Twitterがいない時代を僕たちはどう生きるか

今現在、今後のイラスト活動に関してかなり不安感があります。
それはTwitterがイラストの投稿手段としてかなり弱くなってしまったことに由来するものでしょうね。
今後何をどうしようか、作戦会議と称して考えたいと思います。

私自身イラストレーターとしての活動っていうのは正直よくわかりません。
勿論、好きな絵、描きたい絵を描くという事ではあるのですが、それを見てもらうこと、そしてそこから何らかのレスポンスを得ることがある程度目的ではあると思うのです。
作りたいものが作れればそれでよいなんて物わかりの良いことを言うつもりはありません。
承認欲求を馬鹿にするつもりもなく、むしろ適度に承認欲求を満たせないと作品作りってのは続かないし満足のいくものにもならない。

作品を作り続けるためには一定程度の承認欲求の充足は必要。

そのためには作品を見てもらうための仕組み、環境づくりは必要。

そこに必要になってくるのはSNSを育てるという行為です。

近年のイラストレーター活動、特に個人サイト全盛期が終了して以降は多くのイラスト活動をする人間にとって、このSNSを育てる、SNSの数字、フォロワーを集めるという行為がイラストレーターの活動の基本になっていたと思います。
これも否定するつもりはなくて、今後もそういった動きは続くと思います。

一つの例としてpixivを上げます。
pixivは黎明期のころから使用しており、私の現在のフォロワー数としては25000人ほどです。
まぁ当時から使い続けている人としてはそんなに多い方もないかもしれないのですが個人的には非常に重宝しているサイトの一つです。

pixivの良いところは閲覧が安定しています。
勿論一定以上アカウントが育っている必要はありますし、絵の出来とか、好き好みとかによって振れ幅は大きく出るのですが、基本的に投稿時間、タイミングやキャプションの内容などに左右されにくくある程度の閲覧が出ます。
ボトムが割と高めに出やすいんですよね、上振れるときはあるんですが下振れが出にくい。
閲覧を伸ばすための試行錯誤みたいなものがあまりいらずコンスタントに投げ続けることが直接成果につながりやすい点で非常にpixivは使いやすく、また安心感があります。
またアカウントが安定してくると絵の投稿が無い状態でも過去絵の閲覧が回ることでコンスタントにフォロワーが増加傾向に入る場合も多く、そういった点でも助かります。
門戸が広く、タブーや流行などの極端な偏りもなく、自分を偽るでもなくそのままアプローチしていける強さもあります。
フォロワーが減りにくいというのも長所で、Twitterのようにフォロワーの増減に一喜一憂する必要もありません。
また正直なところpixivから絵を見て仕事の依頼につながるというパターンはかなり多く、Twitter経由よりもかなり安定しています。
あまり褒めちぎっていると回し者みたいになってしまうのですが、最古参のイラストSNSとしてのpixivの地位や安定性はいまだに強いと感じていて、かなり私個人でいえばpixivに助けられているという状態です。

ただ今のところpixivとまぁTwitterそれぐらいなんですよね。
今の段階からなかなかほかのSNSを育てるのが難しい。
勿論アプローチは行っているんですが、そう簡単に数字は出ません。

pixivもそうなんですが、基本こういうのは続けることが大事でして
続ける前から結果を求めるのはまったくもってナンセンスではあります。
1枚のラフに大量のPVが付くのはその裏にそれまで書き続けていた時間が加わっているからであり、無から評価は生まれない、そこ辺りはうまくできてはいます。(数枚の絵で一気にバズる人もいますが、そういうのはレアケースです)
ただまぁ、Twitterが絵描きのプラットフォームとして機能が著しく低下するなど、育ててきた場が奪われる速度が近年かなり早いと感じていて、それに対応するようにプラットフォームを増やそうとする試みに対してその成果はかなり鈍重です。
その現状に私はかなり焦っています。

例として今使用しているSNSやサービスについてまとめましょう。

・Xフォリオ
あくまで個人サイトやまとめの場として使っているのでフォロワーを意識的に増やそうとしている感じはあまりないのでまぁ良いかという感じ。
そもそも利用者がそんななので、半年ぐらいの利用でフォロワーは2,3人程度。

・ファンボックス
文章的な発信などの基地として機能している。
機能はしているんだけど、支援者数、フォロワー数としてはあんまり。
まぁ、あくまでも気持ちを感謝して受け取るという感じなので、お金稼ぐぞーという感じで運営しているわけではないのでそこは大丈夫なのですが。
フォロワーも開始時から使っていて110人ほど、多いのか少ないのかはわからん。
難しいのが外部のSNSなどにこちらのリンクを展開しても誘導能力が低いという事。
Twitterとかは下手すると凍結原因になりかねないので極力やりたくない。
pixivの系列サービスのわりにpixivからの誘導も行いにくく、かといってファンボックスから横のファンボックスに飛んで記事を見るという事も少ないのでどうしても人に来てもらいにくい環境。
文章をアウトプットする手段というのは大切だとは思うんですが、ここにたどり着いてもらう手段が非常に乏しいと感じている。
またアナリティクス要素がかなり弱く、ダッシュボードという見りゃ誰でもわかるわ、といった情報が見れるだけとなっていて分析が困難。
また後述のノートを別に作ったようにどうしてもクリエイターとしての発信が必要となるため雑多な趣味記事は乗せにくいなどの側面もある。(これは性質上仕方ないかも)
おおむね満足しているpixivに対して全体的に不満が多いかも。
使い続ける前提で動いていたんだけど、ノートとかが安定するならそちらに全てを統括しちゃうのもありなのかなーって思う部分もある。

・BOOTH
最近はあまり新展開が出せていないのでちょっと置き気味。
今調べたらフォロワーは130人ぐらいいたので割とびっくり。

・note
ファンボックスに乗せるには個人的過ぎる内容なんかを出力するために動かし始めたノート。
フォロワーは現状ゼロ。
これもまだノウハウが全然つかめない。
いいねとかがつく記事とつかない記事の違いも分析しきれないし、外部SNSというかTwitterにリンクを飛ばしにくいのも同じ。
たぶんファンボックスよりは内需が多いと思うので、何かしら軌道に乗れば増えていく可能性もあるんだけれどという感じ。
アナリティクスに関してはファンボックスよりは優秀。
最低でも人気記事などの傾向は探りやすい。

・小説家になろう
自作品を掲載する場所として運用を始めています。
正直主力的ななろうの使い方と比べて相当外れた利用法をしているので(投稿頻度や投稿内容含めて)底辺中の底辺みたいな感じではあるんですが、それでもまぁノベルサイトでは規模が大きいこともあり反応はある方と言えばある方。
アナリティクスがかなり優秀で底辺ながらも活動によって確実に閲覧分母は増えていることを数値で認識しやすいので一応頑張れているところはあるかも。
ゆっくり育てていくしかないかな。
また小説サイトは選択肢が豊富(というより割と群雄割拠感がある)ので外のサイトも選択肢としていろいろ考えてみてもいいかも。

・ミスキー
あまり主力で動かしているわけではないのですが、規制の少ないSNSの黎明として一応第二SNSとして手を付けている感じ。
あとskebが応援しているから何らかの将来性はあるかもという感覚も。
どんなリンクを張ったところで理不尽に凍結されたりはしない点は安心して使える。
スタンプが送られてくるのが結構高揚感があって面白いんですよね。

おおむねこんな感じです。
正直なところ情報収集に不足している部分はあるかもですが、現状クリエイターが扱いやすい活動場所は少ないかなという感覚はあります。
ただまぁ、Twitterに頼れない以上はこういったTwitter、pixivに続く第三勢力を育てていくしかないというが今の肌感覚。
そのための手段を模索していかないと。

あとはまったく新しいというか、既存の視点、SNSサービスなどに依存しない形でイラストを見てもらう場やフォロワーを増やす手段を模索することでしょうか。
同人誌即売会みたいなものはそういうのの最たるものかもしれませんが、現状ではそういうのの参加は考えてはいません。
余裕もないですしねぇ。
新しい切り口の模索は簡単ではないかな。

実のところSNSのフォロワー数っていう客観的な数字が見えていることは、自己肯定感低めの自分にとってはとてもわかりやすくて良いのかなと感じている部分もあります。
どんなに自分はだめだと思っても数字は裏切らないし、数字は自分に自信を与えてくれると思っています。
決して芯の強いやり方ではないと理解してはいるのですけどね。

あと重要だと感じているのがそのサービス利用者の単純な数ですね。
基本的に零細サービスよりも利用者が多い方が確実で安心、評価をもらうにもそもそも人がいないと誰も見てはくれません。
……というのが今までの常識だと思っていたのですが、最近はちょっと違う部分もあって、一部の熱量が強いサービス、あるいは見る側との双方向性の強いサービスなどもちょくちょく台頭している側面があって、
端的に言えばニッチどころにニッチなやつらが集まって自己肯定感や評価を高める。
みたいな動きでしょうか。
そういう選択肢も候補に出ているのかもしれません。

まぁ、結論から言えば地道にやるしかない。
という事に落ち着きそうで焦りを解消する手段にはなりえないのですが。
今はまぁ、なろう、ミスキー、noteあたりの手を付けたサービスがどれだけ成長見込みがあるのかなどをゆっくり見定めていくしかないですかね。

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