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【小春の着付教室】第61号●着物:おはしょり(2)

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

おはしょりが長い場合

身丈がちょうど良い場合ですと、おはしょりは問題なく美しく決めることができますね。
でも、ご自分の寸法にピッタリの着物ばかりとは限りません。おはしょりに苦労してしまうこともよくありますね。

処理の方法はいくつかありますので、ご自分が一番楽で整えやすい方法を見つけてくださいね。寸法が合わない着物でも、問題なくおはしょりを綺麗に整えられるように練習しましょうね(*^^*)

■処理方法その1

おはしょりが少しだけ長い場合には、腰紐の位置を今よりもすこし上に決めるだけで、おはしょりの長さはちょうど良くなります。
腰紐をかける高さを調整してみましょう。

上手にできない方は、お紐を2本使用します。
1本目はいつも通り心地好い高さに腰紐を掛けます。
2本目は1本目よりも少し高い位置に腰紐を掛けます。
そしておはしょりを下げ整え、おはしょりの長さを確認してみましょう。

ちょうど良いおはしょりの長さであることを確認できましたら成功です。

1本目の腰紐はそのままにしておいても良いですし、外してしまっても良いです。2本の腰紐を掛けることは少し手間ではありますが、不安が解消されるまで2本使い、慣れましたら不要の1本は外してしまいましょう
腰紐の高さの確認を繰り返していくうちに、心地好い高さとおはしょりの長さを簡単に整えることが出来るようになりますので、いずれは腰紐1本で整えられます。

■処理方法その2

おはしょりが大分長い場合、腰紐の位置を少し高くするだけでは美しく整えることができません。掛ける腰紐の位置を高くしすぎると、苦しくなってしまいますし、動くことでお紐はちょうど良い場所まで下がってしまいますので着崩れにも繋がるためお勧めできません。

このような場合は、腰紐の位置はいつもと一緒の高さに決めましょう。
そして胸紐で衿元を整えた後に、伊達締めをかける際におはしょりを短くします。

◎手順1
長いおはしょりの外側だけをつまみ上げ、短く決めます。

◎手順2
上げた分を、クリップで紐に留めます。

◎手順3
前後整えたら、伊達締めをします。

おはしょりの長さを決める時は、昨日書きました通りにね(*^^*)
ええ。短めに決めておき、後から引き出しましょう。

これだけですので簡単そうですが、しかし、これがなかなか難しいのですね。頭では分かっていても、着物は滑るし、浮いた感じになるし・・・(大汗)
慣れないうちは、とっても悲しい気持になると思います。
やはり練習あるのみです(*^^*)

伊達締めをしておはしょりの長さが決まりましたら、クリップを外しましょう。忘れることのないようにご注意くださいませね。

初めから上手にできる人はいません。
何度も、何度も、諦めずに練習を重ねて、初めて上手にできるようになるものです。ご自分の技術となるまで絶対に諦めないで、練習を続けてくださいね。

ある程度、形付けたら、伊達締めをしてそれから手直しすると早い場合もあります。
逆にそうすると、やりにくい場合もあります。
伊達締めの前にクリップで止める時に、シワに気を付け上手にタックをとったりしますと、簡単にできるようになります。

長い場合の注意点

はじめから、身丈が長いと分かっている場合、気をつけたいことがひとつあります。
これは着物の生地にもよりますが、長いおはしょりをウエスト部分に入れ込むわけですから、その分ウエスト周り、胴周りが膨らみます。
これを計算して補整をしましょう。

この計算をしないで、補整をいつも通りにしてしまうと、ウエスト周り、胴周りだけふっくら体型になってしまいます。
何だか太って見えてしまうのは嫌ですものね(汗)

補整の足し算引き算は、着物の厚みや「身丈と身長」の関わりによっても変わってきます。

おわりに

おはしょりが長い場合の処理方法は、本当にとても大変です。
他に良い方法があるとすれば、身丈の長い着物を、ご自分の寸法に仕立て直しをすること。これしかありません。

仕立て直し代金をかけてでも、ちょうど良くしたい着物の場合はすぐに行動をおこしましょう(*^^*)

しかし、仕立て直し代金をかけたくない場合には、着付け方法で上手に整えるほかないのですね。

初めは大変ですが、慣れるとどんな着物でも、簡単に上手におはしょりを整えることが可能となります。
ええ!練習あるのみ!
頑張ってくださいね。応援しています(*^^*)

それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*着付ポイント:おはしょり(3)

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ


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