koha

ターシャテューダーの広いガーデンに憧れて、田舎の地に一人で小さな家を建てました。 犬たちが天国へ行って、今は2年前に転がり込んできた夫と、猫のマコと、狭く暮らしています。夫婦で犬のぬいぐるみ屋をやっています。

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ターシャテューダーの広いガーデンに憧れて、田舎の地に一人で小さな家を建てました。 犬たちが天国へ行って、今は2年前に転がり込んできた夫と、猫のマコと、狭く暮らしています。夫婦で犬のぬいぐるみ屋をやっています。

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  • ペットロスガーデン(エッセイ)

    ペットロス歴10年、庭の植物や野鳥と暮らす、日々の考察です。 書きためたエッセイを投稿しました。15話完結+2話のお話です。順に読んでいただけたら嬉しいです😊

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ほんものに変わる時(エッセイ)

昨日、断捨離をしていて、あるものを見つけた。 断捨離はもう何回もしているので、前回残すと判断したものを、時間を置いてもう一回判別しているような感じだが、大きいゴミ袋一つ分になった。 「捨てる」のビニールに入れられるものは衣料品が多い。どうしても残したい服なんて、そんなにない。例え失っても、また必要な時には手に入れられそうな気がする。 反対に、いつも悩んで捨てられないものは決まっていて、大抵は今はいない犬のもの。 服もおもちゃも、散歩用のカートも、時間をかけてずいぶん手放

    • 綺麗なものだけを見て生きていたい。

      • ドラえもんに育てられた良い子のみんなだった私

        映画ドラえもん45周年記念として、昔の作品を含めて投票で上映作品が決まる、という企画を見つけてから、大山のぶ代さんのドラえもんがどうしても観たくなり、配信で見つけた昔のドラえもんの映画ばかり観ていた。 大山さんの訃報を知ったのはその最中だった。 大山のぶ代さんの著書「ぼく、ドラえもんでした。」によると、映画のアフレコは1日で撮るらしい。分けて撮ると声の調子が変わるのだそうだ。 確かに、ここ2週間ほど毎日映画を1本ずつ観てきたが、作品によってドラえもんの声が違う。 ちょっと幼

        • この世は、やっぱり美しいのかもしれないな。

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        ほんものに変わる時(エッセイ)

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        • ペットロスガーデン(エッセイ)
          18本

        記事

          猫が隙間につまった

          早朝、マコの、いつもとは違う低い鳴き声で目が覚めた。 なにかピンチのようだ。 怪我でもしたのかと、飛び起きてマコを探す。 「マコ!マコ!」 声は聞こえるのに姿が見えない。 確かにキッチンの方から聞こえてくるのに。 天井から床までくまなく探していると、マコは冷蔵庫と洗濯機の13センチほどの隙間に、前を向いて挟まっていた。 子猫の頃は、突然便器に入っていたり、毎日のように色んな事件が起きたものだが、こんなことは久しぶりだ。 おそらく、隙間の向こうに何かを見つけて入り、出よ

          猫が隙間につまった

          空色。 木々の隙間から見えた時、青い花が咲いているのかと錯覚した。

          空色。 木々の隙間から見えた時、青い花が咲いているのかと錯覚した。

          グンゼの、少し高いパンツを買ってみたら、身体にも心にも、すごくよかった。 股に気持ちの良い布を当てるということは、思っていた以上に大切なことのようだ。

          グンゼの、少し高いパンツを買ってみたら、身体にも心にも、すごくよかった。 股に気持ちの良い布を当てるということは、思っていた以上に大切なことのようだ。

          急な来客が苦手で、外で音がすると、びくっとする。 そんな時、マコも同じくびくっとしている。 それが、いつもすごく心強い。 マコがいてくれてよかった。

          急な来客が苦手で、外で音がすると、びくっとする。 そんな時、マコも同じくびくっとしている。 それが、いつもすごく心強い。 マコがいてくれてよかった。

          猫が獲物をくれた

          猫が飼い主に獲物をプレゼントすることがあるというのを知ってから、密かに憧れていた。 プレゼントではなく、エサ捕りを教えているとか、獲物を安全な場所に保管しておくためとか、諸説あるが好意的であることには間違いなさそうだ。 枕元に、マコのお気に入りのタオルが置いてあったことは何度かあったが、獲物が置いてあったことは今までに一度もない。 もし、マコが私のために獲物をくれる時が来たら、絶対に受け取ると決めていた。 もし、枕元にセミとか、Gとか、野鳥が置かれることがあっても、「ギャー

          猫が獲物をくれた

          スズメバチのお母さん

          ごめんね、ごめんなさい。 あなたの大切な巣を取ってしまいました。 ここ一ヶ月ほど、作っては取られ、作っては取られ。 何度もがっかりしたことでしょう。 あなたはこの春、余程私の庭を気に入ってくれたのか、作りかけの巣を取っても取っても、またそこから3メートル以内に軒下を見つけて、せっせと子どもを育てるための巣を作り続けていました。 今日取ったのは、4度目の巣でした。 女王蜂は春、冬眠明けの体で、ふらふらしながらたった1人で巣を作ると読みました。 その巣から生まれた子供たちをみ

          スズメバチのお母さん

          春うらら

          今日は、花粉が少ないとYahoo天気にでていたので、久しぶりに洗濯物を外に干した。 空が青い。 リビングのカーテンを開け放つ。 正面にあるカツラの樹が芽吹くといい目隠しになるので、葉がある間はカーテンを開けたままにする。 すぐ横にある満開のジューンベリーの花にクマバチが集まり、ブンブンと羽を鳴らしながら蜜を集めている。 その度に、花びらがはらはらと落ちる。 カツラの樹にペアのヤマガラもやって来た。 庭に樹を沢山植えてよかったなと思う。 優しく風が吹いて、生まれたばかりの緑

          春うらら

          庭の木陰から

          収穫が終わって、あとは落葉を待つだけのブドウの葉に、茶色の立派な芋虫を見つけた。 スズメガの一種、コズズメの幼虫らしい。 一番前に付いているお手々で葉を支えて、むしゃむしゃと食べ続けている。 顎が疲れるのか、時々休憩をはさむ。 このコスズメ、食事のお行儀が良く、1枚の葉をすっかり食べ終わるまでは、次の葉に手を出さない。 今も、残り少ない葉を、身体を折り曲げながらせっせと食べている。 葉が残りわずかになると、隠れるものがなくなって、敵から丸見えだろうに、どうして1枚を食べきる

          庭の木陰から

          春の庭に誘われて

          春の庭は、命が大忙しだ。 ハチが飛び回り、鳥がさえずり、心地よい音は幾重にも重なり、やがて音楽になる。 朝つぼみだった花が、午後には咲いていたりする。 時間の流れ方が違う。 あっという間に満開になって散って、次の花に移り変わる。 春の雨上がりの植物は、5倍速くらいの早回しで成長しているみたいだ。 一年に一度しか咲かない花を、見逃さないようにするのに毎日忙しい。 ぼんやり家にこもっていたりしたら、会えるのはまた来年。 あっという間に去っていってしまうのは、何も桜だけじゃ

          春の庭に誘われて

          マコの涙と、赤い糸。(エッセイ)

          今月、マコが生まれてから一年になる。 と言っても、マコは外で生まれた猫だから、正確な誕生日はわからないのだけれど。 去年の今頃、マコはまだこの世に降り立っていなかった。 そう思うと、今目の前にいることが、とても不思議だ。 今はもういない、私の愛した犬たち。 みんなが今いる場所から、マコはここにやってきたのだ。 母猫に置いていかれた後、母猫が本当に戻ってこないか様子を見ながら、慎重に保護してくれた人にマコは助けられ、人の手からミルクをもらって育てられた。 やっと離乳食にな

          マコの涙と、赤い糸。(エッセイ)

          ときめきを買うということ(エッセイ)

          私は手作りのぬいぐるみ屋をしているのだが、近々出す新作の値段を、ずっと決めかねていた。 物に値段を付けるというのは、本当に難しい。 手作りともなると、まるで自分の価値に値段を付けるかのような、自分を信じる気持ちを試されているかのような作業でもある。 手触りや感触にこだわったぬいぐるみは、国内工場で作られた良質な材料を使っている。縫うのにも、中身を詰めるのにも手間と時間がかかる為、ぬいぐるみ市場の中では値段が高いほうだ。 その為、どんどん売れるわけではない。 それでも、そ

          ときめきを買うということ(エッセイ)

          お正月の猫とかパズルとか、夫とか(エッセイ)

          今年のお正月は、家族で1000ピースのパズルをやろうということになっていた。もちろん、マコも一緒に。 パズルをしながら行った気になれるようにと、銀山温泉の雪景色のパズルを年末に取り寄せておいた。ついでに言うと入浴剤も。 マコも一緒に、というのは、以前500ピースのパズルをしていた時に、小さかったマコが乱入してきて、パズルを落としたり、手に取ったり、せっかくできた所を壊したりして、大いに盛り上がったので、今回もきっと参加してくれると思ったからだ。 こたつの上で30日から開

          お正月の猫とかパズルとか、夫とか(エッセイ)