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この社説が気になる(2024.10.8)

今日の気になる社説
前日国会で開かれた代表質問に5紙すべてが触れた。

焦点が当たったのは、いわゆる裏金問題で処分を受けた議員の公認に関する点。併せて触れられた比例復活に関しては、野党も含めて見直しに向けた話し合いを、と読売と日経が触れている。朝日や毎日はこの点に触れていない。

tいずれにしても、私たち有権者が意思表示をする時期が近付いている。判断材料が乏しい中、私たちの住む国のかじ取りを今、誰に、どの党に託すか、しっかり考えて権利を行使したい。

注目するのは、芸能活動における労働環境に言及した朝日の一本。

旧ジャニーズ事務所での加害の問題や宝塚歌劇団でパワハラから劇団員が亡くなった問題。報道される機会は減ったが事が解決しているわけではない。

働く環境の改善、という点では業界を問わず取り組まれるべき課題だと思う。今後の経過を見守っていきたい。

なお、朝日新聞は、ちょうどこの日のPodcast配信で、宝塚歌劇団の問題のこれまでの経過を取り扱っている。1時間を超える長尺の音声だが、社説を読むのと併せて聴きたい。併せてリンクを貼りつける。

[抜粋]評価や技術の指導が、限られた集団内で行われている。出演などの決定権を一部の有力者が握る場合もあり、権力関係の非対称性の下で、ハラスメントや労働力・才能の搾取に逆らえない。契約書が交わされない慣習や、予算の少なさによる長時間労働や低収入が、問題を助長する。↓


その他の各紙の社説
[抜粋]次の選挙で不記載議員が復活当選すれば、これまで以上に批判にさらされただろう。重複立候補を見送る判断は妥当だといえる。これを機に現行制度の問題点と見直しの方向性について、与野党で話し合うべきではないか。↓

[抜粋]重複立候補の扱いは不記載議員の懲罰の手段としてではなく、民意の公正な反映のあり方として、与野党ともに検討し直す性格のものだ。この機会に重複立候補の見直しを論じ合ってはどうか。↓

[抜粋]総裁選の公約で「不記載議員一人一人と向き合い厳しく反省を求める」と明記したが、当選後にそれを行っている形跡もない。首相は議員への聞き取りについて「厳しい時間の制約はある」と述べて消極的だ。だが、前言を翻して予算委員会を開かず衆院解散を急いでいるのは首相ではないか。↓

[抜粋]衆院選では、重複立候補が認められない議員は、小選挙区のみで当落が決まる。自民党は裏金問題について、今回の公認対応も含めて、有権者の審判を受けることになる。↓

[抜粋]首相は衆院解散前の国会論戦の重要性を再三指摘しておきながら、総裁になるや「最速」での選挙実施を表明した。公認問題の方針転換が、党内事情より国民を向いた意思決定に向かう契機になるのか、注視したい。↓

[抜粋]SNSは現代社会に欠かせない存在だが、情報源の偏りを防ぐ意味でも、読書にはなお大きな意義がある。お気に入りの1冊を心ゆくまで楽しんだり、難しい本を読み通す達成感を味わったりと、読書体験から得られるものも少なくない。↓

[抜粋]被害者は女性や若者が目立つ。暴言を吐いても大丈夫だろうと相手を軽く見て、強い態度に出ているのだとすれば、卑劣である。客なら何をしてもいいわけではないことを、肝に銘じたい。↓

[抜粋]タクシーを補完する移動手段としてさらに定着を図るには、利用者の使い勝手を向上するなど継続的な制度改善が欠かせない。半年間の利用実態や導入効果、課題を検証し、安全確保を前提に利用者目線に立った見直しを進めてほしい。↓

[抜粋]電子化されると、患者は自身の診療情報にアクセスしやすくなる。欧米では自由に閲覧する権利の保障が進む。医療への満足度が高まり、患者が指示通りに薬を飲むようになったとの報告もある。↓


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