うたを読む/みくにさん
12月になり、8割ほどは鉄旅に意識が向き始めた湖春です。
第2回は私が大好きなうたの日歌人みくにさんです。
「ばあちゃん」と皆がそう呼ぶばあちゃんを奈津子に戻すSexy Zone/みくに
うたの日『 SEX 』というお題で詠まれ、幻の薔薇が咲いた歌です。
https://twitter.com/souppastanisoup/status/1671103693855555584?t=7NKFesx1enl0F5msqeTXBQ&s=19
この歌にはハートを撃ち抜かれました。
あからさまな表現を避けながらも、奈津子ばあちゃんの女性性がさらりと表現されています。
みんなが「ばあちゃん」と呼ぶんです。おそらく、その昔恋に落ちて、ともに人生を歩んできたじいちゃんでさえも。
属性で一括りにされる呼び方、「女性」として尊重されなくなっていく日々。仕方ないなと諦める気持ち半分、もう少し足掻きたい気持ち半分。
そしてだんだん足掻くことも無くなっていく。
「奈津子」と呼ばれていた頃はどんな女性だったんだろう。きっと綺麗に化粧をしてお洒落をして、可愛い女性だったんだろうな。
SexyZoneがまたそんな自分を思い出させてくれる。「奈津子」だった自分に戻してくれる。女に戻す、だと生々しいし、何よりばあちゃんと同じで一括りのままなんですよね。
ここで固有名詞というチョイスは、リアリティがあって素敵です(私は、自分の名前に置き換えて読んで楽しんでます)
最後に…奈津子さんの推しメンは誰なのでしょうか。何となくケンティのような気がしています。