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濃い一日
今日は仕事に余裕がある日だったので、
ウォーキングを1時間やると決め、朝自宅を出発。
忙しい日は30分だけ、または15分だけでも歩くようにしていて、ほんの少し歩くだけでも気分がリフレッシュしてメンタルにも良い気がして好きで続けている。
いつもの公園に着いたら早速家を出る前に調べておいた歩き方でスタート。
実は歩幅を広く、速度をあげるためにはどうしたら良いか?を調べたら、腰から動かして歩くように意識すると良い、と記載があったので早速やってみた。
するとこの歩き方がいい!
いつもより早く歩けるだけでなく、疲れにくい。
これまでは足先から歩く感じだったのに対して、腰から動くとなんていうかグイっと大きく先に進めるし、下半身の辛さが減ってるようにも思えた。
意識していないとつい普通の歩き方に戻ってしまうので、心の中で「腰、腰、腰…」と呟きながら歩き続ける。しかも今日は公園内で市内の高校生がマラソン大会をやっていて若さ溢れるエネルギーを見物しながらだったのもあり、あっという間に1時間経過。
体を休めながら高校生の頑張る姿をしばらく応援し、
敷地内にある図書館へ行った。
時間に余裕のある日は図書館通いをするのも楽しみの一つ。気になる雑誌や絵本を読んだりする。
まずはトイレを拝借…と2Fに向かうと向かいの部屋で浮世絵展がやっている。それも無料。
葛飾北斎が好きで小布施に2回行ったこともある私、もちろん吸い込まれるように入室をした。
中には葛飾北斎のほか歌川広重などの浮世絵が展示されていて、丁寧な説明書きなどもある。
照明が暗いのが気になったけど、どうやら浮世絵には強い照明が良くないらしく敢えてそうしているらしい。
そういう理由ならばこの暗い雰囲気も受け入れられる。や、むしろ楽しめる要素になる。
ひっそりとやっている展示室に私以外のお客さんは誰も来ない。
1人きりでゆーっくりと眺めていく。
貸切状態で美術品を堪能することは初めての経験だったのでこの状況に喜びを感じ、顔がニマニマしてしまう。美術館へはこれまで家族と行くことが多かったけど1人だと同じ絵や説明を何度も見返したり、気の済むまで気になるところをじっくりジロジロとみる事が出来て、とても良かった。
どうやらこの展示品は市内に住んでいた起業家の女性(既に亡くなっている)が趣味で集めていたものを寄贈したものらしい。世界的にも大人気の葛飾北斎が日本においては同じレベルで語られることが少ないと感じ憂いた女性が、もっと多くの人に北斎の事を知って欲しいとの思いからの行動だったのだそう。
満足いくまで拝観したあとは1Fに戻り、図書コーナーに。
読みたかった雑誌を読んだら実は浮世絵展を観ている時からグーグー鳴っていたお腹を満たすために、いったん外に出る。古いラーメン屋。公園から歩いてすぐのところにある。10年くらい前に1度来たことがあって、なかなか美味しいお店だった。
志田未来ちゃんが主演の「下山メシ」というドラマがある。好きで観ていたんだけど、このドラマに出てくるお店に雰囲気が似ているよなぁって思っていたのだ。だからしばらくぶりに入ってみることにした。
お品書きを見ると、ラーメンの他にチャーハン、レバニラ定食など、普通の中華屋さんのメニューが揃っている。今日は普通のラーメンを注文。空腹にラーメンは美味しくて、あっという間に平らげ満足し、店を出る。
図書館に戻ると美術のコーナーに行ってみた。
葛飾北斎の本を探し、2~3冊持って椅子に座る。
富嶽三十六景などの有名な絵が解説とともに載っている。
今日の浮世絵展示とこの本を読んで、北斎のことに少しばかり触れて理解がこれまた少しばかり深まった気がする。
私の頭ではまた時が経てばほとんど忘れてしまうのかもしれないけれど。
それでも昔行った小布施にある北斎館に再び訪れたら以前気づかなかった何か新たな出会いがあるのかも…と想像しながら本をゆっくり眺めている時間が心地よかった。
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