秋は二度目の春
9月3日に放送された「古舘伊知郎のオールナイトニッポンゴールド」で、コロナ禍でも季節は流れていく、という趣旨のリスナーの投稿を受け、古舘氏がコメントした中にこの一言が含まれていた。
「すべての葉が花となる 秋は二度目の春」という、フランスの小説家 アルベール・カミュの言葉が出典と推定される。
この捉え方は新鮮である。ただ、毎年のように見かける葉の色の変化と、春を迎えて花で彩られる景色を見比べると、どうしても同じようには見えないのは、私だけだろうか。
日本とフランスでの彩の違いなのか、それとも、不条理な暴力と闘ったとされるアルベール・カミュの目に映る風景が、私たちと違っていたのか。
ラジオでの一言をきっかけに、接点を持つべき作家が一人増えた。