宝くじの必勝法を教えます!
宝くじの必勝法を教えます!
「宝くじの必勝法」=「宝くじを買わない」です。
また宝くじは一発逆転の夢を煽って納めさせる「税金」です。
ふざけていません。至って真面目です。
少し理由を書いていきます。参考になれば幸いです。
宝くじの運営団体
日本ではギャンブルは禁止されています。「宝くじを始めたい!」と思っても一般の個人や会社などが発売することは、刑法第187条で禁止されています。
ではなぜ「年末ジャンボ」や「ロト6」が販売できているのでしょうか。
つまり「一般財団法人 日本宝くじ協会」などはありますが、大本をたどると現在47都道府県、20政令指定都市が宝くじの販売元です。
また余談ですが宝くじの委託先はみずほ銀行です。
まず宝くじの販売元はどこかの個人や企業ではなく、47都道府県と20政令指定都市です。
控除率
ギャンブルで大切なのは控除率というモノです。
ギャンブル(賭け・賭事)を運営する者(胴元)が、賭ける者に配分せずに、自ら取得する割合を控除率といいます。宝くじの控除率は52~56%と言われています。
宝くじの当選金はどこから出ているの?
1等に支払われている3億円や6億円というお金はどこから出ているのでしょうか。販売元の47都道府県と20政令指定都市?それとも委託先のみずほ銀行?
違います。
我々の宝くじを購入したお金から当選金は払われます。
控除率と当選金の関係
先程「宝くじの控除率は52~56%」と書きました。
ではシンプルにするために控除率を56%として、宝くじの購入者をAさん、Bさんの2人として宝くじのお金の流れを考えてみます。大丈夫です。とてもシンプルです。
AさんとBさんが宝くじを10000円ずつ購入します。合計20000円です。
運営元が控除率の56%、つまり11200円回収します。
AさんとBさんが残った8800円を取り合います。
何かおかしいことに気付くかと思います。仮にAさんが全額取ることができても8800円にしかなりません。
宝くじの購入者がたくさんいること、1等だけではなく、前後賞など沢山の賞があって見えにくくなっていますが、シンプルにするとこうなります。
控除率56%というのは、購入者が絶対に損をするギャンブルです。
これが「宝くじの必勝法」=「宝くじを買わない」と書いた理由です。
でも当てれば問題ないのでは?
確かに300円の宝くじが大当たりで7億円になる可能性は0ではありません。
1等は、1ユニット(2000万枚)あたり1本当たりがあるので、確率は2000万分の1になります。
1ユニット全部購入する?
前提として、1ユニット2000万枚全部購入したとしても、先程記載した控除率の通り44%しか戻ってきません。
奮発して60万円分購入する?
2000万分の1、確率にすると、0.000005%ですね。
日本の文部科学省による1983年~2002年の国内事故統計に基づく推計では、今後30年以内に航空機事故で死亡する確率は0.002%とのことです。
「30年以内」にです。
また、米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査によれば、航空機事故で死亡する確率は0.0009%とのことです。
では10枚なら?100枚なら?大奮発して2000枚、60万円分購入したとしましょう。これでようやく「航空機事故で死亡する確率は0.0009%」と並びます。
60万円程度購入してもまず当たらないといっていいでしょう。
もっとたくさん買う?
全部買うと控除率からして損をすることはわかっています。
しかし1等以外にもたくさん賞はあります。ではどこまで購入すればよいでしょうか。
1枚300円する宝くじの1枚当たりの期待値は150円です(300円の宝くじで戻ってくると期待できる金額は150円)
確率論的に、購入数を増やせば増やすほど期待値に近づいていきます(今回の場合そもそも当たり確率が低すぎるので私は確率論的に説明できないです)。
少量買っても確率的に当たらない。
大量に買っても期待値が150円の時点で損をする可能性の方が高い。
全部買ったら控除率上絶対に損をする。
なかなか厳しい戦いなのではないかと思います。少なくとも私には勝ち筋が見えません。
一発逆転の夢を煽って納めさせる「税金」
「税金」という表現をしました。
京都府の中丹広域振興局の表現を用います。
なるほど、公共事業に使うお金を「税金」。
この「税金」、必要な事はわかりますが、なるべく払いたくないですよね?
でも宝くじを買っている人は「進んで納税をしている人」と言えるでしょう。
宝くじは絶対に販売元が儲かるギャンブルというのは先ほど記載した通りです。
そしてその販売元は全国都道府県及び20指定都市です。収益は全国都道府県及び20指定都市が公共事業に使います。
「税金」ですよね。
このことは一般財団法人日本宝くじ協会は隠していません。公式ページにちゃんと書いてあります。
また、全国都道府県及び20指定都市が何に使ったかも書いてあります。
もっと詳細に確認したければ調べることもできるでしょう。
1枚300円の宝くじのうち
42円が印刷経費、売りさばき手数料
4円が社会貢献広報費
111円が収益金として発売元である全国都道府県及び20指定都市へ納められ、公共事業等に使われます
そしてのこった138円を購入者で分け合います。
まとめ
このことを知ったうえで年末長蛇の列を作り年末ジャンボ宝くじを買ってまで税金を納めてくれる方には頭が上がりません。おかげさまで道路が修繕されたり、芸術文化系の施設が修復されたり、子育ての財源になっているようです。
「夢」を買うために宝くじを購入している方はよいかと思いますが、お金稼ぎのために宝くじを購入しているのであれば、もう少し控除率の低いギャンブルをお勧めします。
参考までに各ギャンブルと控除率を掲載します。
パチンコ・パチスロ:15~20%
競馬:20~30%
競艇/競輪:25%
オートレース:30%
宝くじ:56%
宝くじ、なかなかですよね。ウマ娘で盛り上がっていますし、皆さん競馬楽しいですよ。競馬場もきれいな場所も多いですし、負けても「動物園で馬を観た」と思えばそこまで損した気分もしませんし。
最近はイルミネーションとかもやっています
https://recotripp.com/area/country-1/small-38
おまけ
ちなみに初めに
日本ではギャンブルは禁止されています。一般の個人や会社などが発売することは、刑法第187条で禁止されています。
と記載しました。
でも上のパチンコ・パチスロや競馬といったギャンブルがありますよね。これは各管轄省庁が管理してるという名目で許されています。
パチンコ・パチスロ:警察庁
競馬:農林水産省
競艇国土交通省
競輪/オートレース:経済産業省
宝くじ:総務省
こんなことも調べてみると面白いですよ。