共感と同調の違い|子どもと向き合うための重要なポイント
私は支援学校に勤務しています。ここ数年は初任期の先生たちの育成に携わることが職責となっています。最近、子どもたちと接する中で『共感』と『同調』の違いについて考えることがありました。『うざいわー』と発言する子どもたちに、先生方がどのように対応するのかは、十人十色です。皆さんは、子どもや他人が『うざい』『だるい』と言ったとき、どのように対応されるでしょうか?『わかるわ、私もだるい、うざいねん』と返すこともあるでしょうし、『そうか、うざいねんなあ』『だるいんや、何があったん?』と聞き返すこともあるでしょう。この二つの対応の違いが、『共感』と『同調』の違いがあるんじゃないか?と思っています。
共感と同調の違いとは?
共感(Empathy)は、他人の感情や状況を理解し、受け入れることです。一方、同調(Sympathy)は、他人の感情や意見にそのまま同意し、自分も同じように感じることを意味します。
例えば、子どもが「うざいわー」「だるー」と言ったときに、「わかるわ、先生もだるい、うざいねん」と返すのは同調です。これに対して、「そうか、うざいねんなあー」「だるいんや、なんか昨日あったんか?」と返すのが共感です。
教育現場での共感と同調の影響
共感は、子どもたちが自分の気持ちを理解してもらえていると感じ、信頼関係を築くのに役立ちます。共感的な対応は、感情を共有しつつも冷静に状況を見つめることができるため、問題解決にもつながりやすいです。
一方、同調してしまうと、感情がエスカレートしやすく、問題の解決にはつながりにくいことがあります。教育者としての客観性を失いやすくなるため、注意が必要です。
共感的に対応するための具体的な方法
共感的に対応するためには、以下の方法を試して欲しいと思います。
1 深呼吸をして冷静になる
感情的にならないように、まず深呼吸をして落ち着きましょう。
2 子どもの感情を認める
「そうか、うざいねんなあ」「だるいんやな、なんかあったんか?」と、相手の感情を理解しようとする姿勢を見せる。
3 質問をする
相手の状況を詳しく聞くために、「何があったの?」と質問をして、相手の話を聞く。
まとめ
共感と同調の違いを理解し、共感的に対応することで、子どもたちとの信頼関係を築き、効果的な指導が可能になります。若い先生たちにはこの違いを意識してコミュニケーションを取ることで、より良い関係を築いていってもらいたいと思います。そんなことを思う私は適切に対応できているのかな?ちょっと自戒も込めて、今日は「共感」と「同調」の違いについて、考えてみました。
少しお役に立てることはありましたでしょうか?最後まで読んでくださり、ありがとうございました♪
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