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週刊牛乳屋新聞#84(年末年始に読んだ本の紹介)

こんにちは、牛乳屋です。ここ数カ月、ほとんど本を読めなかったので、年末年始に一気に本を読みました。積読している本の僅か一部しか手を付けられておらず、まだまだ読みたい本や分野はたくさんあります。

皆さんにとっても新しい分野に関心を持つキッカケとなれれば幸いです!

年末年始に読んだ本

様々な「中国人のトリセツ」がありますが、田中さんの『スッキリ中国論』が最も的を得た内容だと感じています。中国での留学経験、生活経験がある私としても、「わかるわかる!コレコレ!」と声を出してしまいました。中国人の行動原理への洞察を通して我々日本人の強みと弱みも見えてくる目からスッキリな本です。

源家、足利家、織田家、豊臣家は実質3代目以降で影響力が衰退したのに、なぜ徳川家は盤石な基盤を作れたのかという謎への解を垣間見ることができました。徳川家以外にも様々な将軍家や貴族の跡継ぎ事例が掲載されています。まさに「守成は創業よりも難し」ですね。

フォークランド戦争や不朽の自由作戦(米英を中心としたタリバン掃討作戦)の軍事行動がどのような絵を描いて実行されたのか、米軍の「統合ドクトリン」の考え方を以て解説されています。熾烈な実戦を通じて磨き上げた米軍の「統合ドクトリン」は、複雑な軍事作戦だけでなくビジネスにおいても活用できるのではないでしょうか。

この本は「イタリア産を名乗る実質中国産の濃縮トマトが危ない」といった暴露本ではなく、大量生産されたトマト缶の背景にある労働問題や食品安全問題へ目を向けるべきだと提言しています。SDGsだのESGだの言いつつも安価な商品を求めるのが大衆心理ですが、安きに流されすぎずに、サプライチェーンに思いを馳せる人が少しでも増えたら様々な社会課題が解決に近づくのでは?と感じました。

日本共産党の中枢にいた元幹部による「暴露本」です。「路線・方針が正しければ、指導部に責任はない」と言い、その責任を誰もとらず次の選挙戦も戦略や戦術を変えず、末端の党員に過大な負担がかかると言った構図を続けています。それにも関わらず大量の離党者を出さず、人の論理と思考を収斂させていけるエネルギーを持った稀有な存在ではないでしょうか。組織の盤石さとして学ぶ点がある一方で、旧日本軍の組織的欠点を現代に体現しているとも感じました。

読もうと思ったけど読めなかった本

たまにテレビに出てくる元統合幕僚長の著書。自衛隊のトップとしてどのような挫折や活躍をされていたのか気になっています。

『観光亡国論』を書いたアレックス・カー先生の著書。インバウンド産業が壊滅しているからこそ、観光業を見直す機会になればと思います。

遠い存在のアフリカですが、IoTの力で大きく様変わりしているのではないかとここ数年感じています。私にとってのアフリカは「広州に不法滞在している怪しいディーラー」という印象ですが、アップデートしていきたいと思います。



定期的にオススメの本をnote記事のテーマにしようと思います!

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