間である一方、互いのマッチングを見極めることは非常に難しく、失敗談による学びをシェアさせていただいています。

さて、今日は私の後輩と一緒にカジュアル面談をした際に、「あちゃー」と思ってしまうくらいに後輩がテンパってしまったことについて考察します。


〇おしゃべり上手の後輩がテンパったカジュアル面談

後輩がはじめてファシリテーションを務めた面談

後輩Mさんはお笑い担当と言われるくらいおしゃべり好きです。
社内のLT(ライトニングトーク。勉強会やイベント、カンファレンスなどで行われる5分程度の短いプレゼンテーション。)でも笑いを取れるトーク術を持っています。

Mさんは最近になって採用面接の面接官を担当するようになりました。
これまではの面談・面接では採用担当のエンジニアと二人で対応し、ファシリテーションは採用担当に任せていました。

これまでの面談・面接での役割

今回Mさんはカジュアル面談のファシリテーションでテンパってしまっていました。

カジュアル面談では、主に下記を行い、弊社への理解を深め志望度を上げていただくことを目的にしています。

弊社の事業の説明
弊社の開発体制や社内文化の説明
弊社についての疑問や気になる点の解消

過去のカジュアル面談では、アイスブレイクや自己紹介、場の説明やファシリテーション全般については採用担当に任せることができ、Mさんは要所要所で現場目線の情報を説明する役割でした。

そのような面談を何度か繰り返し、採用担当がやっていることを認知しているため、自分でもできそうという実感を持っていたのだと思います。

〇できそうと思っても意外とできなかった理由

そろそろMさんもファシリテーションを務めるか。ということになり、私は念の為のフォロー役として同席することになりました。

実際に面談に臨んだところ、めちゃくちゃ緊張しており早口になり声も小さく、事業や社内文化の説明も採用資料の読み上げに近い状態で、若干グダグダな感じになっていました。
(適宜フォローさせていただき目的はある程度達成出来たとは思います。。)

私がはじめて一人で面談をした際には、同様にグダグダになるのでは?という危機感があったので、そうならないように事前に準備をして臨みました。

私の準備の観点と合わせて、Mさんがグダグダになってしまった理由を考えました。

面談という場の設定が甘かった

カジュアル面談の場で何を達成したいのか。
Mさんはその設定が甘かったように感じました。

私が面談をする際には、前述の目的を達成できるような弊社の説明をなるべくコンパクトに伝え、適宜質問いただけるように問いかけを挟みながら、カジュアルに互いの理解を深める場と設定します。

まずは弊社の実態を理解いただくことで、良し悪しを適切に判断いただくことを考え、コミュニケーションの中でぜひ一緒に仕事をしたいと思えたら相手の転職意欲に合わせてアトラクトしていきます。

構成、タイムスケジュールを組み立てていなかった

カジュアル面談は45分に設定しています。
Mさんはこの45分をどのように使うかの想定がなかったようです。

私の場合は、面談が始まるとまずはお互いに自己紹介をし、こちらの想定する面談の構成を共有します。

最初に聞きたいこと、気になっていることを伺う
10分~15分目安で弊社の事業・社内文化の紹介(資料あり)
適宜、気になることを伺う
こちらからも話を伺う

大抵の場合は弊社の紹介の中でインタラクティブに質問を伺いつつ30分~40分使い、最後の5分でこちらから質問をさせていただくことになります。
最後に、転職意志と弊社への志望意志を確認して終了。

面談の使い方を互いに認識することで、短い時間でなるべく互いの興味のあることについて深掘りできると考えています。

自分なりのアトラクト方法を用意していなかった

弊社の紹介は、採用チームが作成してくれた紹介資料を見せながら行います。
Mさんは、資料の説明することにいっぱいいっぱいになってしまっているようでした。

しかし、紹介資料はweb上に公開しており、弊社の採用ページからも見れます。そのため、面談後に見ていただけるので面談の場で隅から隅まで丁寧に説明する必要はありません。

むしろ、自分が目の前の相手をアトラクトするために、資料の中のどの部分にフォーカスして伝えるか、資料では紹介していないどんな内容を伝えるべきかを事前に想定し用意しておく必要があります。

さらに、こちらの説明に興味をもっていただけていることがわかったら、面談の中で自社とのフィットの確認もしていけると互いに価値のある時間にすることが出来ると思います。


今回のカジュアル面談では、基本的にMさんに任せてサポート役に回っていたので、Mさんとしては「うまくいかなったなー。。」という感覚を得てもらうことが出来たと思います。

相手の方には少し申し訳なかったかもしれません。また、Mさんにはストレスを与えてしまって大丈夫かなと心配になりましたが、その後の会話で次回はしっかり準備しようという感じにできたので大丈夫かと思います。


ということで、採用のカジュアル面談の中で気づいた、人がやっているのを見てできそうと思っても意外とできないということについての話でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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