第二話ぶるーなキブン
気持ちがぶるーなときは、白い紙に青いインクをたらしたみたいな感じがする。
気づくと中心からブルーが侵食してくる、広がっいく。
目を覚ますと、世界がブルーに霞んで見える。
いつのまにか、白色の紙が青色の紙になってしまった。
美しい。苦しい。
青色のインクがどこからか落ちてくる。途切れなく、永遠に。
喉に青色の塊がつっかえてくる。
この時、私は初めて、青色が溢れ出ていると気づく。
悲しくなんてないよ
寂しくなんてないよ
わたしは大丈夫だよ
私は、声をかける。
すると、青色は落ち着いてゆく。馴染んでいく。見える景色の色が増えてゆく。
空の色が水色になっていく。
私の一番好きな色に。
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