私が貯金をやめた理由
私は学生の頃は貯金が大好きだった。
一番多くためていた時はだいたい約40万ほどを稼ぎ、貯めた。
そのお金は学生最後の年に半年間ほどのお小遣いと旅行、卒業制作の費用に当て、その期間はアルバイトをせずにすごしていた。
わたしはアパレルの世界にいたとは思えないほどあまり美容やファッションにお金をかけず、その分を溜め込んでいたのだ。
お金をためていた理由、それはただ単に″安心″が欲しかったからだ。
なんとなく、お金があれば安心する。
そんな感じだ。
最近になって、わたしは貯金するということを頭のなかから切り離すことにした。
正確にいえば、将来のための貯蓄をやめた。
好きなものや欲しいもののための貯金は少しはするが、無理をしない範囲だ。むかしは自分の首をしめてでも貯金に命をかけていた。
欲しいものがあるときはマグネットに1万単位で金額を書き込んで、それをその欲しいものの分だけ″買う″という独自のルールをつくった。株を買うのと同じ感覚なのかもしれない。
それでは、なぜわたしは貯金を辞めたのか。
答えは簡単、自己投資だ。
さいきんふとおもったのだが、はたして今の自分が楽しんでなければ貯蓄があったとしても、将来の自分は人生を楽しめるのだろうか?
たぶん、答えはノーだ。
それならば、今の自分はなにをしたら楽しいかを貯金をしない分考えるようになった。
私の中で答えはもう決まりきっていた。
むかしからやりたいと思っていたことを叶えよう。
音楽をやりたい。ダンスをやりたい。筋肉をつけたい。
″やりたい″と思う気持ちに付き従うことにしたのだ。
今日、楽器をポチッた。
1万円ほどの楽器だ。
さらに昨日は泊まりたかったゲストハウスに泊まって、ずっと受けたいと思っていた足のマッサージを受けた。
心の充実度がいま、人生の中で最高潮だ。
これを自己投資というのだろう。
少しづつ将来に繋げて行ければ万々歳だし、やりたいことをやった先に待ち受けるものは、きっと楽しいことなのだろう。
少しづつ、すこしずつ、自分に正直になっていきたい。
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