【小春の着付教室】第48号●着物:寸法(2.袖丈)
んにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。
今回は袖丈についてお伝えいたします。
お袖の丈は、「私、知ってるも~ん♪」という方、多いと思います。
まぁ、せっかくですので一応ね、お付き合いくださいませね(*^^*)
袖丈(そでたけ)の標準寸法
お袖の丈は一般的に49センチ(一尺三寸・いっしゃくさんずん)ですね。
お嬢様方は振袖ですからお袖が長~いです(*^^*)
ある程度の年齢に達すると、また既婚者は袖の長い着物は着ることが出来くなりますね。残念!
振袖のお袖を、結婚と同時に短くされた方もいらっしゃると思います。
訪問着として着るためですね。
また、そのままにしておき、将来女の子が生まれたら私の振袖を・・・と、大切に仕舞っておかれる方もいらっしゃいますね。
ご結婚には関係なく20代後半くらいからは振袖ではなく、訪問着という方もいらっしゃいますね。
私はそうでした(*^^*)
だって、振袖は着なかったのですもの・・・。振袖は持っていません。
訪問着(ほうもんぎ)や附下(つけさげ)の場合、お若い時に作ったものは、袖丈が少し長めになっていることが多かったですよね。
まだまだお若いのですから!
と、49センチ(一尺三寸)では短いので、長めにしておきましょうね~となるのですね。もちろん長襦袢も一緒に合わせて作られますね。
若さの象徴ということなのでしょうか、当然のように長めのお袖丈で作られます。
ある程度の年齢を迎えると、お袖が長いというのはちょっと恥ずかしくなります。そこで、お袖の丈を標準寸法に直すのですね(汗)
あくまでも標準寸法
絶対に、袖丈を標準寸法にしなくてはならない訳ではありません。
身長の高さによってのバランスもありますでしょう。やはりお背の高い方は少し長めの方がバランスは良いですものね。
ただ、お背の高い方は、反物の長さにそれだけの余裕があるのかが問題です。
今はたっぷりと用尺がありますから出しやすいと思いますが、袖丈を変えると、当然長襦袢の袖丈も合わせなくてはなりません。
今後誂える着物と、今までお持ちの着物との兼ね合いを考えて、お決めになるのが一番です。
袖丈を後に直すという、このような面倒な部分もありますので、標準寸法にしておく方が安心感があります。
ご自分の着物寸法は統一
着物を作るたびに、採寸して頂く方もいらっしゃいますね。
この着物とこの長襦袢はひとセット。いつも一緒、そういう考えですね。
でもね、それではもったいないでしょう。
着物寸法は統一して、いろんなコーディネートを楽しめるように出来たら
楽しみ方も広がります。
長襦袢と着物の組み合わせをその日の気分で変える、これだけでも結構楽しいのですわ~♪
今現在、お手持ちの着物の寸法がいろいろある場合は、一番良いと思う着物寸法に統一されると良いですね。
また、紬の場合、小紋の場合、よそ行きの着物の場合などと、目的によって寸法を分けるのも良いですね。
今後の寸法をどのようにするのかが決まったら、これから仕立てる着物は
全てご自分で判断した着物寸法にすることで、どの着物に合わせても問題なく着られますね。カンペキでございます(*^^*)
ちょっとの差でも・・・
着物と長襦袢の袖丈が、少し違うだけでも大変!
長襦袢の袖丈の方が短いと振りから出てきます。
困りますよね(汗)
こうならないように、ご自分の寸法をしっかりと把握しておきましょうね。
大変かもしれませんが、寸法の分からない着物は全て長さを測ってみると良いですね。
そして、袖丈に関しては、この着物とこの長襦袢は組み合わせてOK!と
メモしておきましょう。
時間の経過とともに、結構忘れてしまうのでね。忘れてもう一度測るのは時間の無駄です。面倒になり袖を通さなくなってしまいます。それでは勿体ないですもの。
たとう紙にちょこっと
「袖丈:○○センチ」
これだけでも記入しておくと良いでしょう(*^^*)
おわりに
私が20代で前半で、訪問着や附下を作った時、袖丈は長めに作りました。
「まだ、49センチでは短すぎるでしょう(^^)!」と、呉服屋さんのひと言で、56センチ(一尺五寸)の袖丈にお誂え・・・。
そうなのね。
若いから(笑)、また未婚の場合、ちょっとお袖丈は長く作るのね。
と、そのことを知ったのは、ずっと先になってからでした。
そして、20代後半くらいに、袖丈を49センチに全ての着物をお直ししました。数年しか長いお袖ではなかったの。
お直し代もかかりますでしょう。
何だかもったいなかったわ~と思います。
寸法のことをもう少し知っていれば・・・と、呉服屋さん任せにしてしまったことが悔やまれます。
着物の寸法って、袖丈でさえ大切なのですね。
これから作られる方は、慎重に。
呉服屋さんにお任せするのではなく、ご自分で調べて良い方法を選んでくださいね。
袖丈は長めに作っておき後にお直しされるのも良し、先を見越して49センチで誂えておくのも良し!です。
裄丈については長襦袢の寸法でお伝えしてとりますので、今回の袖丈と併せまして振り返ってみていただけると、繋がって理解しやすい部分が増えます。
こちらからどうぞ(*^^*)
■次回予告
*着物:寸法(3.繰越)
※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。
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