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この社説が気になる(2024.10.19)

今日の気になる社説
話題の重なりがなかった今日の社説。

読売が、闇バイトによる戸建て住宅の襲撃・強盗と、地方での交通空白かという、身の回りに関わる問題で2本並べた点が目についた。

衆院選に関連した話題では、日経は経済、とりわけ市場に関する点に、毎日は外交に、朝日は少数者に対する向き合いに言及した。今日はその中で朝日の一本に注目する。

個別の問題の少数者が、代表者を十分に国会に送ることができないから、その権利に心を寄せて解決する政治にするかがこの選挙で問われる、と説く。
衆院解散翌日の社説で、真っ先に裏金問題に言及しておいて今更何を言うか、という思いを禁じ得ない。

選択的夫婦別姓や同性同士の結婚、性の多様性、トランスジェンダーや外国籍住民への差別などへの取り組みを具体的なケースとして記載している。取り組んでいる議員もいるかもしれないが、その動きが見えない。社説での問題提起だけでなく、それぞれの問題についての議員の取り組みについて、積極的に報道してほしい。初めに政局、与党批判ありきの姿勢は脇に置いて。

[抜粋]個別の問題の少数者は、代表者を十分に国会に送ることができない。その権利に心を寄せ解決する政治にできるかが、衆院選で問われている。↓

その他の各紙の社説
[抜粋]ガバナンス改革の要は株主と企業との対話だ。活発な対話を促すには、企業情報のいっそうの開示や、対話の窓口となる社外取締役の拡充が欠かせない。「コード」と呼ばれる株主と企業の行動規範集を改訂し、市場参加者の背中を強く押したい。↓

[抜粋]対立する米中両国がアジアを舞台に衝突するような事態は何としても避けなければならない。地域の安定を取り戻すため、主体的でしたたかな戦略の構築に向けて議論を深める時だ。↓

[抜粋]無駄の多い公共事業でなく、消費を刺激し、不動産問題の解決につながる支出が主体なら、後遺症は小さくて済むはずだ。習政権に残された時間は少ない。↓

[抜粋]現場周辺では、リフォーム業者や水道業者を名乗る人物が、事前に各戸を訪問していたケースがある。警察は、家族構成や資産状況を調べて襲撃する家を物色していたとみて、捜査している。↓

[抜粋]交通空白は過疎地にとどまらず、最近では地方都市でも夜間帯で起きている。地域のタクシー会社で共通の配車システムやアプリを導入するなど、運転手を効率的に活用していく必要がある。↓

[抜粋]AIは既に社会に溶け込み、暮らしや仕事の効率化をはじめ各種の分野で役立てられている。だが、一方で破格の能力による負の側面も無視できなくなりつつある。その範囲は著作権の侵害問題から米大統領選に影を落とす偽画像まで幅広い。↓

[抜粋]今考えれば、これほど明らかな人権侵害はない。だが、立法当時は疑問も持たれず、合法的に強制不妊手術が行われた。そして、差別的な条文は平成8年まで残っていたのである。今ある法律も後世代の常識に耐えられるのか、不断の検証が必要である。↓

[抜粋]決して容易ではないが、外交と対話の道をあきらめてはならない。日米韓の連携は重要だが、首脳同士の対話が今年再開した「日中韓」の枠組みを土台に、北朝鮮に影響力のある中国を含む多国間の話し合いも模索してほしい。↓


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