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【小春の着付教室】第41号●長襦袢:身八ッ口
こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。
前回の内容で、ほぼ綺麗に整えられましたね。
今回は身八ッ口(みやつくち・みやつぐち)の処理です。この身八ッ口の処理は忘れがちですが、とても大切なのです。
脇のシワ
身八ッ口の処理は、まず脇を綺麗に整えることです。
前後のシワを脇へ寄せると、当然、脇にはシワがたっぷりとなりますね。
このシワタップリを綺麗に整えます。
前にお伝えしていますが、後ろの生地を前の生地で覆う。
これだけです。
この作業をし忘れると、脇が丸見え!ということにもなります(汗)
注意したいですね。脇の汗取りパット付きの肌着などを着用されている場合は特に注意したいですね。
着物を着た時は腕を上げることはしませんね。
それでもちょっとした時に、脇は見えてしまいます。
はい。しっかりと見えるのです。
その時に恥ずかしい思いをしないためにも、この処理は大切なのです(*^^*)
肩幅のある着物の場合
ご自分の寸法にお仕立てされた着物の場合、脇にシワがたっぷりとあっても困ってしまうほどのシワが寄ることはありません。
しかし譲れ受けた着物などご自分の寸法ではない着物の場合には裄丈が合わず長すぎてしまったりということもありますよね。
そのようなお着物の場合は、脇の整えが大変!となる場合もあります。
肩幅がたっぷりの場合には脇によるシワが多くなります。この様な場合の処理はとても大変です。無理に脇に寄せると生地が釣ってしまい動きにくくなってしまうこともありますので、この様なときは方法を少し変えます。(*^^*)
後ろ身頃の生地を前身頃の生地で覆うことは一緒ですが、その時に余り分となる気では無理に脇へ寄せたリせずに、この部分はタックを取ります。
そのタックは脇側へ倒します。おおよそ指1本文のタックでも充分です。
脇で行うタックですから、着物姿としての見た目に変わることはありませんが、ゴロつきがなくなり脇がスッキリして気持ちよさを感じられます(*^^*)
ご自分の寸法に仕立てられていないお着物をお持ちで、何となく着にくいと感じている方はぜひお試しくださいませね。
そしてもうひとつ、身八ッ口の処理で大切なことは、次回お伝えしますね(*^^*)
おわりに
身八ッ口の処理って、ホント忘れがちです。
着付けの際の流れをしっかりと作っておきましょう。
手の動きの流れですね。
これをしたら、次にこれ。
そしてこの作業をして・・・。
順番を覚えるとなると難しくなってしまいますから、流れを身体に覚えさせると楽です。決して頭ではありません(*^^*)
大切な身八ッ口の処理を忘れないでくださいね。
それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
■次回予告
*長襦袢:腰まわりのゆとり
※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。
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