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なぜ、「コップ一杯の水」で服薬する?

薬は、コップ一杯の水か白湯で飲んでください。

このように説明を受けたことがあると思います。
今回は、これに隠された理由をお伝えします。

💊なぜ、コップ一杯なのか?

実際に服薬に使う水の量を調べた調査では、
みなさん、コップ一杯よりも少ない量で、服薬している方が多いです。

150 mL のコップを用意して、服薬後に実際に服用のために引用した水の量を測定した結果 [1] を見ると、
平均の水の量は、115 mL で、15.4% の人は、極めて少ない 0-60 mL の水で薬を服用していました。

理由①・確実に流し込むため

口や食道の粘膜は湿っています。
水分を取らないと、湿気を含んで、薬が口や食道の表面に、付着してしまいます。

ある程度の水分を一緒に服用することで、付着することなく、流し込むことができます。
そのための、コップ一杯です。

理由②・薬を確実に溶かして吸収させるため。

溶けにくい種類の薬など、一部の薬では、水分量が少ないと、薬の吸収が減少したことが報告されています。
つまり、薬の効き目が落ちる可能性があります。

そのために、コップ一杯の水で服用することをおすすめしています。

もちろん、少ない水の量で飲めるように開発された薬もあります。
皆様の中には、疾患のために、水分の量を制限されている場合もあると思います。
その場合は、指示を優先させてください。

こちらの内容は、あくまでも原則です。

💊コップ一杯って、どのくらい?

コップ一杯は、150 mL (cc) です。
つまり、小さめのコップに軽く一杯程度です。

この量は、薬を開発する時に、「150 mL の水で飲む」という基本的なルールがあります。そこで、つかわれている量ですのであり、あくまでも一つの目安です。

ただし、きっちりと測る必要はありません。

小さめのコップで、コップ一杯の水の量
を、目安になさってください。

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参考資料)
[1] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4139049/

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