湖畔の制作室

ZINE制作や(小さな本棚の)図書館運営をしています。心理学 / 認知科学 / モノと場所の研究 / デザインに関心があります。ZINEの購入を希望される方はご連絡ください(kohan.seisakushitsu [a] gmail.com)※[a]を@に変更

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最近の記事

soundtracks|5. my confidence song

私が執筆したZINEの読者と対談するツアー "soundtracks"。第1期の最終回は、山田義裕さん(山崎さんのお師匠)、homeportメンバーの山崎さん、阿部さんと打ちあげを兼ねた対談をした。 山崎さんの師匠である山田先生は、対面するとすぐにこう言った。「山崎がいつもお世話になってます」と。このフレーズは家族を対象に使うことが多いように思う。「いつも、妻が/父が/母が/弟がお世話になっています」のような感じだ。だから、山田先生にとって山崎さんは 家族、いわば"息子"

    • soundtracks|4. 無目的と多目的のあいだ

      私が執筆したZINEの読者と対談するツアー "soundtracks"。第4回目は、市田勇太さんと「無目的と多目的のあいだ」というテーマで対話した。 市田さんが山崎さんのことを「僧侶っぽい」と言っていたシーンが印象的だった。山崎さんが僧侶なら、homeportはお寺なんだろうか。そう考えると、僧侶のような研究者、お寺のような大学もありえるのだろうか、とイメージが拡がった。 そういえば、お寺って空間として好きな場所だなぁと思う。広い畳のスペースがあって、縁側があって、庭があ

      • soundtracks|3. 治さない地域おこし協力隊

        私が執筆したZINEの読者と対談するツアー "soundtracks"。第3回目は、西村美伽さんと「治さない地域おこし協力隊」というテーマで対話した。 自分にとっての健康とは何か、幸せな生き方とは何か、「自分で自分を研究する」という話題が印象的だった。 考えてみれば、私の書いた『研究的実践を組みなおす:Vol.1 再読する』も自分で自分を研究するような、自伝的側面があった。自分にとって、楽しく続けられる研究/研究的実践とは何か?という問いを、今もずっと考えている。 思え

        • soundtracks|2. コミュニケーターのアイデンティティ

          私が執筆したZINEの読者と対談するツアー "soundtracks"。第2回目は、大澤康太郎さんと「コミュケーターのアイデンティティ」というテーマで対話した。 対話の中に出てきた「首尾よくうまくやらないファシリテーター」というフレーズが印象に残っている。決められた方法をマニュアル通りにやるというよりも、方法も含めてその場で作り上げる、そんなファシリテーター(コミュニケーター)像のことで、そうありたいという話が出ていたと思う。私もそれに賛成だ。 そう話す中で「首尾よくうま

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          モノのコミュニティ|札幌で書籍収集

          ZINEの購入者に、”記憶に残っている本”を紹介してもらう、”モノのコミュニティ”プロジェクト(詳細は以下の記事をご覧ください)。 文学フリマ札幌9で、ZINE購入者から本を紹介いただきました。 これからじっくり読んで、感想を書いていきたいと思います。

          モノのコミュニティ|札幌で書籍収集

          図書館|5冊の本を追加しました(2024年9月)

          東大和リビングテラスに開設している小さな図書館に、5冊の本を追加しました。絵本の感想が多かったので、優先的に追加しています。是非お手に取ってご覧ください。 図書館の詳細はこちら

          図書館|5冊の本を追加しました(2024年9月)

          旅行記|札幌

          9/20から9/23にかけて、札幌→名寄を旅行した。写真とともに旅の記録を残したい。

          旅行記|札幌

          soundtracks|1. 言葉と音楽

          私が執筆したZINEの読者と対談するツアー "soundtracks"。第1回目は、田中事件さんと「言葉と音楽」というテーマで対談した。 対談の中で「私たちの “話し方(声)” は言葉をのせる音楽のようだ」という話をした。 早いテンポでたくさんの言葉を一気に吐き出す話し方、ゆっくりと時間をかけて探しあてた言葉を置いていくような話し方など、話し方は人それぞれ異なる。同じものはひとつもない。話し手本人の歴史を背負ったその音は、本人にしか出せない音だ。 そう話す中で、私は最近、

          soundtracks|1. 言葉と音楽

          文学フリマ|文フリ札幌9に出店します

          これまでは「郁郁として」という名前で友人と出店していましたが、今回は独立して出店します。是非、気軽にお立ち寄りください。 店名:湖畔の制作室 日時:2024年9月22日11:00~16:00 場所:札幌コンベンションセンター 大ホール ブース:え-40(評論・研究|現代思想・哲学) 生活の中で研究を実践したいと思い、ZINE制作や(小さな本棚の)図書館運営をしています。心理学 / 認知科学 / モノと場所の研究 / デザインに関心があります。文学フリマ札幌8、広島6、東京3

          文学フリマ|文フリ札幌9に出店します

          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑩

          読書会にはどんな人が来るのだろうか? 本章を読み、そんなことをぼんやりと考える中で、三浦隆宏さんの著書「活動の奇跡:アーレント政治理論と哲学カフェ」を読んだ。ハンナ・アーレントの著書と、哲学カフェという活動を結びつけて考察する本だった。最終章では、哲学カフェという対話の場を作ってきた三浦さんが、そうした場所に関わる人には〈観客〉と〈傍観者〉がいることを指摘している。 三浦さんはさらに、〈観客〉や〈傍観者〉が、読書会という場を続けていくうえで重要な役割、すなわち、制作者の役

          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑩

          soundtracks|ZINE読者との対バン(対談)ツアー

          homeportの山崎翔さんが対バン(対談)ツアーを企画してくれた。対バン(対談)の相手は、私の執筆したZINEを読んでくださった、4名の読者の方々。とても有難く、嬉しいことだ。湖畔の制作室としては、フライヤーデザインも務めさせて頂いた。こちらも有難い。 このツアーはどんなものなのか? 詳細は、山崎さんと私がフライヤーに書いたので、そちらをご覧頂きたい。 このツアーは、どなたでも参加(聴講)可能なので、希望される方は、下記にご連絡いただければと思う(kohan.seisa

          soundtracks|ZINE読者との対バン(対談)ツアー

          図書館|小さな図書館を開設しました

          東大和リビングテラスさんの「貸し本棚オーナー募集」に応募し、湖畔の制作室として小さな図書館を開設しました。 ジャンルは「哲学・思想・心理学」、「エッセイ・小説・絵本」、「湖畔の制作室のZINE」の3つです。40冊程度の本を置いています。 月に1回、数冊程度、新しい本を追加する予定でいます。追加のお知らせは、noteでも発信します。 図書館をつくるに至った思いなどは、以下の記事にも書いていますので、よろしければご覧ください。 皆様のお越しをお待ちしております!

          図書館|小さな図書館を開設しました

          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑦

          シェア型書店への出店を考えたことがある。 (シェア型書店とは、1軒の店舗を数人~数十人の棚主で共同運営する書店のこと。棚主は割り当てられた区画を自由に運営できる) 「申し込もうか、どうしようか」と考え、決断できないまま、話はいつも流れてしまっていた。 なぜ私は、出店を決断しないんだろう?と考えながら、日々を過ごしていたら、「手づくりのアジール」にこんな記述を見つけた。 私も似た感覚を持っていたので、とてもしっくりきた。「商才がない」という理由には共感したし、売買とは異なる

          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑦

          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑥

          私にとって「研究」は、対価としてお金を得る労働であり、時間を忘れて打ち込める趣味であり、生活や思考全体を組みかえるきっかけをくれる大切な活動でもある。「研究」は職業だが、より広い意味を持っている。 本書にある、働くことに関する文章を読んでそう考えた。 働くことは、複数の側面を持っている。しかし、うっかりすると「働く=労働」と狭く捉えがちである。本書では、働くことの多義性を再確認するヒント(=商品化の波から自身を守るヒント)としてアーレントの人間の条件における、3つの分類を紹

          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑥

          旅行記|熊本

          homeport 山崎さんに誘われ、熊本ゼミ合宿に行った。合宿の詳細は、以下記事の通り。 合宿の感想を綴った文章は、以下の記事にまとめた。この記事では、旅の写真を紹介したい。 「長崎次

          旅行記|熊本

          モノのコミュニティ|はじめに

          昨年の夏(2023年7月)、文学フリマ札幌8へ出品したZINEにこう書いた。 この文章を書いてから「モノ(非人間物)が参加するコミュニティ」という言葉がずっと引っかかっていた。その形をイメージしながら、日々を過ごしていた。 そんな折、homeport 山崎さんから熊本ゼミ合宿に誘われた(詳細は「第2回 homeportゼミ合宿 in 熊本~熱源と水源~【旅のしおり】」)。 合宿には事前課題があった。 それは「homeportを通して表現したいこと」をA4用紙1枚程度にまと

          モノのコミュニティ|はじめに