第3回 じっくりカウンセリングをするワケ
フリーランスで美容師をしている小浜田(こはまだ)です。ふだんは原宿駅から徒歩1分のところにあるシェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON」にてお客さまのカットやトリートメントをしています。
今回は第1回の記事でも少し触れた美容師としてのユニークポイントについて、お話させていただきます。
お客さまは、不安な気持ちで美容室に来ている
みなさんは美容室に行く時って、どんな感情を持たれていますか?「こんな髪型にしたいな」「こんな風になったらいいな」とワクワクした気持ちでしょうか?
でも一方で「良い感じにしてくれるかな?」「イメージ通りにならなかったら嫌だな」「要望をうまく伝えられるかな?」と不安な気持ちも抱いていないでしょうか?
僕はずっと美容師をやってきて、お客さまのほとんどがこのネガティブな想いを抱えていることの方が多いように感じているんです(もちろん気心の知れた美容師さんがいる方は除きますよ)。
そして、いざ美容室を訪れて席について、美容師さんから「今日はどうしますか?」と聞かれた時に、なんとなくこんな風にしたいけど、うまく伝えられずに、美容師さんにほとんどを委ねてしまって、あっという間にカットがスタートするなんてこと、ないでしょうか??
とくに人気の美容師さんや大手有名サロンさんなんかだと、カウンセリング時間が5分も満たないところが多いように思います。
お客さまに遠慮してほしくない。だから、時間を気にせずにカウンセリングする
フリーランスになる前は、僕もサロンに勤務していました。大規模な美容室ではなかったですが、それでも、カウンセリングにそこまで多くの時間を割けていませんでした。美容室側もビジネスですから、回転率を上げるために仕方ないといえばそれまでなのかもしれませんが、僕は昔からそれがモドかしかったんです。
だって、お客さまの方が遠慮されているのが伝わってきますからね。「こんなこと言ったら面倒くさい客だと思われないかな」「無理をいってないかな」「伝えてもどうせイメージ通りにならないよね」と。なんだかそれはまるで、病院におけるお医者さんと患者さんのような関係性だなと……。
ですから、2018年にフリーランスとして活動を始めてから、一番に重視したのは、一人ひとりのお客さまときちんと向き合うことでした。特に新規のお客さまの場合は、時間は気にせずにじっくりカウンセリングをしていきます。これは、フリーランスの僕だからできる贅沢な時間の使い方であり、お客さま目線に立った時間の使い方でもあるのかなと、ちょっぴり自慢です。
よく「こんなにたくさん話を聞かれたは初めてでした!」とか「どんな髪型にしたいのかが明確になりました!」とお客さまに言って頂けることもあって、それはやっぱり嬉しいです。
では、「時間を気にせずにどんなカウンセリングをしているの?」と気になっていただけた方もいるのではないでしょうか?(いなかったら悲しい!)次回は、たっぷり時間をかける「カウンセリングの内容」についてお伝えしていきます。
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