見出し画像

ARB の供給状況(9月11日現在)

以前に、降圧薬のうち、ARB の供給状況について、まとめてみました。
現状について、同様のまとめ方で、データを見てみます。

情報元として、厚生労働省がとりまとめて公表しているデータを使用し、集計しています。(9月11日現在のデータを使用)


アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 (ARB)

成分名ごと出荷状況

ARB の医療用医薬品(単剤)について、成分名ごとに「製造販売業者の「出荷対応」の状況」をまとめました(限定出荷については、一つにまとめた)。

バルサルタンが突出して供給困難である現状が見れます。
8月1日のデータと比較すると、この状況は、8月1日現在とあまり変化がないだけでなく、通常出荷数は減少しており、さらに困難な状況が進行していることが伺いしれます。

ARB(単剤)/製造販売業者の「出荷対応」の状況 (数字は品目数)
9月11日現在


ARB(単剤)/製造販売業者の「出荷対応」の状況 (数字は品目数)
8月1日現在


バルサルタンを含む製剤の出荷状況

バルサルタンを含む製剤には、バルサルタンだけを含む製剤(単剤)のほかにも、降圧効果の増強や服薬錠数を減少させてアドヒアランス向上につながるようにと、複数の成分を含んだ配合剤があります。
バルサルタンを含有する製剤について、供給状況を見ると、いずれも単剤製剤と同様に、供給困難である現状にあります。

バルサルタン含有製剤/製造販売業者の「出荷対応」の状況 (数字は品目数)
9月11日現在


バルサルタン単剤の製剤について、規格ごとに出荷状況をまとめました。
特に、規格によって状況が異なるということはなさそうです。

製造販売業者の「出荷対応」の状況 (数字は品目数)9月11日現在


降圧薬は長期間使用するので、途中でいきなり変更することは難しいです。新規に開始する際には、ご一考いただけると幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!

こはく堂薬局
応援やご意見がモチベーションになります。サポートを、勉強資金にして、さらなる情報発信に努めます。