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この社説が気になる(2024.10.1)

今日の気になる社説
日本で新たな政権が発足する。
このことに各紙が言及。新政権への注文や直近の発言への批判が並ぶ中、日経が、岸田政権でなされてきたことの総括をメインに論を展開している点が興味深い。是非とも読み比べたい。

注目するのは、きょうで開業60周年を迎えた東海道新幹線に言及した朝日の一本。

今年に入って、鉄道の安全が疑問視される事故や点検の不備が目に付く。
東海道新幹線も、整備車両のトラブルで運行に支障をきたす案件が発生した。

人や経済の都市への集中などの負の側面もあり、今後の高速鉄道網整備に対し、朝日は懐疑的な見方をしていると感じた。

一方で、相次ぐ大雨の影響で大動脈が動かなくなった事態が相次ぎ、敦賀まで延伸した北陸新幹線の存在が脚光を浴びた。

60年経って設備の老朽化もあるだろう。まずは安全を最優先に、今ある路線を運用してほしい。

[抜粋]全国の高速鉄道網と毎日の通勤や通学、買い物の足として地域を支える在来線をどう維持、整備するのか。60年前とは経済も人口動向も違う状況で、今の日本の身の丈にあったかたちで構想し、将来にツケを残してはならない。↓

その他の各紙の社説
[抜粋]仮に石破氏の寄稿の通りに、日本が米国の防衛義務を負うことになった場合、憲法を改正して全面的に集団的自衛権を行使できるようにすることが不可欠となる。↓

[抜粋]石破氏は総裁就任時の会見で「(自民は)謙虚な政党でなければならない」と語った。そうであるなら、予算委で野党側と堂々と論戦を交わすのが筋ではないだろうか。政権発足の勢いに乗って衆院選を有利に進めたいのかもしれないが、言行が一致していないと見られれば期待感はしぼみかねない。↓

[抜粋]国会論戦を軽視するようでは、新内閣の支持率が高いうちに、解散に踏み切ろうとしていると見られても仕方がない。元日の地震や豪雨で被害を受けた能登半島の自治体にとって、選挙準備が負担になる恐れもある。↓

[抜粋]岸田政権が積み残した課題を直視し、具体策づくりを急ぐべきだ。企業や株主だけでなく、家計を中心にした国民全体にとって望ましい経済の形を目指し、指導力を発揮することが求められる。↓

[抜粋]現代は首相にとってやりたいことより、やるべき課題が山積している時代だ。岸田政権はやるべき課題を一定程度こなしたといえるが、積み残した重要課題も多い。功罪をどうみるか、国民の審判とともに歴史の評価を待ちたい。↓

[抜粋]製薬会社は安全性や有効性を、国は海外で実績のない新タイプを使う理由を、丁寧に説明する必要がある。ワクチン忌避の風潮を社会に広げてはならない。↓

[抜粋]環境に負荷をかけず、太陽光発電を発展させていくために、パネルのリサイクルを進める重要性は高い。だが、使用済みパネルの大半は埋め立て処分され、資源が有効に活用されていない。↓

[抜粋]医師の偏在は主に、地域によるもの、診療科によるもの、勤務医の不足によるものという、3つの要因がある。いずれも官民連携で取り組む必要があり、自治体はじめ関係機関は、是正に向けた対策を着実に進めてもらいたい。↓

[抜粋]イスラエルとイランが直接衝突するような事態になれば、世界は大混乱に陥る。両国に影響力のある米中が中心となり、これまで以上に圧力をかけるべきである。↓


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