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【小春の着付教室】第55号●シャーリング腰紐

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

シャーリング腰紐

ご存知でしょうか?
ちょっと特殊な腰紐となります。

お使いになったことはありますでしょうか。
モスリンなどの腰紐の場合、単に「紐」となりますね。
前回後紹介しましたウエストゴムベルトは全体がしっかりめのゴム仕様となっています。

こちらのシャーリング腰紐は、紐部分とゴム部分をミックスさせた仕様となっています。ゴム部分はシャーリング仕様の為ウエストゴムベルトのゴム部分に比べあたりはソフトで、モスリンなどの腰紐に比べ窮屈感が軽減されます。

ただ紐部分はポリエステルなど素材が一般的ですので、結び目には注意が必要です。滑りやすいため緩んでくることの無いようしっかりと処理する必要があります。

また、ゴム部分はタックゴム(織ゴム)の為、劣化してしまうとゴムの伸縮が失われ、伸びきってしまう心配もあります。

胸紐にも

こちらのタイプは普通の腰紐と同様に、胸紐にも使用することができます。紐部分と優しいフィット感が特徴ですから、安心です(*^^*)
ただしお品によっては厚みがありますので、表に響いてくることも考えられます。仕上がりに影響がないかの確認をされた上でのご使用をお勧めいたします。

ゴムには注意!

ウエストゴムベルト同様、締めればしめるほど苦しくなってしまいます。
ゴムは、引っ張れば当然元に戻ろうとしますね。ですから時間とともに、苦しさが増してきます。
紐部分がある為、モスリンのような腰紐と同じような感覚になり、ついしっかりと締めたくなりますが、充分に気をつけたいですね。

また、ゴムの素材によっての違いもありますので、窮屈にならないことに加え、着崩れすることのないように、上手に加減することが大切です。

おわりに

こちらのタイプ、私は自分用には使用していません。前回書きましたウエストゴムベルトを使用しているからですね(*^^*)

出張着付けに伺うと、シャーリング腰紐をお持ちの方は結構いらしゃいます。また、衿専用シャーリング腰紐もあります。

衿専用のものは、コーリンベルト腰紐が一緒になったタイプですので、
コーリンベルトだけの使用よりも、便利な小物です。手間を省くことが出来ますのでね(*^^*)

自装にはとても便利な着付け小物は多く存在し、お好みや目的でそれらを使い分けることが出来ますからコレクションにしてみたりと楽しいですね。
いろいろと揃えたくなります(*^^*)

他装の着付けとなりますと、信頼できる着付け小物はモスリンの腰紐となります(*^^*)
今回ご紹介しましたウエスト用シャーリング腰紐、衿用はどちらも出張着付けでは使用を避けています。お客様が頻繁に愛用されている場合にはもちろんご要望通りに使わせて頂きますが、普段お着物をお召しになる機会がほとんどないお客様の場合はどのような動きをされるか分かりませんので、どのような動きにも絶対の約束をしてくれる最強の腰紐&胸紐のモスリンを使用させて頂いています。

ご自分の時は、どのくらいの引き加減で裾が下がらないかを充分に確認をした上でご愛用くださいませね。織の着物と染の着物によっても違いが出ますので、その違いも深く理解してお出かけをされれば「裾が下がってくる」「窮屈である」という失敗は防げますものね(*^^*)

参考になりましたら嬉しく思います(*^^*)
次回より着物の着付けポイントに入ります。

それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*着物:袖を通す

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ


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