琥珀あめ

ふたりの夫とのんびり暮らしています。

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記事一覧

【ふたりの夫】アキとわたし

「ステージ近いですね」 わたしに向けられたその言葉を聞きとれず「えっ?」と聞き返すと、アキはもう一度「ステージ、近いですね」と繰り返した。らしい。 アキの記憶に…

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4年前
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【ふたりの夫】フユとわたし

フユと出逢ったのは、ある年の夏の始まり頃。 第一印象は「コドモみたいな人」だった。良くないほうの意味で、稚さを感じた。(とはいえ悪事を働いていたわけではない) 屈…

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4年前
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【ふたりの夫】会話する、ということ。

わたしたち3人は、日常的によく会話をする。 そのことについて「ふぅん」と思うか、驚くか、反応は人それぞれで、その反応の違いによってわたしは、世の中にはいろんな家…

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4年前
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【ふたりの夫】はじめに

わたしには夫がふたりいる。 婚姻届が受理された夫と、受理されていない夫。 ややこしいので便宜上ここでは、受理されたほうの夫を「フユ」受理されていないほうを「アキ…

琥珀あめ
4年前
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【ふたりの夫】アキとわたし

「ステージ近いですね」

わたしに向けられたその言葉を聞きとれず「えっ?」と聞き返すと、アキはもう一度「ステージ、近いですね」と繰り返した。らしい。

アキの記憶には鮮明に残っているというそのやりとりを、残念なことにわたしはあまり覚えていない。
その場面を誰かが録画していてくれたらよかったのに、と思うけれど、そんなことはあり得ないので、わたしはアキに何度もせがんで思い出話をしてもらう。

わたしと

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【ふたりの夫】フユとわたし

フユと出逢ったのは、ある年の夏の始まり頃。

第一印象は「コドモみたいな人」だった。良くないほうの意味で、稚さを感じた。(とはいえ悪事を働いていたわけではない)

屈託のない笑顔だな、とも思った。
今気づいたけれど、その笑顔は良い意味で幼く、つまり良くも悪くも「コドモみたいな人」だとあのときの私は思ったのだった。

一方フユはわたしを初めて見たときから「かわいい」と思い、つまりは「ひとめぼれだった

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【ふたりの夫】会話する、ということ。

わたしたち3人は、日常的によく会話をする。

そのことについて「ふぅん」と思うか、驚くか、反応は人それぞれで、その反応の違いによってわたしは、世の中にはいろんな家族や夫婦がいるのだとつくづく思う。

「ふぅん」という反応をする人は、同じように家族内でよく会話をする人なのだろう。「まぁ、同年代が3人いれば話す相手には困らないだろうね」と言う人もいた。

驚く人からはたいてい「よくそんなに話すことがあ

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【ふたりの夫】はじめに

わたしには夫がふたりいる。

婚姻届が受理された夫と、受理されていない夫。
ややこしいので便宜上ここでは、受理されたほうの夫を「フユ」受理されていないほうを「アキ」と呼ぶことにする。
そしてわたしはふたりから「コハク」と呼ばれている。

わたしたち3人の関係は“一般的”ではないし、他者に説明すると驚かれたり困惑されたりするけれど(そしてそれは自然な反応だと思うけれど)、当人たちからすると至ってシン

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