サキが来た!
サキがやってきた!
2021年12月末、主人と息子2人プラス友人1人が義母の住むフロリダへ行くことになった。NISSAN アルマダ(Armada; スペインの無敵艦隊)という名のごっつい車をレンタルしたかったが、かなわず、それでも同じような規模のFORD のエクスペディション車(Expedition;遠征または探検)に乗り込み、出発。ここ、コネチカット州からフロリダ州まで2日プラス、そして、フロリダから我が家へ戻るのに2日プラスの車の旅であった。12月でも屋外のプールで泳げるフロリダに暮らす無類のネコ好きの義母は、ネコが生活にいない私達を可哀そうに思い、ネコの保護施設で一匹選んでくれた。それが、サキ。メス、6か月才、タキシードキャット。
タキシードキャットは、シェークスピアや、ベートーベン、ニュートン等々、歴史に名の残る人々が飼っていたそうだが、最近では、元アメリカ大統領のクリントン家もそのリストに名を連ねている。
私は、ネコとは縁がなかった。日本にいるときは、近所のネコの盛りの声が聞こえるたびに、母が、「私ネコって嫌いやわ」とかいうのを聞いたり、やせ細った野良猫が路地を悲しそうに歩いているのを見たり、テレビでしか見たことがないが、愛媛の青島(島民は15人、ネコは百匹という”猫島”)では、住人や旅行者が喜んで餌をあげていて、「なぜ、人はそんなにネコのことを好きになれるのだろう。。」と、そのネコ集団に圧倒されるしかなかった。
そんな私でも、サキが来るまでは、2匹のお世話の経験がある。
一匹目は、スティーブン、オス。 アメリカ北東部、エール大学の路上で主人が拾ったオスネコで、「エール大学 ”出身”だけあって賢いやつだ~」と皆感心していたものの、我が家に来てから12年後くらいに昇天。
次のネコは、エリヤ、メス。 1900年代半ばまでは、夏はリゾート地としてにぎわっていたニューヨーク北のエレンビルという町に行く途中、道沿いの家に「ネコもらってください」的看板を見つけ、そこで主人が引き取ったメスネコがエリヤ。ある日、誰かが開け放しにしたドアから出て行ったきり、戻ってこなかった。
ネコ好きの母親の遺伝子を受け継いでいる主人は、ネコ好き、、というよりも、「男の幸せは、ネコと暮らすこと」(暗に、うるさい妻よりも良いという意味を含んでいるのかどうか。。)と、これは、かの有名なアメリカの作家、マーク・トゥエインが言ったとか、で、トゥエインのジョークを崇拝する主人にとっては、ネコが家にいて当然という人。どちらのネコも私に対しては、「ただエサをくれる人」とだけ思っていた節が多々あり、主人にだけ懐いていた。特に、メスネコは、ベッドに横になる主人の背中の上に、私より先に行って「ご主人様は私のもの!」と、私を敵視している様子も感じられたので、ネコに、嫉妬しそうになった自分に「ダメダメ」と自分と言い聞かせていたものだった。
が、今回は、違った。 サキは、6か月の子猫としてやってきた。ネコに対してあまり良い認識と思い出がなく、サキが我が家に来る前は、反対していたのだが、私1人反対、主人と息子2人はネコは一家に絶対必要!という具合なので、民主的な多数決でも勝つわけはなく、仕方なく。。という具合で、受け入れた。となると、ネコは生き物である以上、きちんと世話をしなければならない。「妻兼母には、迷惑かけない、自分たちでする!」と男性陣たちは豪語していたのだが、結局は、私の家事の一部となったのであります。
で、毎日、私は、文句をいいながら世話をしているでしょうか。。
いえ、いえ、実は、ネコの生態にはまってしまったのです。
なんて面白いんだろう!!
表情があるような、ないような顔、”猫なで声”が聞こえてきそうなしぐさ、、ポーチに飛んでくる鳥や、リスに、とびかかりたいけど、ガラス戸が阻んでいてできないじれったさは、サキが低姿勢・尻尾を振り振り、爪を床の上でカリカリしている様子で一目瞭然、食事の2時間くらい前には顔さえもこちらへ向けず、床に寝そべる「準備してね」的アピール。優雅、余裕。でも、彼女の中で「今が食べ時!」と思い立ったら、台所に立つ私のすねを左右の肉球で抑え(怒られないように)軽く噛んで、超要求。には笑ってしまう。。それにしてもネコの俊敏な動きは素晴らしいし、どういう格好をしていてもフォトジェニック! バレリーナか、上流階級のお嬢様がシエスタをしている様子か。。(後ろ姿を見せているときは、日向ぼっこをしているおばあちゃんを思い出したりもするけれど。。)
日々の写真は、サキの枚数が増すばかり。。
面白いショットが取れたら、簡単な説明もつけてご紹介していきたいなと思っている次第です。
ちなみに、彼女の本名は、桜・リリー。愛称がサキ(冴姫)です。
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