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#266 「出来ない」と言える中堅であれ

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

久しぶりの投稿となります。
妻が大晦日に体調不良を訴えダウンし、元旦に私も喉の違和感を感じダウン。その後、高熱と焼けるような喉の痛みとの戦いが終わり、やっと落ち着いてきました。軽度のコロナと迎えた今年はどんな一年になるか。
と思った矢先に職場でも問題が発生しました。

今日は職場での問題から、中堅やベテランで一気にパフォーマンスを落としてしまう人たちの共通点と、予防のためのメンタル・タフネスの保ち方の話です。

〇中堅以上はセルフコントロールが求められる

「もう立派な中堅だね。」
という言葉をかけ、若手社員の成長を実感するのは嬉しいことですよね。

では、「中堅」とはどのような条件で認定されるのでしょうか。明確な基準はないように思いますが、弊社の場合は「一通り仕事を任せられる」と認められると中堅です。

これでも曖昧なのですが、「プロジェクトを任せられる」と言い換えられます。
プロジェクトにはゴールと期限が決まっています。つまり、期限内にゴールに到達するまでのプロセスを一通り任せられると中堅です。

各プロセスを全て一人で対応する必要はありません。
必要な情報を集めて意思決定をしたり、各関係者にタスクを依頼したり、プロジェクトの進捗を管理したり、プロジェクトを主体的にリードする役割を担えれば良いです。

あるプロジェクトではプロジェクト全体のリードでなく、特定のタスクを任されることもあるでしょう。その場合は、そのタスクを完遂させることに責任を負います。

つまり、中堅はプロジェクトやタスクに対して責任を負い、セルフコントロールしながら成果をあげるられるという信頼を得ていることになります。

〇解体不能な時限爆弾になってはいけない

中堅になると、セルフコントロール力がある前提でプロジェクトにアサインされます。

「このタスク〇〇までに対応できる?」という依頼を受けたら、当たり前にやりきることが求められます。繰り返しになりますが、一人でやりきれということではなく、タスクの完遂の責任を任されます。

中堅以上で一番困るのは「出来ない」が言えずに後で爆発することです。
中堅以上の信頼があるからこそ難易度の高いタスクが割り当てられます。チームでの定期的な進捗確認の際には完了目途や進捗率の確認を行い、ヘルプの要請や課題の相談の機会があります。完遂が難しいと感じたのであれば適切なエスカレーションをするのが望ましいです。

しかし、このエスカレーションが出来ないと非常に問題です。
プロジェクトの序盤から中盤であればリカバリーの方法を探せる可能性は大きいです。しかし、9合目の時期に全然出来ていませんでしたとなると手の打ちようがなかったりします。
まさに、解体不能な時限爆弾の爆発をただ待つしかない状況です。

年明け早々この時限爆弾が見つかり、てんやわんやの状況です。。。
もうこの状況では、どうにか爆発の被害を小さくする以外の方法はありません。残課題の可視化、優先度決め、優先度の高いものから片づけていくというタイムトライアルです。

中堅以上のメンバーは絶対に解体不能な時限爆弾になってはいけません。
難易度の高いタスクには不確実性はつきものです。タスクの解像度を上げ適切な判断をすることが重要であり、このままでは期間内の完遂が無理と判断しエスカレーションすることはgood jobです。
タスクのスコープの調整などいくらでも打てる手はあるからです。

〇中堅以上はチームと積極的に関わるべし

では、なぜ信頼を得ている中堅以上が解体不能な時限爆弾になってしまうのでしょうか。

その理由の一つが「カジュアルに相談できる関係性の構築が出来ていない」ことです。
これはマネージャー側にも求められることではありますが、中堅メンバー自身が積極的に関係作りを行うことも重要です。

プロジェクトによっては様々な部署のメンバーが集まり、顔見知りでないメンバーでチームが構成されることはあります。その際に、ベテランや中堅というラベルで「この人には難易度の高いタスクを任せても大丈夫だろう」という、ある程度の期待が形成されてしまいます。

期待されていると「出来ない」とは言いにくくなってしまうものですが、それでもプロジェクトの完遂に責任を持ち、適切なエスカレーションをする勇気を持つのがプロとしての最低限の責務です。

エスカレーションのハードルが高いのであれば、ハードルを下げるための日々の関係作りも大切です。中堅こそ、自分から積極的にチームと関わりを持つ努力が必要です。
若手の頃とは違い、中堅はあまり構ってもらえません。

マネージャーとの1on1などのコミュニケーションの機会も自分から積極的に活用することが求められます。もちろんマネージャー側の歩み寄りは必要ですが、いつまでも甘えていてもいけません。


チームとの関わりを作らず、他のメンバーの仕事に興味を持たず、定例MTGなどでも最低限の発言しかいない中堅はパフォーマンスを落としがちです。カジュアルな会話が出来なくなると困った時にチームに相談できず、一人で抱えてしまい、メンタルが落ちていきます。
その状況から抜け出せないと、解体不能な時限爆弾になってしまいます。

リモートワークによって対面での関係作りのハードルが上がってはいますが、出社時にはランチに誘うなり、オンラインMTGでも少人数で雑談する場を設けるなり、手の打ちようはあります。

積極的にチームとのコミュニケーションの場を作り、若手の相談に乗ってあげるくらいが、小さな自己効力感を生み自分のメンタル・タフネスを保つことに繋がります。

ということで、中堅こそ積極的なコミュニケーションの機会を作り、「出来ないことは出来ないと言える状況」を作り、本当に頼られる存在を目指しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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