この社説が気になる(2024.10.5)
今日の気になる社説
国会で、首相の所信表明演説が行われた。
このことに5紙すべてが触れた。毎日は2本分の字数を割いている。
色々と発言が変わっていることで、本心がどこにあるのか、具体的に何をやろうとしているのかが見えにくい。各紙の社説を読み比べた上で所信表明の全文を読み、この政権に対する今後の期待度を持ちたい。近く行われるであろう選挙のためにも
注目するのは、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんが60歳の誕生日を迎えたことに言及した産経の一本。
誘拐・拉致されたのが13歳の時であり、あと少しで半世紀を経過することになる。
2002年に5人が日本に戻ってきてからも既に干支が二回りした。その間に目に見える動きがない。一日も早い解決を望むところである。
社説を見る限り、拉致問題を話題に上げるのは産経のみ、という印象がある。通常の記事では他紙も話題として採り上げているだろうか。
[抜粋]わずか13歳で工作員に誘拐された少女がついに還暦である。この長い年月が事件の残酷さと日本政府の無力を際立たせる。石破茂新政権は、なんとしても拉致被害者全員の即時帰国を実現させてほしい。↓
首相の所信表明演説に言及した社説
[抜粋]首相就任後に現実を見据えた政策に軌道修正する判断は妥当だ。ただ安全運転に切り替えたのか、交付金の倍増目標を据えた地方創生や防災、沖縄などは思い入れがにじむものの、全般的に政権の独自色がかすみ、何を本当にやりたいのかがわかりにくくなった。↓
[抜粋]所信表明演説は、首相が自ら内閣の重点政策について説明し、どのように実行していくかを語るものだ。その冒頭で政治資金問題に言及したのは、それだけ自民党が厳しい立場に追い込まれていることを表している。↓
[抜粋]演説で首相は「国民の納得と共感を得られる政治を実践することで、政治に対する信頼を取り戻す」と強調した。そうであるなら、党首討論に加え、全閣僚が出席して行う予算委員会を開いたらどうか。↓
[抜粋]石破内閣は、日本政治が安倍路線からの転換期を迎える中で生まれた。しかし、何を目指し、どんな国をつくろうとしているのかがはっきりしない。これでは衆院選で国民は何を基準に投票してよいのかわからない。↓
[抜粋]首相は就任会見で、国会では「自分の言葉で語りたい」「国民の心に響くようにしたい」と述べていた。最終日の党首討論を含め、論戦の機会は残り3日間。来たるべき衆院選に向け、限られたやりとりで、本当に国民に十分な判断材料を示せるのか。ここでも首相の言葉が試される。↓
その他の各紙の社説
[抜粋]投票直前の10月に選挙戦を覆すような出来事がある「オクトーバー・サプライズ」も注視したい。中東紛争の拡大は現政権の一員であるハリス氏に逆風となりかねない。同じ理由で、激戦州の南部ジョージア州などを襲ったハリケーンへの対応も問われるだろう。↓
[抜粋]各国に棋士を派遣し、戦術を指導するなど地道な活動が欠かせない。日本のライバル国が現れ、国際大会が開けるようになれば、将棋界は一層活気づくはずだ。↓
[抜粋]目先の結果には一喜一憂せず、自分が目指す最良のプレーやフォームを思い描き、進化の道順を探し続ける。それが自分を枠にはめず、壁を越えていく大谷流なのだろう。↓