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詣でたお寺の話《観音霊場・不動尊霊場、主に茨城》
私こはくらは、ユルく寺社詣でと御朱印集めをしている一小市民です(自分で言った)。
日本で巡礼といえば、弘法大師の足跡を辿る(というのが私の中での認識…きっと足りてないだろうけど;)四国八十八ケ所がとりわけ有名でしょうが。
自身の居住地近辺で言うと、坂東三十三観音や北関東三十六不動尊霊場などがあります。
しかし、私は踏破(≒コンプリート)を狙うほどの気概は無く、あくまで「行ける時に・行けるところへ」お参りするというスタイルであり、もっと言うなら先ず霊場札所以外の要素(境内の巨樹巨木や建立の経緯など)に惹かれて参詣を考えるようになる図式な気がします。
そんな中で、実際に自分自身が詣でてきた、坂東三十三観音および北関東三十六不動尊霊場の寺院の思い出語りをば。
坂東三十三観音
坂東三十三観音 公式サイト (bandou.gr.jp)
『坂東三十三ケ所札所めぐり』小林 祐一 著
も参照しつつ、進めます。
鎌倉時代初期に、西国三十三観音霊場に倣って開設されたのが、坂東三十三観音霊場(と言っていいのだろうと思う)。
のちには西国、坂東に秩父三十四観音霊場を加え、日本百観音霊場として発展していった、とのことです。
(茨城県取手市、長禅寺の三世堂は、坂東・秩父・西国の観音霊場の各本尊の写しを安置し百観音堂とも呼ばれ、通常は非公開ですが毎年4月18日の百観音祭りに御開帳されます。この三世堂は上る人と下りる人が交差することのない、いわゆる「さざえ堂」と呼ばれる建築であり、県指定文化財となっております。※取手市ホームページ内「歴史・文化財」の項を参照)
神奈川県鎌倉市の杉本寺を第一番とし、神奈川、埼玉、東京、群馬、栃木、茨城、千葉の寺院を巡り、千葉県館山市の那古寺を第三十三番の札所としています。
私自身が実際に詣でたことがあるのは、
第四番 長谷寺(神奈川県鎌倉市)
第十二番 慈恩寺(埼玉県さいたま市)
第十三番 浅草寺(東京都台東区)
第十六番 水澤寺(群馬県渋川市)
第二十二番 佐竹寺(茨城県常陸太田市)
第二十三番 正福寺(茨城県笠間市)
第二十四番 楽法寺(茨城県桜川市)
第二十五番 大御堂(茨城県つくば市)
第二十六番 清瀧寺(茨城県土浦市)
…となります。
この半分ほどは御朱印集めを始める前かつコロナ以前の参詣です(爆)。
長谷寺や浅草寺は有名なので、改めて説明するまでもないかと思います。
補足させていただくならば、長谷寺〈はせでら・ちょうこくじ〉の名をもつ寺院は多く、坂東三十三観音霊場の中にも鎌倉の海光山 長谷寺の他に第六番札所・飯上山 長谷寺(神奈川県厚木市)、第十五番札所・白岩山 長谷寺(群馬県高崎市)があります。鎌倉の海光山 長谷寺の本尊・十一面観音菩薩は日本最大級の木造仏としても知られるところですが、この観音像と同じ楠の木から彫り出されたと口伝される観音像を奉安するのが、奈良県桜井市の長谷寺と茨城県古河市の長谷寺で、それが「日本三大長谷観音様」の謂われとのことです(※古河長谷観音ホームページを参照)。奈良の長谷寺はもう20年以上前でしょうが(昔)、古河の長谷寺は昨年詣でて、御朱印いただきました。。
第十二番 慈恩寺
山形県寒河江市にも慈恩寺がありますが、こちらは さいたま市岩槻区の華林山慈恩寺。私が詣でたのは2024年9月になります(割と最近)。
境内から500mほど離れたところに(飛び地的なイメージかと)、玄奘塔があります。あの玄奘三蔵の遺骨の一部を奉安するとのことです。「あの」と簡単に書いていますが、「何のこと?」と首をかしげる相当数の人の姿が見えます…ので説明すると、
三蔵とは仏教における経蔵・律蔵・論蔵を指し、「三蔵法師」と言えば勿論ですが「三蔵」だけでもこれら(=経蔵・律蔵・論蔵)に精通した僧という意味で使われることもあり〈コトバンクを参照しつつまとめ〉、実は歴史上に一人ではなく何人か居られるようですが、一番知られているは多分この玄奘だろうと。天竺(インド)へと旅し多数の経典を持ち帰り翻訳もした、あの『西遊記』の三蔵法師のモデルとなった僧として有名です。
超個人的なことを言うと、寺院用御朱印帳・二冊目の記念すべき1ページ目を飾っていただいたお寺です(ド私的な話)。
それと、こちらの本堂には御本尊の千手観音の他に千手観音の従者・眷属である二十八部衆の像も在ります。二十八部衆像といえば、京都の蓮華王院(三十三間堂と言ったほうが分かる人が多かろうと思う。三十三間堂の御本尊ももちろん千手観音です)のものが有名かと思います。衣装やポーズは概ね蓮華王院のものをなぞっている感じですが、彩色が黒ベースというのが特徴的じゃなかろうかと。私、交通や概略はそれなりに調べるのですが、御朱印の内容で詣でる寺社を選ばないし、何より中身のあれこれ詳細までは調べ上げない「ざっくり」のまま出掛けて行く派なので(爆)…この「黒の二十八部衆像」は実際に訪ねて初めて知りまして(爆爆)…嬉しいサプライズでしたけど。。
第十六番 水澤寺
風情ある石段街と金銀二種の温泉とで有名な伊香保温泉からも近く、何より観音霊場はどこも相応に賑わっているなと(しみじみ)。
私が詣でたのは2019年8月。その日は濃霧で、山道の運転はヒヤヒヤだったと…。
境内の観音杉は、現地案内板情報によれば推定樹齢700年、幹周5.14m、樹高38mで市指定天然記念物。
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テレ朝系「帰れマンデー」でも取り上げられた「回る開運地蔵」があるのが、六角堂。自分も回したんだろうなぁと…(しっかりしろ)。
こちらで印象深かったのが、釈迦堂という新しい建物の中に坂東三十三観音の各本尊の写しが安置されていたこと。一口に観音像とか観音霊場といっても、その様相は実に様々なのだと。一ケ所で一気にまとめて見られるのは或る意味貴重ではないかと(長禅寺三世堂は年1日のみなのでね…)。
それから、水澤寺に参詣したらほぼ不可避であろう「水澤うどん街道」。門前とその近郊に、うどん店が多数あります。おいしいよ、うどん美味しいよ。舞茸天ぷら付けたら尚サイコーよ。。
第二十二番 佐竹寺
当地の戦国大名・佐竹氏ゆかりの寺。
自身の参拝は2023年10月。
境内撮影禁止という厳しいお達しがあり、境内に立つ市みどりの文化財のイチョウも撮影出来ず。。
歴史を感じる茅葺きの本堂が寄る年波に危機的状況なのが感じられて辛かった思い出…早くに修繕されることを願うのみです(しみじみ)。
納経所で見た目100%仙人なお爺様がサラサラと御朱印を書いてくださり、軽く異世界トリップ感を味わったのは良い思い出です。。
第二十三番 正福寺
詣でたのは、2022年9月。
私がいただいた御朱印第一号が、こちらの公式キャラクター・アマビエちゃんの月替わり御朱印でした。寺院用の1ページ目。アマビエちゃんの他、梵字や仏画など御朱印の種類が多いので…悩む(正直な感想)。
境内には「父のさくら」「母のさくら」があり。花季の春に再訪したいと思いつつ果たせていない…orz
徒歩圏に笠間稲荷神社や笠間日動美術館、つつじ園もあったりして。笠間、納豆県内でも観光面の総合力が高いんだぜ…(個人の感想ですが一般論でも通ると思う)。行列店もある道の駅まではちょっと離れてるので、自家用車・レンタカーでなく公共交通で訪ねる場合は、駅前などにサイクルポートがあるレンタサイクル(ドコモ・バイクシェア)や10時頃~17時半頃と概ね観光施設の営業時間中に1時間1本ほどのペースである観光周遊バス(1乗車100円という運賃設定)を使うと良いかと思います。
第二十四番 楽法寺
2021年10月に参拝。
雨引観音とも呼ばれ、特に紫陽花の時期は大混雑すると聞きます。辿り着くには雨引山を登らねばならず、アクセスルート(≒到達しうる道の本数)が県道152号の1本のみで抜け道的なのが存在しない為に「あぁもう車が全然動かない!降りて歩いたほうが早いわ!」的に渋滞するのだと思われます。
私自身は実際に見かけることは無かったけど、境内で孔雀を飼っているのだそうですね。
こちらの境内の参道途中で玉垣から乗り出すように立つ巨椎「宿椎」は、かつて楽法寺が火災に遭った際に御本尊の観音像をここに避難させたと伝わることからの名のようです(※サイト「茨城VRツアー」を参照…このサイト、ちょくちょく誤記があって、さっぱり訂正されないのが不満であり不安:素直な気持ち)。
![](https://assets.st-note.com/img/1729295721-mGCPsE3OUu8wip1gtohrVTWB.jpg)
茨城県内にシイの巨樹巨木が立つ寺社は実に多いのですが、そんなシイの巨樹の中でも何ともいえない迫力をまとっている木だと思います。
ちなみに、この記事のヘッダー画像は楽法寺で撮影した写真をフィルタ加工したものです。
第二十五番 大御堂
2021年6月に参拝。
古い坂東三十三観音巡礼ガイド本には、年季入りまくった御堂の写真が載っており、そのイメージで訪ねたらば。
近年新しくなったので、あちらもこちらもピッカピカでした。
筑波山の山腹という場所柄もあり、見晴らしも良いです。
御堂の横に、シイの巨木が3本、並んで立っております。中でも一番下(県道42号寄り)の木が樹形といい幹の肌のさまといい、いろんな人が「素晴らしい」と評しているようです(Google Mapsのレビューとか見てると)。実際立派です、どうして天然記念物・保存樹木等の指定がなされないんだろうと思えてくるような(正直な気持ち)。
![](https://assets.st-note.com/img/1729295992-xn2LzYjTbF9A3BlOf4PaoMVR.jpg)
この県道42号が界隈で「県道じゃなくて険道だろ」と噂されているようですね…否定は出来ないけど(筑波山神社・大御堂周辺は何の問題もないのだけど、風返峠あたりが確かに凄いのですよ:地)。ちなみに「これがホントに主要地方道か」的ビックリ道路に関し、県道→険道の他に、国道→酷道・市道→死道と書くらしいです。…道という字が道と認識できなくなってきてヤバい…(ゲシュタルト崩壊)
第二十六番 清瀧寺
2023年11月に参拝。
小野小町伝説の残る場所は日本各地にありますが、土浦市小野もその一つ。その小野に建っているこちらは無住の寺で、地域住民の方が管理や参拝者の御朱印対応などをなさっているとのことです。自分が訪ねたときも、納経所が民家の居間というか地区の集会所というか…謎に生活感があったのが印象に残っています(断じて悪口ではありません)。
本『坂東三十三ケ所札所めぐり』で、
茨城県内の札所寺院もまた明治の廃仏毀釈で被害を受けたこと、
清瀧寺もそれにより衰退し無住となるも村人の手により寺としてのたたずまいは守られてきたこと、
昭和44(1969)年に不審火により仁王門を残し焼失し、現在の本堂は地元の人々の篤志により昭和52(1977)年に再建されたもので、現在の本尊である聖観音像は二十三番札所・正福寺から寄進されたこと、
を知りました。
焼失を免れた仁王門に、歴史を感じます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729256072-HFY7COPt6RiakywrqlWhJxjK.jpg?width=1200)
本堂に入り、間近で聖観音像を拝むことが出来ました。古さを感じず(悪口ではない)小さいわけでもないが際立って大きいわけでもない(これも悪口ではない)木地色の観音像なのですが、その御前に座って見上げた途端、私の中で勝手に「自分は日頃から周囲への感謝が足りなかった」と猛省が始まり、気付けば手を合わせて涙していたのでした。いやはや、不思議な体験でした。
余談というかながら、私は主に寺社に在る巨樹巨木に会うべく必然的に寺社詣でも多くしている感じですが、前述のような何というか軽く衝撃的な体験をすることは少ないです。そんな中でもう一ケ所、忘れられないところがあり…それは茨城県稲敷郡河内町の勝福寺で、こちらの御本尊は大日如来だそうですが、寺の異称としても通用するであろう「まっくら観音」の由来となっている千手観音像が在り、縁日の8月9日以外はお厨子の扉が閉じられている秘仏です。閉じられているのですが、内の観音様の御手と繋がる綱を、外から握って仏縁を結ぶことが出来るようになっており、やはりここでも私は「もっと周囲の人とものに感謝しなくては」と涙ぐんでいました…不思議なもので。
閑話休題。
自家用車・レンタカーなら何ということはないのですが、公共交通でというとなかなかアクセスが難しいところにあります。土浦駅からタクシーの他にレンタサイクルというのも一つの選択かと思います…距離はあるけど。
北関東三十六不動尊霊場
北関東三十六不動尊霊場|北関東の36不動尊巡礼のご案内 (kita36fudo.com)
も参照しつつ、進めます。
北関東、すなわち群馬・栃木・茨城の各県にそれぞれ十二ずつある、不動明王をおまつりする寺院を計三十六ケ所巡り、心身を洗い流す。
無宗教徒の一個人(私)がまとめると、こうなります。
いつ頃から在るものなのかとか、その辺りは現状私には分かりかねるのですが(すみません)、札所には開山より何百年から千年以上と長い歴史をもつ寺院も。
群馬県利根郡みなかみ町の一番札所・水上寺に始まり、群馬~栃木~茨城と進み、茨城県つくばみらい市の三十六番札所・不動院を結願の寺としています。
私自身が実際に詣でたことがあるのは、
二三番札所 金乗院(栃木県那須塩原市)
二五番札所 一乗院(茨城県那珂市)
二七番札所 神崎寺(茨城県水戸市)
二八番札所 西福寺(茨城県東茨城郡大洗町)
三〇番札所 不動尊院(茨城県稲敷市)
三一番札所 大聖寺(茨城県土浦市)
三二番札所 一乗院(茨城県つくば市)
三六番札所 不動院(茨城県つくばみらい市)
…となります。
二三番札所 金乗院
2023年10月に参拝。
通称・那須波切不動尊。
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こちらの参拝には家族が同行しており…
あまり寺社や神仏に関心が高くない家の族なので、私は家族旅行時の寺社参りにはいろんな意味で気を遣いがちなのですが(困)。
星型の石塔の穴をくぐる明運星参拝や、六体の「わらべ地蔵尊」など、堅い仏教が苦手な人も気分が上がるというか…悪い意味でなくエンタメ要素もあり、家族も楽しそうでした。
けれども言おう、わらべ地蔵尊の一・安心地蔵尊は「ピースをしてる」わけじゃないぞ家の族よ…orz
![](https://assets.st-note.com/img/1729301505-gzR0rPk2tY4pyCM3vL69VaWQ.jpg)
御朱印をいただき、自転車・バイクに付けるタイプの交通安全守も受けてまいりました。
二五番札所 一乗院
参詣は2022年4月。
JR水郡線・常陸鴻巣駅から歩いて20~30分ほどでしょうか。県道315号を進んでいくと見えてくる、毘沙門天像の後ろ姿。
![](https://assets.st-note.com/img/1729302091-FrYosnRwg6KzOHd03X5bDhj9.jpg)
「日本一の毘沙門天」とあり、おそらくは像高が日本一なのだろうと。
距離をおいて見ても「デカ…」ですが、御前まで行って拝んだなら見上げるばかりで、更に「デカ…」となります。
本堂には不動明王がまつられているほか、境内には他にも毘沙門堂など複数の仏様、さらには桜や椿など花木も多く。やや仏教ギャラクシー感がありますが(悪口ではない)、開創は室町時代で、当地に勢力を張った戦国大名・佐竹氏の祈願寺であったなど、しっかりとした歴史をもつお寺です。
なお、三二番札所も一乗院といいますが、こちらの那珂市の一乗院は山号が法満山です。
余談ですけど、常陸鴻巣駅から一乗院までには、清酒 菊盛や常陸野ネストビールの木内酒造や、市指定天然記念物のウワミズザクラ(ソメイヨシノやヤマザクラ等とは異なり、白く小さな花が集まって咲く。イヌザクラに近かろうかと)や推定樹齢500年のスギが立つ鷲神社があります。常陸鴻巣駅で下車するのは、そちらも目的であり楽しみなのです。。
二七番札所 神崎寺
所在は茨城県水戸市。JR水戸駅から少し離れ、お隣のJR常磐線・赤塚駅に寄ったところで、もっと言うと日本三名園の一として有名な梅の名所・偕楽園から充分徒歩圏な場所です(偕楽園東門から水戸藩二代藩主・徳川光圀公〈義公〉と九代藩主・斉昭公〈烈公〉を祀る常磐神社を抜けて、徒歩10分ほどですか)。
こちらに初めて詣でたのは、2023年2月。茨城県近代美術館で速水御舟展を観覧し、千波湖畔を歩いて偕楽園、常磐神社、さらに泉町一丁目の京成百貨店へ向かっていた途中で、「うお、大きな木があるお寺だな!」と境内の巨木に目が留まり、「これは多分イチョウだろうけど…現状、葉が無いから断言は出来ないな」な感じで、お参りだけさせていただいたのですが。帰宅後どこのどういうお寺なのか調べてみて「そうか、北関東三十六不動尊霊場…!」と知ったのでした。
それから9ケ月が経ち(嗚呼)、2023年11月にようやく再訪。その日は、本願寺第二代・如信上人の御廟所である正覚寺(那珂市)〈※遷化の地である久慈郡大子町の法龍寺にも如信上人の墓所がある〉、西光院(東茨城郡大洗町)、そして水戸と移動してきていました。行く先々で鮮やかに黄葉した大イチョウに迎えられ感謝感激でしたが、こちら神崎寺のイチョウも落葉は進んでいたものの黄葉した姿は美しく、ギンナンをつけていたので雌木であることも分かりました(2月時点では確信など持てなかった事項)。
以上に関しては、過去記事も書いたことと重複しておりますが、あしからず(こはくらと巨樹巨木⑥~イチョウ、様々な生きざま|Motomi Kohakura (note.com))。
秋に再訪した折にもう一度御堂に参拝し、御朱印いただきました。
ちなみに、こちらからやはり徒歩圏に関東三雷神の一・別雷皇太神や時宗の神應寺もあります。更に歩いて国道50号に出ると、昭和の大衆食堂感が素敵な いづみや食堂さんもあり。水戸、なかなか深い(高校三年間を水戸に通った人間の言うことじゃない気もする:墓穴)。
二八番札所 西福寺
気付けば年に数度は大洗に行っている私なのですが。
西光院のお葉付イチョウをお慕い申し上げているため、駅より南方のそちらへばかり向かっており。
神社用御朱印帳が一冊目を終了し、二冊目を始めるにあたり、1P目はどこの神社でいただこうかと考えに考えて、行き着いた答えが大洗磯前神社で。大洗磯前神社と鹿島臨海鉄道・大洗駅の間に西福寺があります。西福寺にも前々から詣でたい思いはあったものの、前述のように駅の南方へ行ってしまうものだから、なかなかこちらへ向かえなかったという(困)。そんなわけで、2024年9月にようやく参拝(こちらも、割と最近)。
天台宗の寺院で、御本尊は数度の火難を免れてきたという阿弥陀如来。本堂には本山・比叡山延暦寺より分けられた「不滅の法灯」が燃え続けているとのことです。
不動明王は不動堂にまつられております。ご本尊の阿弥陀さまではなくお不動さまの御朱印のほうをいただきました。ガルパン缶バッジが付いてきて数瞬ポカーンとしました(実話)…いや大洗といえばガルパンであり聖地巡礼っぽい観光客も結構見かけますが。でもこれは想定外だった(正直な感想)。
三〇番札所 不動尊院
2024年5月に初めての参拝。
こちら江戸崎の不動院は、家康・秀忠・家光と徳川幕府の三代にわたる将軍に仕えた天海大僧正ゆかりの寺院とのこと。
こちらも歴史の中で火災に遭っており、類焼を免れた仁王門の仁王像は大きくて迫力あり、隆盛の時代を感じることが出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729324671-KcxisdkBLtvhOynNg1JXpz6w.jpg?width=1200)
初回は御朱印をいただくことが出来ず…先日(2024年10月某日)江戸崎を経由した折に再度参拝し、今度はいただくことが出来ました。
ところで江戸崎といえば、かぼちゃです。かぼちゃ型の帽子をかぶった稲敷市マスコットキャラクター・稲敷いなのすけは、カワイイ顔して(いや、カワイイ顔だからか?)2017年ゆるキャラグランプリで茨城県1位・全国5位になった強者なのです。江戸崎に行くと、毎回東郷菓子舗でかぼちゃパイを買います。常温で持ち歩けて比較的日持ちもするし、一人分・一食量の個包装、もちろん味も飾らず直球のかぼちゃパイで美味しくて家族の評判も良いので、「自分一人だけ遊びに行って」と言われないように買って帰りました(爆)…いや、遊びに行ってるんじゃないってば、、と思いつつ(爆爆)。
三一番札所 大聖寺
2024年1月に参拝。土浦大師とも呼ばれる寺院で、茅葺きの門は市指定文化財、四国八十八ケ所ミニ霊場などもあります。自分的には、平たい円すい型、さながら笠のような形に育てられたカサマツ(市指定名木・古木)も訪れたかった理由でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1729325318-tIQiLKSMhHYvs5R6ra8Fjx47.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729337707-Rv3nPzI7AwhcUqMe2W40HrOb.jpg?width=1200)
そして、雨乞いと龍の伝説が残るお寺であり、御朱印や御朱印帳にも龍のデザインがあしらわれており、種類も多いので迷います(ほんとに)。能登地震の後のことで、能登地震の震災支援御朱印もあり、そちらいただいてきました。
三二番札所 一乗院
つくば市上大島にある一乗院は、通称を開運出世筑波不動尊といい、山号は筑波山。同じ つくば市内の上ノ室にも一乗院(延命山西光寺一乗院)があって、某所でそちらと勘違いというか取り違えが起きているようだと気付いたので、こそっと教えといてあげました。。
私が参拝したのは、2021年10月。前述の坂東三十三観音第二十四番札所・楽法寺と同日でした。でも当時まだ御朱印帳を持たなかったので…(←事情を察するよう)。
こちらの境内には「不動榧」と呼ばれるカヤの古木があります。この木に落雷があり、その炎の中から不動明王が現れたとの伝説があるそうです。 雷が落ち二又となっても枯れることなく生き続けている霊木。あくまで非専門家の目ですが、二本が生長するうちに癒着したのとは事情が違うように見えまして、そのような伝説が語り継がれてきたことにも納得したのでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1729339135-xpWn8hdX5TA7Y4R3y0emJgPV.jpg)
そして上大島の一乗院といえば、所謂「お寺の掲示板」の山主謹言、すごく響くイイことが書いてあるんだなぁと。自分は一度しか詣でたことが無いわけだけど、Google Mapsのクチコミであがってる写真を見るとさ…「何度でも通いたい!でも、なかなか難しい…orz」って、なるのです(坂東三十三観音第二十六番札所・清瀧寺からみればだいぶ公共交通でも何とかなる範囲内ではあるのだけども、バスの本数があまり多くない…そしてJR水戸線・岩瀬駅や下館駅、つくばセンター〈TXつくば駅〉、どこからも小一時間かかる;)。
私自身が訪ねたときの山主謹言は過去記事にて(お寺の掲示板|Motomi Kohakura (note.com))。
三六番札所 不動院
板橋不動尊とも呼ばれる、北関東三十六不動尊霊場第三十六番、結願の寺。
朱塗りの門、御堂、三重塔。そしてケヤキやカヤなどの巨木たち。
守谷へと向かう車中から何度も目にしては「お参りしたいなぁ」と思いつつ、これまたなかなか果たせずおりましたが、ようやくTXみらい平駅から徒歩で詣でて参拝しましたのが2023年9月のことでした。
…そうです巡礼としての順番とか、ほぼほぼ意識していません(爆)。
納経所で色々と言いまつがって、都度ふんわりと訂正していただき、恥ずかしかった思い出…orz
![](https://assets.st-note.com/img/1729342384-t3CRoT8UwE1OuVclziMIXNfh.jpg?width=1200)
寺院でも「おみくじ」というところが多いのですが、こちらは御神籤ではなく、しっかり御佛籤でした。
まだ終わらない
以上はこれまでの話であり、今後も継続していけたらと思っています。
比較的交通の便が良いところから詣でていったわけなので、以降厳しくなっていきそうではあるのですが…真剣に地図を見ては「何をどうしたら公共交通でここまで行けるの…」と唸っております。。