バリントン・ベイリー『時間衝突』の思い出(2016年9月)

バリントン・ベイリーの『時間衝突』(1989年刊。大森望訳/創元SF文庫)は1990年開催の日本SF大会〈トーコン9〉での星雲賞(海外長編部門)受賞作品ですが、あのときは賞の運営団体たるSFファングループ連合会議がろくに稼働してなくて、例年のようには参考候補作が選出されず、「みんなそれぞれ好きに投票するように」みたいな、たぶん空前絶後の星雲賞運営だった。大会での連合会議総会で事前に公表された『時間衝突』の得票数もなんと✕✕票で「いったいこれはエゾコン1での受賞作か」(大会史でも最小参加者数の80名で開催された、1973年の第12回大会)という数字だったんだけど、受賞は受賞に違いなく、ありがたく頂戴いたしました(得票数を知りたい人は、小浜に直接訊いてやってください)。
……以上、自分の20代の記憶ですが、とはいえ若い頃の記憶って、逆に万が一の記憶違いもないはずなのです(その時の連合会議の部屋には大森望も同席していました)、もしあったらごめん。

(初出:2016年9月11日、Facebook)

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