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この社説が気になる(2025.1.16)

今日の気になる社説

久しぶりに全紙が同時に触れる話題があった。
韓国の尹大統領が捜査機関に身柄を拘束されたニュースである。

昨年末の戒厳令をきっかけに同国の混乱ぶりが日本でもニュースで採り上げられるようになった。しかし与野党の対立はそれ以前から続いており、最大野党「共に民主党」により尹政権に出された弾劾訴追案が約30件にのぼったと、韓国メディアの報を引用して産経が指摘している。

毎日は、経済成長や民主化を巡る根深い対立があったと指摘している。

韓国内部の事情は、日本で報じられているニュースを見ているだけではわからないことが多い。周辺他国との関係を見ると、韓国での混乱の継続により機器の起こりやすさが増すことが気になる。事態の収拾を願う。それしかない。

韓国大統領身柄拘束に言及した各紙の社説

[抜粋]少数与党政権で行き詰まり、軍まで動員して民主主義を抑え込もうとした責任は厳しく問わざるを得ない。数の力で多数の政権人事を覆し、政策や予算も軒並み否定した野党側にも問題がみえる。政権交代のたびに報復の政治を繰り返す慣習は望ましくない。↓

[抜粋]尹氏側と野党、捜査当局の言い分は真っ向から食い違っている。国会で過半数を占める野党は、大統領代行の首相まで弾劾訴追するなど攻勢を強めているが、かえって支持率は急落している。↓

[抜粋]与野党が政争に明け暮れて対外的な警戒が疎(おろそ)かになれば、核戦力を強める北朝鮮など周辺の専制国家に乗じられる恐れがある。そのことを崔氏らは肝に銘じてほしい。↓

[抜粋]分断の背景には、韓国の経済成長や民主化を巡る根深い対立がある。この20年ほどは、経済的な格差拡大もあいまって極めて深刻な状況に陥っている。↓

[抜粋]今回の事態は、韓国の政治や社会を覆う深刻な分断をさらに加速させかねない。ソウルでは弾劾賛成派と反対派が集会を続ける。与野党の対立も激化し、大統領としての職務が停止された尹氏の権限を代行した首相も弾劾訴追された。↓

その他の各紙の社説

[抜粋]トップの暴走や経営判断の逸脱を防ぐには、評議員や監事に執行部と対峙できる、識見のある人材が求められる。大学という複雑な組織の経営を担える能力のある人材を育て、増やしていくことも長期的な課題だ。↓

[抜粋]教職員の人件費削減などで黒字化を果たし、19年には理事長になった。だが、こうしたコストカット優先の姿勢が医師らの反発を招き、退職者が続出した。昨春には同窓会組織を巡る不正給与疑惑で大学が警察の捜索を受けた。↓

[抜粋]疑惑について容疑者は学外に説明を一切しなかった。医大トップという公人の説明責任をどう考えているのか。極めて無責任だ。説明するよう促さなかった大学の責任も重い。↓

[抜粋]今年は戦後80年の節目である。被爆の実相を踏まえ、核軍縮を前に進める方策を各国と共に模索する。そうした姿勢こそが、核保有国と非保有国の「橋渡し役」を果たすことにつながるはずだ。↓

[抜粋]薬不足は、せき止めやたんを切る薬などでも依然として続く。背景には、20年以降、ジェネリック(後発医薬品)のメーカーで、不正や不祥事が相次いで発覚したことがある。安定供給に向け業界全体の構造改革が急がれる。↓


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