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犬を愛でる彼氏、嫉妬する彼女

「よーしよしよしワシャワシャワシャ」

『クゥーン』

「ん?もっと丁寧になでろって?しゃあないな!」 

どうも~○○です!現在彼女のお家にお泊まりに来ています!彼女のワンちゃんがかわいくて
かわいくて…頭を抱えてます……。

ゴローン

「なんや?お腹見して?」

はよなでろと言わんばかりにお手々を僕のお手々に当ててきます。かわいい……。

「どうや~?気持ちええか?」
 
お!どうやら気持ち良さそう!めっちゃ眠たそうにしてます!かわちい……。

『ビクッ!』

「ん?どうったの?」

『クゥーンクゥーン…』

あっち見ろっと言ってきます。

「なんやn……あ…」

そこには頬を膨らまして仁王立ちする彼女が…
あら、かわいい!じゃなくて…えと…えー

「さっきからもこちゃんばっかり!」

「だって…かまってって言ってくるんだもん」

「私だって言ってましたけど!途中から気づいてくれるかな~とか思いながらずっと構ってオーラ出してましたけど!」

気づかんかった……。これは彼氏失格……。

「ほんと…ごめんなさい…」

「口ではなんとでも言えるでしょ?」

「ではどうすれば…?」
 
「態度で示す!」

「具体的には…?」

「もう!ベッド行くよ!」


ふぇ!?…そういうのはまだ早いんじゃ……。
でも…態度で示すには…そういうもんなのかな?
わからん…わからん…

「もこちゃんも!○○にばっか構わないでよ!」
 
『ワンッ!ビシッ!』

「よし!じゃあもこちゃんもベッド行くよ!」

『ワンッ!』

ということはそういうことじゃないよね……。
ふー…よかった……。まだ心の準備が…。



○○はこの時知らなかった。そういうことよりもドキドキすることを……。


「よし!寝るよ!」 

「はい…」

シングルベッドに僕と麗奈。そしてもこちゃん
狭い…てかかわいい…ヤバい…心臓はち切れる。
あかん!あかん!血圧やばい!

「どうしたの?顔色悪いよ?」

「なんでもない…」

「そう?じゃあおやすみのチュー!」

「ふぇ!?」

「なに?いやなの?ウルウル」

「イヤそんなんじゃ…んっ!」

「ぷはぁー!おやすみ!」

「プシュー」

「ん?○○どうしたんだろうね?もこちゃん」

『クゥーン?ビシッ!』

「まあいいや!寝よっか?おやすみ」

『ワンッ!』


その後度々○○はオーバヒートして失神しますが、それはまたの機会に。

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