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紅白はなぜつまらないのか 第75回NHK紅白歌合戦をデータで振り返る

最初に……

「最近のテレビはつまらない!」が口癖の人、いませんか?

私は不思議に思うのですが、そういう人に限って「最近のテレビ」を見ていない。
見てないから、何をやってるか知らないんですよね。昔見てたイメージだけで批判している。

私はテレビ好きなんです。録画予約しまくるせいでレコーダーはいつもパンパン。録画容量空けるために見て、消して、録っての繰り返しです😅

そんなテレビっ子おじさんの私からしても、近年の紅白はつまらなすぎる!😂

大晦日の楽しみは「年忘れにっぽんの歌」です。あっちの方がよっぽど歌番組らしい。

今日、部分部分早送りしながら紅白を見終えました。大トリのMISIAさんは矢野顕子さんと共演したようですが、容量が足りず切れてました(だから審査シーンも見れず😂)。

さて、M-1のときに審査員の採点の幅を調べたりして感想を書きましたが、ざっくり見たままの感想よりも、データから浮かび上がってくるドラマもあるのです。今回は紅白でそれをやってみようと思います。

まず、紅白がつまらない原因のひとつに、みんながよそ行きの優等生的なコメントしかしないというのがあるでしょう。有吉さんも猫かぶりまくりですからね。あれなら有吉さんでやる必要があるんでしょうか。

審査員はヨイショ要員だし、歯の浮くようなお世辞コメントばかり。審査員システムなくしたらどうなんでしょう。

「紅白に初出演してみてどうですか?」とか、「出演できて光栄です」と言わせるための質問が多い。
見てられない。紅白歌合戦ってそんな権威あんの? 昔はともかく、今は落ち目でしょうに😓

そもそも、男女で分けて競わせるのが完全に時代遅れ。
男女混合チームじゃあかんの? 「伝統が崩れる」とか皇室みたいなこと言いそう😂

出演順に感想を。

こっちのけんとさんが歌ってるときにすぐ近くにいたTHE ALFEEの桜井さんがノッてる風で、優しいなと思った(単に大人の振る舞いと言えるかもしれませんが……)。
他の人のバックで踊らされるのが嫌だから紅白に出ないアーティストも多そうですが、大勢で映ってるときに滲み出るのが人柄です。

山内惠介さんのバックで芸人さんが踊る。山内さんは10年連続、けん玉の三山ひろしさんも10年連続、ドミノの水森かおりさんなんか22年連続出場です。

少ない演歌枠を特定の歌手が独占している!
これは業界事情という感じがしなくもありません。

私がファンの市川由紀乃さんなんて、かなり表現力のある歌い手だと思いますが、2回しか紅白に呼ばれてません。

M-1にあやかって、紅白出場枠をかけたE-1グランプリやったらどうですか?(演歌のE😅)

演歌歌手の選出が事務所の力で決まってるのでは?
新陳代謝が必要です!

芸人さんが踊ったり、けん玉やドミノしたりして、落ち着いてじっくり歌を聴けないんですよ。

高橋真梨子さんや玉置浩二さんとはあまりに演出に差がありませんか?
ディレクターが山内・三山・水森のお三方は「歌だけでは視聴者が飽きる」と言ってるようなものじゃないですか。

そんなにドミノやけん玉やりたいなら、今年の紅白でドミノ高橋真梨子、けん玉玉置浩二が見たいです。
三山さんだって歌で呼ばれてるのか、けん玉で呼ばれてるのかわからないだろうし、紅白のプロデューサーは歌手をバカにしすぎです。

続いて、純烈。
サプライズでファンのおばあちゃん宅を訪問。リーダーの酒井さんが最後おばあちゃんに抱きつく前に、旦那さんに「ハグ行かせていただきます」と断ってるとこに人気の秘訣を見た思いでした笑

若者枠のアーティストはグループが多すぎますね。5年後、10年後に何人が芸能界に残ってるのか?と思ってしまいました。

tuki.さんはじっくり歌を聴かせる演出でよかったです。最後に書きますが、私が印象的だった歌唱のベスト3に入ります。

紅白の常連、郷ひろみさんも何枠?と思ってしまいます。37回出場、2010年からは毎年出場されています。

ただ、ここ10年で6回は「2億4千万の瞳」です。もういい加減勇退したらどうでしょうか。

私は「よろしく哀愁」が好きなんですが、紅白では一度も歌ったことがないみたいです。

「ディズニーファンタジーメドレー」。退屈なので早送りです。

GLAYの皆さんは25年ぶりの出場で、私の世代なので面白く見ました。
全盛期に比べると声が低くなったようで、自然なことなのですが、高音を維持してる細川たかしさんや布施明さんはすごいですね😅

坂本冬美さんは「能登はいらんかいね」。石川さゆりさんは「能登半島」。

このお二人も常連ですが、常にアップデートされてる印象があり、マンネリ感がありません。お二人とも持ち歌いろいろあるんですね。

冬美さんは能登の避難所の体育館から中継でしたが、取り囲んでいる人たち一人一人と握手しながら歌っていました。
車椅子のおばあちゃんと握手するときは腰をかがめていたのがさすがだなぁと感じました。
坂本冬美さんや小林幸子さんはベテランなのに偉そうな雰囲気がまったくありません。苦労人なのでしょう。
とはいえ、握手しながらの歌唱はやはり気が散ります。紅白の「ながら歌い」演出はやめにしてほしいものです(「年忘れにっぽんの歌」を見習ってほしい)。

Superflyさんは歌唱力抜群。女性歌手が好きなのもありますが、tuki.さんに続いて魅了されました。

紅白のコンセプトは大晦日に三世代がこたつで一緒に見れる番組ということなんでしょうが、好みが細分化された現代では夢物語です。いろんな歌手がごちゃごちゃに出てくるから統一感がありません。闇鍋状態です。

じっくり聴かせる枠、アイドル・ダンス枠、色物枠(ドミノ、けん玉)といった感じで分けてほしいです。

万人にウケようと思って寸胴鍋に何でもかんでも入れすぎて灰汁が出まくったスープみたいになってます。

B'zはまさかスタジオでも歌唱すると思ってなかったので(ニュース記事も見てなかった)びっくり!
これがトリでもよかったですが、時間が読めないし難しいでしょうね。

イルカさんと南こうせつさん。フォーク歌手が紅白に呼ばれるのは珍しいです。

イルカさんのエプロン風?オーバーオールが斬新すぎました😂

私は財津和夫さんのファンなのですが、財津さんの「青春の影」を聴いてみたいものです(「切手のないおくりもの」は冒頭で全員が合唱してましたが)。

Mrs. GREEN APPLE。やはり歌唱力で魅了できるアーティストがスタジオで歌ってこそ紅白という印象を強くしました。

玉置浩二さんは生オーケストラでの歌唱。指揮は大友直人さんという豪華さです。けん玉との演出格差を感じずにはいられません。

最近の紅白はトリが固定しています。MISIAさんは6年連続、福山雅治さんは5年連続で、それぞれ前の年は石川さゆりさん、嵐がトリでした。

福山さんは2009年から毎年出場ですが、以前は恒例の年末ライブの会場からの中継でした。最近はNHKホールに来ているようです。

さて、読者の方にクイズですが、去年出場して今年出場しなかった歌手は誰でしょう?

初出場の歌手もいれば、落選する歌手もいるわけで、そういう視点で紅白を見ると一種の文化史として興味深いです。

紅白常連歌手で落選したのはゆず、鈴木雅之、Perfumeです。
最近の人気歌手では新しい学校のリーダーズ、milet、Official髭男dism、Ado、YOASOBIらです。

落選というよりスケジュールが合わなくて断った歌手もいそうですが、ゆずやPerfumeが落選したのは時代の流れを感じました。

ゆずはアテネ五輪のテーマ曲「栄光の架橋」で散々NHKに貢献した功労賞で、ずっと選出されてるのかと思ってました。
それでいえば、福山さんも主演を務めた大河ドラマ「龍馬伝」や高校野球のテーマソング「甲子園」でNHKとは深い関係があります。

私の個人的な希望ですが、紅白は新陳代謝してほしいので、いろいろ業界事情はあるにせよ、福山雅治と郷ひろみはもうそろそろいいのでは?と思ってしまいます。
改めて、惜しまれながら勇退を名乗り出た北島三郎さんの偉大さを思わずにはいられません。

長くなっちゃいました。第75回NHK紅白歌合戦の個人的ハイライトはこちら!

【歌部門】
tuki.
Superfly
Mrs. GREEN APPLE

【名シーン部門】
純烈・酒井一圭の「ハグ行かせていただきます」
坂本冬美の腰かがめて握手
イルカのエプロン風オーバーオール

でした!

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こはだ
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