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この社説が気になる(2024.10.16)

今日の気になる社説
昨日(10月15日)、衆議院選挙が公示され、27日の投票日に向けた選挙戦が始まった。

新聞各紙は揃ってこの話題に触れた。朝日と毎日はこれ1本のみの社説。

一番フラットな印象を受けるのは読売。日本の抱える課題に説得ある処方箋と建設的な論争を求めている。ただし、その記載の前に政局が流動化するかを争点としている。

産経も似た主張をしている印象だが、ここまでに首相が発信したことへの言及が主で他党の考えについてはほとんど触れていない。

朝日と毎日は、日頃からの自民党批判をここでも展開している。

日経は、各党が掲げる公約に対し、給付や減税といった大判振舞いが無責任だと批判。財政規律を重視する立場は、どの政党にも寄り添っていないが、財務省に寄り添っている印象が強い。これもいつものことか。

事程左様に、一つの事象に対して書き方にばらつきが生じる。
そこは受け入れるが、事実を正確に伝えることだけは忘れてほしくない。

15日から新聞週間がはじまった。今日注目するのはそのことに言及した読売の一本。

科学的なデータや専門家の意見を踏まえた多角的な分析にも取り組んでいるとの紹介もされている。正しい情報を伝えるための努力を積み重ねてほしい。

一方、読む側にある私自身は、報じられたことを鵜呑みにせず、立ち止まって「本当か?」と考える時間を持ちたい。新聞週間の標語となった次の一言を忘れずにいたい。
「流されない 私は読んで 考える」

[抜粋]新聞社は各地に記者を派遣し、多くの関係者に取材して事実を確認のうえ報道している。科学的なデータや専門家の意見を踏まえた多角的な分析にも取り組んでいる。正しい情報を求める読者の期待に応えなければならない。↓


衆院選に言及した各紙の社説
[抜粋]人口減が進むなか、国力をどう保つか。財源を示さずに、給付や減税といった大盤振る舞いを公約に掲げるのはあまりに無責任だ。与野党は負担の議論から逃げず、成長と財政健全化の両立をめざすべきである。↓

[抜粋]景気は回復傾向にあるが、物価上昇に賃上げは追いついていない。安全保障環境の急速な悪化にどう対応するか、高まるエネルギー需要をどうやって賄うのか、といった点も争点となる。↓

[抜粋]日本を取り巻く安全保障環境は厳しい。日本の独立と繁栄、国民の生命と暮らしがかかった政権選択選挙である。有権者はこのことを自覚し、投票先を決めてほしい。↓

[抜粋]既成政党への不満が渦巻く中、政治の問題解決能力が試される正念場だ。27日の投開票に向け、各党は論戦を通じて山積する課題への処方箋を国民に示す責任がある。↓

[抜粋]裏金問題が深刻化させた政治不信の解消だけではない。中長期的な視点に立って、少子高齢化や人口減少、不安定化する国際情勢など、内外の諸課題にどう対処するのか。具体的な処方箋(せん)を有権者に示してもらいたい。↓

その他の各紙の社説
[抜粋]米国務省は中国の大規模演習に「深刻な懸念」を表明した。空母は台湾に近い沖縄県与那国島の南方も航行した。日本も重大な関心を持たざるをえない。青木一彦官房副長官は15日、「中国側に日本の懸念を伝達した」と述べた。↓

[抜粋]米軍などが大陸の主要港湾への航路に機雷を撒(ま)くなどすれば、海を介した中国の輸出入の大半は途絶する。中国が必要とする食料、エネルギーは供給されなくなる。中国共産党独裁体制を覆す騒乱も予想される。中国は台湾への危険な火遊びをやめた方がよい。↓


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