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【小春の着付教室】第10号●肌着:衿合わせ
こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。
肌襦袢の衿合わせはどのくらい?
肌襦袢の衿合わせについてなど考えたことはないですよね。ごく自然(普通)に合わせていることと思います。
浅く合わせる方はまずいらっしゃらないと思います。(1)普通に合わせる、(2)深めに合わせる、のどちらかではないかと思います。
普通と言いましても、どこが普通なのか、考えてしまいますね。人それぞれですものね。
長襦袢の衿合わせをした際、半衿の下から肌襦袢の衿が見えていなければ問題ありませんが、お出かけ先など時間の経過とともに肌襦袢が見えてきましたり、横からの衿元では肌襦袢のお衿が見えている場合には、肌襦袢の衿を合わせ過ぎているということになります。
肌襦袢の衿の合わせ過ぎについてお伝えしますね
着物を着上げた時にわかります。
衿元なのですが、半衿の合わさっているところを横から見た際、肌襦袢が覗いていませんか?
正面から見た時に肌襦袢が覗いてしまっては、当然合わせ過ぎと分かりますよね。問題は少し横から見た時なのです。
衿元は補整などにより少し浮いた感じがありますから、肌襦袢の衿を合わせ過ぎていますと横から見ると肌着が見えてしまうのです。
長襦袢の衿合わせが浅い場合には特にわかります。
肌襦袢は肌着です。やはり見せないものです。
しかも美しい半衿で衿元もカンペキ!なのに肌着がチラッとでは…(汗)
衿元の美しさが半減してしまいます。
肌襦袢の衿合わせ、貴女は大丈夫?
悲しいことに実はご自身では気付きにくいものなのです。
まずはご自分の現在の着姿をチェックしてみましょう。
「私には関係ないわ!」と思われている方も実は「私もだった(汗)」となるかもしれません。
肌襦袢は見えていなくても補整用品が覗いている場合もあります。
調整はとっても簡単!
肌襦袢の衿が深く合わさっているために覗かせてしまっているのですから、もう少し左右にずらせば合わせは浅くなりますものね(*^^*)
衿下の補整も関わってきますので、ちょうど良い合わせが出来るように研究してみましょう。
肌襦袢は見えないけれど補整用品が出てしまう。
この場合も肌襦袢の合わせ過ぎが影響していますので、今までよりも少しだけ衿合わせを浅くしてみると問題は解決いたします。
肌襦袢の衿合わせ写真
写真は着付け師さん向けに補整方法を解説した際の一部です。肌襦袢の衿を鎖骨に軽く乗るくらいを基準にしますと半衿から出てくることはありません。
長襦袢の衿合わせをゆったり浅めにされる場合にはもう少し浅くすると良いです。
ここではタオルを当てていますが、写真のように肌襦袢の衿に添わせて補整用品を当てることで、補整用品が半衿から出てしまうことを防げます。
残念なことに着上げてからでは直らないの
着上がってから「あっ!深く合わせ過ぎたわ!」と気付き、直そうとしても、直りません。
その場では直したつもりでも、時間の経過とともに、またすぐに戻ってしまうのです。残念!
直すコツはありますが、他の箇所の着崩れにもつながってしまいますから、着付け初心者さんにはオススメはできません。
肌着の着付けの際にの注意点としまして、合わせ過ぎないように気を付ける!
これだけです(*^^*)
和装ブラジャーとのコラボレーション
コラボ?
何?って思いますでしょう(笑)
衿元から肌襦袢が見えないようにする、面白い方法があります。
それが、和装ブラジャーとのコラボです。
普通は、普通は和装ブラジャーをつけてその上に肌襦袢ですね。
それを逆にしてしまうのです。
1.肌襦袢を着る
2.和装ブラジャーを着ける
です。
うっそ~!!!って声が聞こえそう(*^^*)
和装ブラジャーはしっかりと体にフィットしますね。ですから、その和装ブラジャーで肌襦袢をしっかりと押さえてしまうということです。
これでしたら和装ブラジャーが肌襦袢をしっかりと押さえられますから、衿から見えてしまうということもなくなります。落ち着きが良くなります。
肌襦袢が大きい場合には、肌襦袢の生地の余りでシワがたっぷり出てしまいます。シワの寄り過ぎは身体への負担となりますので、左右1~2箇所にタックを取るよう処理しますと快適です。ギャザー状態のままですと身体への負担が大きくなりますので注意したい点です。
ご興味がありましたら、快適に過ごせるよう研究してみてくださいませね。
この方法を着付け師さん方に先行メルマガで2008年頃にお伝えしたときも、大変驚かれていましたが、お伝えした後はご自身のブログで書かれたり生徒さん方にも伝授されていまして、大変ご好評頂いています(*^^*)
ぜひぜひチェックを(*^^*)
自分ではなかなか気づかない個所も、周りの方はよく見ているものです。
お友達の衿元、そのように気付いたことがあったという方もいらっしゃるでしょう。
その反対で、ご自分も周囲の方から熱い視線で見つめられています。
正面は鏡で見ることは多くありますが、衿元を少し横から見ることはほとんどありません。横からのチェックは自分よりも周囲の方の方が多く目にされています。
次回お着物をお召しの際には、ぜひ確認してみてくださいね。
お着物仲間で確認し合うのも素敵ですね(*^^*)
それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
■次回予告
*背中の処理
※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。
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