今日を精一杯生きる
今日という一日を精一杯生きることが大事。
そういう趣旨の言葉を、色々な方が、色々な形で語っておられると思う。名言集のような形でまとめられているものもあろう。
この趣旨の言葉で、私が思い浮かぶものが2つある。
一つは「今日も生涯の一日なり」 福沢諭吉の言葉。
もう一つは「一日一生」。比叡山の千日回峰行を二度満行された酒井雄哉大阿闍梨の言葉だ。
大阿闍梨はこの行に入る前、というより仏門に入る前に波乱万丈の人生を送っておられている。その末に回峰行満行にたどり着いたものの言葉として、シンプルながらこの一言に重みを感じる。かつてTwitterを使用している頃は、自分に言い聞かせるために、朝起きたら「今日も『一日一生』」とツイートしていたものだ。
変えることのできない過去を思い返してくよくよしたり、まだ訪れていない未来(ほんの少し先のことも含め)に漠然とした不安を抱えたりしても仕方がない。今、この時を精一杯、そして丁寧に生きる。このことに意識を向けていこう。
これを書いている9月5日は、酒井雄哉大阿闍梨の誕生日である。すでに亡くなられているが、生誕95周年を迎えられた。
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