しごでき後輩かと思ったら…
「この度開発部から企画部に配属されました的野美青です。よろしくお願い致します。」
スラッとしたスタイルに、シワ1つないスーツ。親から散々見た目で判断するなと言われたが、これは仕事できる人だ!
『えーと…わからないことがあったら…○○くんに聞いてくれ。いいかね?○○?』
「はい、承知しました。」
「よろしくお願いします!○○さん」
「うん!よろしく!」
「私は何をすれば…?」
「じゃあこのプレゼンの資料作ってくれない?」
「は、はい!」
ゴジカンゴ
「できました!」
「どれどれ~……………」
うん……。お母さん、お父さん逆らってごめんなさい。的野さんが作った資料はデザインは自分では到底作れないようなもので"すごい!"って
なったのだが……。表の数字の桁が違ったり…
誤字脱字が多かったりと……。中身の部分はボロボロだった。
しかーし!伸び代はあるのだ!しっかり教えれば化ける!ということで厳しくいきます!
「いろいろと教えるからさ、的野さんのデスクでやろ?」
「はい」
的野さんのデスクに着くと……。
「ん?何?この粉?」
「じゃがりこの粉だと…」
「かと言ってこんなこぼす!?」
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「そんなこともあったね?笑」
「あの時は教えるの大変だったよ?」
「感謝してますよ?○○常務?」
「期待してますよ?的野部長?」
「なんかムカつく…」
「笑笑今は仕事の話はやめよ?」
「そうだね?」
「好きだよ、美青」
「急にどしたの?笑」
「言いたくなった笑」
「私も好きだよ」
今は先輩、後輩の垣根を越え人生を共に歩むパートナーとなったのでした。