キャリアコンサルタントは、アドバイザーではない。
「キャリアコンサルタント」は、お仕事を紹介する仕事ではなく
人生をよりよくるすための内省をするための自分の鏡。
これが、キャリアコンサルタントを学び始めてからわかったこと。
私について
常勤(夜勤あり)の助産師をする傍ら、
今年、キャリアコンサルタントを目指すために勉強を始めた。
私は、助産師16年目。
今まで医療、とりわけ「助産学」というかなり狭い範囲のことを突き詰めてきた。
でも、「私の人生ってこれでいいんだっけ?」と思い始めた。
娘は独立し、自分自身も一人で生活するようになった今、
「私の人生って・・・?」と、いわゆる中年の危機のようなものを経験する中で、偶然「キャリアコンサルタント」という仕事と出会うこととなった。
キャリアコンサルタントの仕事との出会い
それは1年ちょっと前、
2023年の夏〜秋にかけて
「キャリアコンサルタント」「キャリア自律」「キャリアは仕事だけでなく人生そのもの」という考え方と出会った。
これには、2つのきっかけがあり、
一つは、「メノポーズカウンセラー」という更年期に関する資格を取るために勉強している中で、女性のキャリア自律について触れる機会があった。
2つ目は、その後に受けた助産師のリスキングサービスsaysのイベントで
キャリアコンサルタントの方のお話を聴いたこと。
それまで、私はお恥ずかしながらキャリアコンサルタントの存在をあまり良くわかっていなかったし、
そもそも、キャリアコンサルタントは、転職支援をする人だと思っていた。
しかし、実際にキャリアコンサルタントの勉強を始めていると、キャリアコンサルタントは「その人の抱えているゆらぎに寄り添い、その人が内省して自己概念を成長させることで、その人がより良いキャリアを自ら歩めるようにする、その人の応援団長」みたいな感じだと知った。
これこそが、今みんなが求めているものではないか。
これこそが、現代に必要なものではないか。
そう思った。
みんな、不安だ。
不安が一つもない人はかなり少数派で、
ほとんどの人は大なり小なり不安を抱えていて
それを相談できずにいる。
誰に、どこに、相談するべきか
そもそも相談するようなことなのか
そんなことを思いながら、日々悶々としている。
キャリアコンサルタントは、アドバイザーではない。
カウンセラーでありながら、カウンセラーでもない。
家族でもなく、他人でもないけれど
つい、相談したくなる。
それは、相談することで自分が成長できると知っているから。
そんな、存在になるといいなと思いながら勉強してきた。
医療と、キャリアコンサルタント。
一見して相反することに見えるかもしれないけれど、人間を包括して見ていったとき、医療の知識とキャリアコンサルタントの技術を統合すれば
もっとたくさんのひとに寄り添えるのでは・・・
そう感じている。
医療の世界にもキャリアコンサルタントを。
そんなことも思う。
今年、1年かけてキャリアコンサルタントの学びをして
私の視野がまた一つ広がった。
自分のためでもあり、それがひいては誰かの役に立つといいな。
そんなことを思いながら
1年学び続けて良かったと思う。
合格発表まであと少し。
今年学んだことを、来年は沢山の人に還元できるといいなとおもう。