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子供だった自分を抱きしめてあげたい件

わたしの幼少時代の強い思い出は真っ暗な夜中、降りしきる雪の中、泣きながら裸足で母を探している思い出だ。
その後自分がどう眠りについたのかも覚えていない
わたしは9歳まで雪国で母子家庭で育った。
母は3度結婚した。4,5歳だったわたしと年子の弟を置いてほぼ毎晩の様に母は彼氏のもとへ。
出掛ける夜になると鏡台の前で化粧を始める母。布団の中で目を瞑っていると
カチャカチャとファンデーションのコンパクトがぶつかる音が聞こえる。
あー出掛けるんだ、、
身体が弱かった喘息のわたし。
心臓はドキドキと不安に襲われる。でも行かないでとは言えなかった、、
夜中にトイレに起きると母が居るかを確認するのが日課になった。
そっと隙間から覗く母の部屋、
たとえ裸で男とセックスしていても、母が家に居てくれる、ただそれだけで安心して眠れた。

そんな悲しい幼少時代。
今で言うネグレクト、暴力、虐待、母のストレスの捌け口にもなっていたと今思う。

私にも娘が産まれた。
こんなに純粋で可愛い子供。そして自分の分身。
親になって思った事、
幼い二人の子供によくもまあ
酷い事をしてくれたと。
そしてあの時のわたしと弟を抱きしめてあげたいと。
あの時のわたしは甘えることも許されず、助けも求められない、きっと死んだ魚の様な目をしていたと思う。

結婚3回目にして落ち着いた今の母は、わたしの地獄の様な日々を、笑い話にして逃げる。

母が死ぬ前に一度、あの時の気持ちを聞いてみたいと思う。

結婚した主人にもこんな話はしていない。
あんなに我慢の幼少時代、
母が再婚してからも気を使う親子関係
血のつながらぬ家族 
子供ながらに頑張ったのにまた離婚、、

あんなに苦労したから
結婚したら幸せになる!!って
結局モラハラ旦那捕まえて苦労してる私

前世で悪い事でもしたのかな?
私の人生、気が心から休まりません。


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